公開日:2020年 12月23日
更新日:2022年 2月 8日
本日は反り腰について解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
反り腰は腰が反った状態になることです。反り腰では、元々閉じているはずの骨盤が横に開いたままになるため、正しい場所に内臓が収まりません。
反り腰には、姿勢を保つするための主要姿勢筋が大きく関わっています。主要姿勢筋が衰えていたり、使い方が上手でなかったりすると、体を支えることができないため前に倒れる状態になってしまいます。
体が前に倒れた状態になると、倒れてしまわないようにバランスをとろうとして、結果、腰のあたりで反る姿勢になるのです。特に、骨盤の後ろとつながっている大腿二頭筋が弱いと骨盤は前に傾いてしまいます。
24個の背骨のS字カーブのうち、腰椎の前弯が強い状態になると腰が反った反り腰の状態になります。
自覚がなくても、反り腰になっている人も多いです。反り腰は腰に負担がかかりやすく、腰痛以外にも色々な症状を引き起こす原因となります。
反り腰の主な原因は、筋肉の衰え、柔軟性の低下、急な体重の増加、ヒールの高い靴の使用です。
反り腰が起こる原因は、腰の反りを強くする筋肉が過剰な働きをすることで、お腹の筋肉が弱くなってしまった場合も反り腰になります。
筋肉の柔軟性が低下して硬くなっても、骨盤は前に傾きやすくなり、反り腰につながります。急に体重が増えてお腹が出た体型になることも、立っている姿勢で重心が前に傾き、体も前に傾いてしまうため反り腰につながってしまいます。
女性の場合、ヒールの高い靴を履くことも、反り腰の原因のひとつです。ヒールを履くと、つま先や足の前の部分に体重がかかりやすくなります。
前に倒れないように体の傾きを正そうとするため、腰が反ってしまいます。
反り腰は、慢性的な腰痛を引き起こします。反り腰では、腰部を反らす筋肉が過剰に働き硬くなります。筋肉が硬くなると血の流れが悪くなり、腰痛につながるのです。
他にも、反り腰は、腰部脊柱管狭窄症や梨状筋症候群を引き起こすこともあります。
下腹が出るぽっこりお腹も、反り腰が原因で起きる症状です。反り腰は、骨盤が前に傾いた姿勢から起こります。そのため、スタイルの崩れも引き起こすのです。
反り腰が原因で起こる問題では、背中のハリが強くなるということも多いです。
反り腰を改善するためには、反り腰になっている原因を考えることが大事です。反り腰は原因となっていることによって改善する方法が違います。自分の体や生活習慣をよく振り返って原因を考えると良いでしょう。
反り腰を改善するために一番大切なことは、正しく筋肉を動かす方法を身につけることです。ストレッチや筋トレで正しく筋肉を動かすことができるようにしましょう。
自分で簡単にできる反り腰をチェックする方法に、仰向けで寝た状態で行う方法と、壁や柱に沿って立って行う方法の2つがあります。どちらも腰との隙間を確認するチェック方法です。
仰向けで寝た状態で行う方法は、ベッドと腰の隙間に手のひらを入れて、ベッドと腰の隙間に片手がすっぽり入りさらに余裕がある場合、反り腰の可能性が高いという判断になります。
壁や柱に沿って立って行う方法は、壁や柱にかかと、お尻、背中の3点がつくように真っ直ぐ立ち、壁と腰の隙間に手を入れて、壁と腰の隙間に片手がすっぽり入りさらに余裕がある場合、反り腰の可能性が高いという判断になります。
非常に簡易的な方法ですが、自宅で簡単に試すことができます。不安なことがある場合は専門家のもとに相談に行くことをお勧めします。
・築賓
・腎兪
・照海
・中封
・崑崙
築賓には、下半身全体の血流を良くする効果があります。そのため、手足の冷えや浮腫に効果的です。腰や股関節の痛みにも効果を発揮するため、反り腰の改善にもつながります。
さらに体が疲れているときや乗り物酔いをした時にも有効です。
腎兪は、位置が腎臓に近く、腎の問題に効果的であることから名付けられたと考えられているツボです。
腰や下肢のだるさに効果的で、女性の場合は月経不順にも有効です。他にも、めまいや耳鳴りなどにも効果を発揮します。
肩外兪は、肩中兪と比べて肩甲骨の外にあるツボです。
不良姿勢によって肩こりが起こっている時には、肩甲挙筋に過剰な負担がかかっている状態になっています。そのとき、肩外兪を押すと改善が期待できるのです。
築賓は、ふくらはぎの内側にあるつぼです。内くるぶしから指5本分ほど上に上がったところにあります。
押すときは、指でゆっくり押します。アキレス腱あたりから築賓まで、ひざをつかって下から上にかかとでこするように押す方法で刺激をすることも効果的です。
照海は内くるぶしの骨の下から、親指一本分下がったところの骨がへこんでいる部分にあります。
押すときは、痛気持ち良い程度の力で押します。10秒程押した後5秒空け、もう1度10秒押すという動作を繰り返し、5回程押すと良いでしょう。