耳下腺炎の鍼灸【原因・定義・症状】

公開日:2019年 12月23日

更新日:2021年  5月 15日

本日は耳下腺炎について解説させていただきます。

☆本記事の内容

  • 耳下腺炎とは
  • 耳下腺炎の原因
  • 耳下腺炎の症状
  • 耳下腺炎の改善方法
  • 耳下腺炎のまとめ
足のしびれ、痛み

銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。

このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。

 

耳下腺炎とは唾液腺に起こる炎症

耳下腺炎は、耳の前や耳の下の部分にある唾液腺に起こる炎症のことです。おたふく風邪は子供に多く、原因はウイルスへの感染です。

 

おたふく風邪の症状は、左と右の両方の耳下腺が腫れることです。子供に起こる病気で、おたふく風邪とよく間違えてしまう病気に反復性耳下腺炎という病気もあります。

 

大人に耳下腺炎が起こると、口腔の中の細菌が耳下腺に感染し、一般的には左か右かのどちらか片方が腫れます。

おたふく風邪の正式名称は流行性耳下腺炎です。おたふく風邪は非常に感染力が強いです。おたふく風邪を発症すると、唾液を分泌する耳下腺と顎下腺が腫れ、痛みや熱が出ます。

 

おたふく風邪の原因はムンプスウイルスというウイルスで、幼児から小学校低学年くらいまでの年齢の子供がかかることが多いです。

 

おたふく風邪は子どもの時だと軽くてすむと聞くこともよくありますが、この言い伝えは正しくありません。子供でも合併症を起こしてしまい、後遺症が残るということもあります。

耳下腺炎の原因はムンプスウイルス

耳下腺炎の原因はムンプスウイルスです。ウイルスを持っている人と接触することやくしゃみなどでの飛沫を浴びることなどで感染します。

 

耳下腺炎は、1年間どの季節でも感染しますが、春夏に保育園や幼稚園で集団で感染することが多く、春夏の季節が流行りやすいといわれています。

 

発症する年齢は、幼児から小学校低学年くらいまでの年齢の子供が多いです。特に4歳以下の子供は感染しやすい傾向にあります。

おたふく風邪と症状が似ている病気に、反復性耳下腺炎という病気があります。この病気は、耳下腺の腫れを何度も繰り返します。

 

原因はおたふく風邪とは違うウイルスで、症状もおたふく風邪とは違い熱が出ず痛みが2~3日続きます。比較的短い期間で回復すること、感染力は弱く人にうつりにくいこと、腫れを何度も繰り返すこともおたふく風邪とは違う症状です。

耳下腺炎の最大の症状は顔の腫れ

おたふく風邪の症状は、耳下腺と顎下腺の腫れや押したときの痛み、ものを飲み込むときの痛み、発熱などです。

 

おたふく風邪の症状は一般的には、症状が現れ始めてから約48時間以内に1番激しい状態になります。発症してから約48時間以内が1番高熱になり腫れが激しいということです。

 

その他にも頭痛があったり、食欲が低下したりやだるさを感じたりすることがあります。おたふく風邪には風邪と似た症状も多いのです。

おたふく風邪の最大の特徴は顔の腫れです。この顔が腫れる症状はムンプスウイルスが唾液を分泌する唾液腺に感染することが原因です。

 

ムンプスウイルスが唾液腺に感染すると、唾液腺はウイルスを取り除こうとします。免疫機能が働くとその結果として炎症が起こり、唾液腺のある顔の周りが腫れるのです。

耳下腺炎の特効薬はない

おたふく風邪の特効薬やすぐに改善する方法として効果を発揮するものはありません。多くの場合は約1~2週間で自然と回復します。

 

発熱や痛みなどの症状に対しては、解熱鎮痛剤などを使います。おたふく風邪では、口を大きく開けたり、食べ物を噛んだりする時、頬や顎が痛むこともよくあります。

 

そのため、食事はのどごしが良く刺激が少ないものを選ぶことをお勧めします。あまり噛まなくても食べることができるゼリー飲料やポタージュスープ、ヨーグルトなどが良いでしょう。

 

熱が高い時には、脱水症状にならないよう、経口補水液や牛乳など飲みやすい飲みものでこまめに水分補給をすることが大事です。

熱が高く脱水症状が心配な時は、医療機関に行くことをお勧めします。医療機関では、脱水症状を予防するために点滴を行うことが多いです

 

顔の腫れや痛みを少しでも和らげたい時は保冷剤や冷却シートなどで腫れている部分を冷やすと良いでしょう。

 

酸味の強い食べ物を食べると唾液の分泌が増えるため、顔の痛みが強くことがあります。そのため、酸っぱいものは避けることをお勧めします。

耳下腺炎の予防にはワクチンが効果的

耳下腺炎の予防にはワクチンの接種が効果的です。現時点で日本国内では、おたふく風邪のワクチン接種をするかどうかは自分で決めることができます。

 

ワクチンの接種をするのであれば、基本的に1歳になった後に接種でき、2回接種します。1回目と2回目の接種の間は1ヵ月以上間を空けるなどのルールもあります。

 

おたふく風邪のワクチンを接種した時、中には唾液腺が腫れたり無菌性髄膜炎などの副反応を起こしたりすることがあります。しかし、非常に珍しいことで、その頻度はおたふく風邪を発症することや合併症を起こすことと比べてもかなり低いということが明らかになっています。

おたふく風邪以外の耳下腺炎は症状が軽いことが多いです。症状は耳下腺の腫れだけということもあります。

 

特徴は1年間で何度も繰り返しかかることがあるということです。特に初めて感染した時はおたふく風邪か、そうではない他の耳下腺炎か判別することは難しいです。繰り返し起こすことで反復性耳下腺炎であるとわかります。

 

おたふく風邪との判別が難しいため、念のためおたふく風邪の場合を考え、学校を休み様子見をすることがお勧めです。耳下腺が腫れるという症状が現れた後、5日以上経ち元気であれば学校に行っても大丈夫でしょう。

 

 

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