足底筋膜炎の鍼灸【原因・定義・症状】

公開日:2024年 12月23日

更新日:2025年  5月 2日

本日は尺骨神経障害について解説させていただきます。

☆本記事の内容

  • 尺骨神経障害とは
  • 尺骨神経障害の症状
  • 尺骨神経障害の原因
  • 尺骨神経障害の改善法
  • 尺骨神経障害のまとめ

銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。

このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。

 

尺骨神経が圧迫されることで、痺れなどの症状を引き起こす

尺骨神経障害は、手の小指側と薬指の一部を支配する尺骨神経が、肘や手首のあたりで圧迫されたり傷ついたりすることで、しびれや痛み、運動麻痺などの症状を引き起こす病気です。

 

尺骨神経は、肘の内側にある「肘部管」や、手首の「ギヨン管」と呼ばれるトンネルを通っており、肘部管症候群やギヨン管症候群も尺骨神経障害の1つです。

 

尺骨神経は皮膚表面の近くや筋肉の間を走っているため構造的に圧迫されやすく、特に、肘関節や手関節に症状が生じやすく少しの圧迫でも神経に影響がおこります。

尺骨神経障害の原因は、尺骨神経が圧迫されること

尺骨神経障害が起きやすい人
  • 野球や柔道など肘関節に負担が掛かるスポーツをしている
  • 加齢による肘関節の変形がある
  • 骨折、脱臼などの外傷による肘関節の変形がある
  • 糖尿病などの全身性の病気を持っている
  • 上肢に腫瘍などがある

尺骨神経障害の原因は、尺骨神経が圧迫されたり、引っ張られたりすることです。

 

尺骨神経の圧迫や引っ張られるような状態になる原因は、外傷、変形性関節症、ガングリオンなどの腫瘍、肘の骨折による変形、長時間の肘の屈曲姿勢、特定の職業や生活習慣などいろいろあります。

尺骨神経障害の主な症状は、小指や薬指のしびれや痛みなど

尺骨神経障害の主な症状は、小指や薬指のしびれや痛み、小指や薬指の麻痺による変形、手の筋萎縮、手の握力低下などです。

 

お箸を持つなどの手の細かい動作が困難になったり、雑誌や新聞などのページをめくるなどの手指でつまむ動作や曲げる開く動作が困難になったりもします。

 

ただし尺骨神経障害は、尺骨神経傷害がどこで生じているかによって症状が異なります。肘より上のレベルの外傷による傷害では麻痺の程度はさまざまですが、屈曲障害や手の中の筋肉の麻痺や巧緻運動障害が起こります。

 

ギヨン管部での症状は、感覚障害だけ現れることもあれば、第1指間のみがやせることもあります。

尺骨神経障害の改善方法は大きく分けて保存的方法と手術

尺骨神経障害の改善方法は大きく分けて保存的方法と手術です。

 

回復の可能性のあるものは保存的改善を行っていきます。安静にして薬や運動を行うのです。

 

骨折や脱臼などの外傷や腫瘤によるものは早期に手術が必要です。また、3ヶ月ほど様子を見てもなかなか回復しない場合や麻痺が進行する場合も手術を行います。神経損傷のある場合、神経剥離、神経縫合、神経移植などの手術を行います。神経の手術で回復の望みの少ないものは腱移行手術を行います。

尺骨神経管症候群は、放っておくと痛みや痺れが少しずつ悪化してしまい、日常生活を送る上で大きな障害が現れることもあります。悪化していくと、手の指や手の平や腕の筋肉の筋力までが低下してしまうことで細かい作業が困難になってしまうのです。

 

できるだけ早く改善を行うことをお勧めします。

2024年9月に転倒して脱臼骨折をし尺骨神経麻痺を発症したIさん

Iさん:

2024年9月に転倒して脱臼骨折をし、左肩から右手まで麻痺しています。麻痺感というよりは、指先が少し動くくらいで動かすことができません。1番症状がひどい時が10だとすると今は3くらいで、睡眠は7時間ほどです。症状を感じる場所は右前腕の指先から肘までで、指先はまだ痺れています。親指は反らせることができなくなりました。病院では脱臼した時に腋窩神経を刺激したと言われ、エコーで見てもらったら少し腫れていました。現在病院はリハビリで週1回通っています。

 

 

宗前:

尺骨神経麻痺の特徴は、神経自体に影響があると曲がってきて鷲手になることです。尺骨神経麻痺になると母指対立筋がどんどん痩せていきます。Iさんの場合は、脱臼して神経に影響があったため、正中神経の影響も残っています。この状態を改善することはできませんが、当院ではこれ以上進行させないことと痺れ感を薄くすることはできます。

 

この症状の1つの山場は尺骨神経領域の症状がどれだけ狭くなるかです。施術をしていくと痺れ感が小指に寄ってきます。現在薬指や前腕が痺れているはずですが、急に消えるわけでなく薄くなってきたり小指の先端に寄ってきたりします。人差し指や中指の先端は正中神経の固有領域と言い、1番感覚が強いところです。そこにどんどん寄っていくのです。

 

固有領域が切れるかどうかはポテンシャルによって変わりますが、それ以外の周りの部分は当院で力になれます。

 

Iさんは神経症状特有の湿疹が出ています。左肩の脱臼から始まった症状ではありますが、体が改善しようとして自律神経を刺激し、背中や首周り、腰に湿疹が出ています。湿疹が改善していくのも体が改善していく1つの指標になります。皮膚炎と神経痛は一見関係ないように見えるが、皮膚炎が改善すると神経痛も改善していきます。

 

Iさんは若干神経麻痺も進んでいます。鷲手の方は今2人通われていますが、改善はできないため症状が進行しないように施術しています。変形は改善が難しく、鷲手は改善しませんが、知覚や出力は改善するため、通院してくださっている方も今は箸で稲荷を持てたり腕立て伏せをできるようになったりしています。Iさんの場合は変形がそんなに進んでいないため改善するタイプではあります。

 

鷲手になると尺側手根屈筋という筋肉がげっそり痩せてしまいます。そのため血流が回らず寒くなり手袋などをしますが、Iさんの場合、その状態ではないためリカバリーできるアイプです。

Iさんは神経症状特有の湿疹が出ています。左肩の脱臼から始まった症状ではありますが、体が改善しようとして自律神経を刺激し、背中や首周り、腰に湿疹が出ています。湿疹が改善していくのも体が改善していく1つの指標になります。皮膚炎と神経痛は一見関係ないように見えるが、皮膚炎が改善すると神経痛も改善していきます。

 

Iさんは若干神経麻痺も進んでいます。鷲手の方は今2人通われていますが、改善はできないため症状が進行しないように施術しています。変形は改善が難しく、鷲手は改善しませんが、知覚や出力は改善するため、通院してくださっている方も今は箸で稲荷を持てたり腕立て伏せをできるようになったりしています。Iさんの場合は変形がそんなに進んでいないため改善するタイプではあります。

 

鷲手になると尺側手根屈筋という筋肉がげっそり痩せてしまいます。そのため血流が回らず寒くなり手袋などをしますが、Iさんの場合、その状態ではないためリカバリーできるアイプです。

尺骨神経は尺側手根屈筋の間を通っているためそこを狙っていきます。尺骨神経沿いを狙っていくのです。ギヨン管で圧迫されることもありますがIさんはここの圧迫はなかったため尺骨神経と肩周りのアプローチを行いました。

 

側手根屈筋へのストレッチとマッサージは禁止です。神経が興奮しているため揉むと神経自体の興奮が増すことがあるためです。

 

3回ほど施術を行い、軽くなったり力を入れやすくなったり握力が戻ってきたりしたらリカバリーできます。施術で神経再生を勧めてリハビリを続ければ元に戻ります。出力と違和感は改善しますが、神経の固有領域が良くなってそのあと消えるかどうかは人によって違います。

この症状は当院では比較的多く13年前から見続けています。手術後の方やピアニストの方など色々な症状を見ましたが、Iさんの場合は転んだことで肩が脱臼し腋窩神経を伸ばされて尺骨神経障害になったという外傷性の尺骨神経障害です。

 

Iさんの症状自体は軽度で神経もゆっくり回復し筋肉の出力も戻ってきていますが神経麻痺が続いていたため、尺骨神経の末期の鷲手になりかけています。手首を曲げる筋肉を担当している神経のため、その神経がうまく働かなくなると手首を曲げることができなくなるのです。

 

Iさんは鷲手の気配はありますが、神経、筋肉ともに回復しているため改善しやすいです。問題は神経痛と出力が完璧に元に戻るかどうかです。尺骨神経の固有領域である小指側は症状が残る可能性が高いですが薬指や手のひら前腕は改善する可能性があります。

尺骨神経麻痺の改善のために、ビタミンB12を摂取する

尺骨神経麻痺の改善のために、ビタミンB12を摂取することがお勧めです。ビタミンB12は、神経機能の維持や修復を助ける栄養素として有名な栄養素です。特に、神経の圧迫や損傷が原因で発生する痺れや痛みに対して、ビタミンB12製剤が処方されることがあります。

 

ビタミンB12は、魚介類、藻類、肉類、卵類、乳類に多く含まれています。

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