公開日:2021年 10月23日
更新日:2021年 11月23日
本日は慢性血栓塞栓性肺高血圧症について解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
慢性血栓塞栓性肺高血圧症の原因はいまのところわかっていません。突然息苦しくなったり胸が痛くなったりする急性肺血栓塞栓症を発症すると約3割の人が慢性血栓塞栓性肺高血圧症を発症すると考えられています。
しかし、慢性血栓塞栓性肺高血圧症を発症していても、急性肺血栓塞栓症を発症したことのない人もたくさんいます。
非常に珍しいケースでは、血管の中の血液が固まりやすくなったり、できた血栓が溶けにくくなったりすることで慢性血栓塞栓性肺高血圧症を発症することもあります。
慢性血栓塞栓性肺高血圧症の自覚症状には、特別なものはありません。初めの段階では安静にしていれば特に自覚症状は現れません。
しかし、体を動かす時、酸素の供給が十分にできなくなるため、体を動かす時に息苦しく感じたり、すぐに疲れたりするようになります。
病気が進むと、心臓の機能がより下がり、足の浮腫や少し体を動かすだけで息苦しさを感じるなどの症状が現れます。
何度も肺の血栓や塞栓ができている場合は、突然の息苦しさを感じたり胸の痛見を感じたりすることもありますが、そこまで症状が強くない人も多くいます。場合によっては、少しずつ動いた時の息苦しさの程度が強くなる人もいます。
慢性血栓塞栓性肺高血圧症では慢性的に酸素が不足した状態になるため、 右心不全症状が現れると、体重が増えたり足が浮腫んだりすることも増えます。足の深部静脈血栓症を合わせて起こしている場合は、足の腫れや痛みがあることもあります。
慢性血栓塞栓性肺高血圧症の改善方法は薬や手術です。動く時の息苦しさが強くなってきている場合早く改善を行うことが必要です。症状に大きな変化がない場合は、抗凝固薬などを使って血栓ができないようにすることが大事です。
動く時に息苦しさを感じ、血栓が太めの肺動脈にできている場合、手術をおこなうこともあります。しかし、手術では血栓がとれないような場所に血栓がある場合は肺血管拡張薬を使って改善を行います。
利尿薬や下大静脈フィルターの挿入などの改善方法は色々ありますが、専門医と相談して改善を進めていくことが大事です。
慢性血栓塞栓性肺高血圧症では、必ず右心不全が起こります。しかし、人によって程度は様々で、症状が出ない人もいれば明らかな症状が現れる人もいます。
右心不全を起こすと、足の浮腫や動く時の息苦しさを感じるようになりますが、心機能障害の程度と自覚症状は一致しないこともあります。
自覚症状があまりなくても機能障害が大きく起こっている場合もあるため、きちんと専門医と相談をしながら改善を進めていくことが非常に重要です。
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