公開日:2021年 5月23日
更新日:2022年 6月10日
本日は薬害性難聴について解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
薬害性難聴の原因は薬です。主に、抗菌剤であるアミノグリコシド系やグリコペプチド系などが原因になる可能性のある薬剤とされています。
心不全などに対して使われることのあるループ利尿薬、抗がん剤の白金製剤、解熱鎮痛剤として使われることのあるアスピリンなどのサリチル酸製剤も薬害性難聴の原因となる可能性がある薬剤です。
アミノグリコシド系の抗菌薬や白金製剤が原因の場合、改善することが難しい難聴が起こることが多いです。マクロライド系の抗菌薬やループ利尿薬、サリチル酸製剤が原因の場合は、一時的な難聴がほとんどです。
薬害性難聴の主な症状は、耳鳴りや耳の閉塞感などです。
中でも、アミノグリコシド系の抗菌剤や白金製剤を使った時に起きる難聴では、日常生活であまり使わない高音の領域の音が中心に聞こえにくくなります。そのため、その場合は難聴よりも耳鳴りや耳の閉塞感を先に感じることが多いです。
ループ利尿剤やサリチル酸製剤を使った時に起きる難聴では、低音の領域の音から高音の領域の音まで全般的に難聴が起きます。
難聴や耳鳴りなどの耳の症状に合わせて、めまいや浮動感などの平衡障害の症状が現れることもあります。
一般的に薬害性難聴を改善するためには、薬剤の使用を中止することが必要です。
しかし、アミノグリコシド系抗菌剤や白金製剤が原因で薬害性難聴が起こった場合は薬剤を中止しても改善することは難しいです。そのため、早期発見することが大切です。
薬害性難聴を予防することも非常に大切です。家族などに薬害性難聴者が起こった人がいる場合は、薬を使う前に遺伝子を調べておくことで予防につながります。
さらに心配な場合は薬を使う前に耳鼻咽喉科に行き、聴力を調べ、薬を使ってからも定期的に調べに行くことで自分で聴力を管理しておくことをお勧めします。
薬害性難聴は難聴に自分で気がつくまでに時間がかかることもあります。その場合、気がつかない間に難聴が進んでしまっていたということになってしまう可能性もあります。
周りに、聞き返すことが多くなった、テレビを見ている時の音を急に大きくする、声をかけても気がつかなくなった、などの状態が見られる人がいた場合、その人は聴力が低下しているかもしれません。
気がついた場合は、病院に行くことを勧めてみても良いでしょう。
・聴宮
・完骨
・聴会
聴宮は、聴覚の要所という意味を持つツボであることがツボの名前の由来であると言われています。耳鳴りや難聴など、主に耳に現れる症状を改善するときに使われるツボです。
そのため、薬害性難聴に対しても改善の効果が期待できます。他にも、頭痛や歯の痛みにも効果的であるとされています。
完骨は、内臓への血流を促し、副交感神経を整える効果があります。内臓だけでなく、顔の周りの血流も促してくれるため、吹き出物などに対しても効果を発揮します。
耳の近くにあることから、耳の症状にも効果を発揮するといわれており、耳鳴りや難聴、めまいの改善に使われることもあります。そのため、薬害性難聴にも効果が期待できるのです。
聴会は、難聴や耳鳴りなど聴覚に関する症状に対して効果を発揮するツボです。そのため、薬害性難聴で聞こえが悪い時に刺激をすることで改善の効果が期待できるのです。
聴会は、他にも腰痛や膝の痛みにも効果を発揮すると言われています。
聴宮は、耳の前に三角形の突起物がある前の口を開けるとくぼむ場所にあります。耳門というツボの指1本分下に下がったところが聴宮なのです。
耳鳴りや耳詰まりなど耳の不調を感じたとき、中指の腹を使って押しましょう。
完骨は両耳の後ろにある出っ張った骨の下の端の後ろ側のくぼんでいる場所にあります。
押すときは、親指でゆっくり上に押し上げるようなイメージで押しましょう。 完骨は幸せホルモンであるセロトニンの分泌を安定させる効果もあるため、リラックスしたい時にもお勧めです。
聴会は、耳珠の下のすぐ前で、下顎骨の後縁にあります。聴宮の少し下にあるツボなのです。
聴会だけを押すのではなく、聴宮と一緒に押すことでより効果が期待できます。聴会を人差し指を使って、聴宮を中指を使って一緒に押しましょう。
11時から21時
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