公開日:2022年 3月23日
更新日:2023年 10月 7日
本日は単純性いびき症について解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
単純性いびき症の原因は、鼻や喉、骨格の問題や体重の増加、嗜好品や薬の影響などです。単純性いびき症の原因は、睡眠時無呼吸症候群の原因とかぶっている部分が多いのです。
鼻や喉、骨格の問題では、風邪や花粉症、蓄膿症、鼻中隔彎曲症によって鼻が詰まっていることや、口蓋扁桃の腫れやアデノイド肥大によって喉が狭くなっていること、顎が小さいことなど関係しています。
体重の増加は、首の周りに脂肪がつき、気道が狭くなることが関係しています。嗜好品や薬の影響では、嗜好品や薬によって舌の筋肉が緩むことで、仰向けで寝た時、喉の奥に舌が落ちやすくなり気道が狭くなることが関係しています。
単純性いびきは、睡眠中に気道の一部が狭くなり、空気の流れが乱れることで発生するいびきのことを指します。その原因は非常に多岐にわたり、以下にその一部を詳しく説明します。
・解剖学的な要因
顔の骨の構造や筋肉のつき方によって気道が狭くなることがある。
喉頭や気管の構造によっても気道が狭くなりやすい。
顎が小さい、または後ろに下がっていることで舌が気道を塞ぐ場合がある。
・生活習慣や環境要因
過体重や肥満が原因で気道が狭くなることがある。
アルコールや睡眠薬の使用によって筋肉が緩み、気道が狭くなる場合がある。
寝具や寝姿勢によっても気道が狭くなることがある。
・年齢や性別
年齢が高くなるにつれて筋肉の弾力が失われ、気道が狭くなりやすくなる。
性別によっても筋肉のつき方や骨の構造が異なるため、いびきの発生に影響がある。
・その他の健康状態
鼻炎やアレルギーによる鼻詰まりが原因で口呼吸となり、いびきを引き起こす場合がある。
睡眠時無呼吸症候群やその他の呼吸器系の病気によってもいびきが発生する場合がある。
これらの原因が組み合わさることでいびきが発生することがあります。したがって、単純性いびきの原因を特定するためには、生活習慣や健康状態など、多方面からの評価が必要です。
単純性いびき症の症状は、無呼吸や低呼吸、中途覚醒や日中の眠気がない状態のいびきです。一過性のいびきの場合は、特に健康に大きく影響を及ぼすことはありません。
寝始めた時やお酒を飲んだ時、疲れている時、鼻がつまっている時などにいびきをかくことが多いです。
ただし、習慣的に毎日いびきをかいている場合、病気につながる可能性があります。
単純性いびき症の主な症状は、睡眠中のいびきですが、その背景には様々な要因があり、人によってその症状も異なります。ここでは、いびきの症状とそれに影響を与える要因について詳しく見ていきます。
・いびきの音量や頻度
いびきの音量や頻度は、気道の狭さや空気の流れの乱れによって異なります。狭い気道を空気が通るときに、周りの組織が振動することでいびきの音が発生します。気道が狭いほど、また空気の流れが乱れているほど、いびきの音は大きくなります。
・寝返りや寝姿勢
いびきの音は寝返りや寝姿勢によっても変化します。仰向けで寝ると舌が気道を塞ぎやすく、いびきの音が大きくなることがあります。
・睡眠の質
いびきによって睡眠の質が低下することがあります。音が大きい場合、自分のいびきで目が覚めることもあります。
・睡眠時無呼吸の有無
単純性いびき症の人の中には、睡眠時無呼吸症候群を併発している場合もあります。その場合、いびきの他にも呼吸が停止する症状が見られます。
これらの症状は、人によって異なりますが、いびきの原因となる要因を理解することで、適切な対処ができるようになります。
単純性いびき症の改善方法は、原因を改善することです。鼻の問題がある場合は、点鼻薬や鼻粘膜のアレルギーを抑える薬を使って鼻呼吸ができる状態を作ります。
鼻や喉の病気が原因で睡眠時無呼吸症候群も現れた場合は、改善のために手術を行うこともあります。体重が増加した場合は、適度に運動をする習慣を身につけてダイエットを行います。
症状への対処としてできることは、マウスピースを使うことです。睡眠中にマウスピースをつけ、いびきを防ぐのです。
単純性いびき症の改善法は多岐にわたります。その中でも主な改善方法として以下のような方法があります。
・生活習慣の改善
喫煙や過度な飲酒はいびきの原因となりますので、これらを控えることが重要です。適正な体重を保つことも大切です。肥満はいびきのリスクを高めます。睡眠環境を整えることも大切です。規則正しい睡眠時間を確保し、寝室の環境を快適に保ちましょう。
・寝姿勢の改善
仰向けで寝ると舌が後ろに下がり気道を塞いでしまうため、いびきが発生しやすくなります。そのため、横向きやうつ伏せで寝ることでいびきの改善が期待できます。
・睡眠時の口呼吸の改善
口呼吸はいびきの原因となります。鼻呼吸ができるように鼻詰まりの原因を取り除くことでいびきの改善が期待できます。
・喉の筋力トレーニング
喉の筋肉を強化することで気道が狭くなるのを防ぎ、いびきの改善が期待できます。
・マウスピースやいびき防止グッズの利用
市販されているいびき防止グッズやマウスピースを利用することで、いびきの改善が期待できます。
・いびき防止手術
重度のいびきの場合には手術も選択肢となります。
これらの方法は個人差がありますので、自身の状況や体質に合った方法を選択し、場合によっては専門医と相談の上で進めることが重要です。
単純性いびき症の手術は、いびきの原因となる気道の狭窄部位や障害を改善することを目的としています。以下は、単純性いびき症の手術の一例です。
・口蓋垂(のどちんこ)の切除または縮小手術(UPPP:Uvulopalatopharyngoplasty)
手術の目的は、口蓋垂の振動によるいびきの発生を抑制することです。いびきの原因となる余分な組織を切除することで、気道を広げる効果が期待できます。
・舌根の手術
舌の根元部分が気道を塞いでいびきの原因となっている場合、舌根を切除または引き上げる手術が行われることがあります。
・鼻中隔矯正手術
鼻中隔が曲がっている場合、それがいびきの原因となることがあります。そのため、鼻中隔の歪みを矯正する手術が行われることがあります。
効果については、手術の方法や個人の状況により異なります。また、手術にはリスクも伴いますので、手術の適応やリスクについては十分な説明を受け、納得のいく形で進めることが重要です。また、手術後のフォローアップも重要ですので、専門医の指示に従い行いましょう。
単純性いびき症を予防するために自分でできることもあります。1番簡単にできることは、横向きに寝ることです。
仰向けで寝ると舌が奥に落ちやすくなるため、横向きで寝ることでいびきを防ぐことにつながるのです。横向きで寝るために抱き枕を使うこともお勧めです。
アルコールの摂りすぎに注意をすることも大事です。お酒を飲んだ後にいびきが大きくなる場合は、飲酒の習慣を改めることが必要です。
・鼻通
・迎香
・人迎
鼻通は、鼻に現れる色々な症状に効果を発揮します。鼻水や鼻づまり、くしゃみなどに対して使われることの多いツボです。
単純性いびき症の原因の一つに鼻の問題があります。鼻通は、鼻に問題があり単純性いびき症が現れているときに効果的です。刺激をして鼻の通りが良くなることで口呼吸ができるようになり、いびきの改善が期待できます。
迎香は、鼻に現れている症状によって臭いを感じることができなくなっている時、香りを迎える効果があるということが名前の由来であると言われています。
迎香は、鼻の症状に効果を発揮するツボなのです。花粉症や慢性の鼻炎に効果が高いとされており、 鼻が詰まることによって現れる頭痛などにも使われます。
単純性いびき症の原因の中で鼻詰まりが原因であることも多いです。そのような場合、迎香を刺激することで改善が期待できます。
人迎は、首周りの血行を改善し、首についている余分な脂肪を落とす効果があります。
単純性いびき症は、肥満が原因であることもあります。体重が増加し、首周りに脂肪がつくことで、気道が狭くなりいびきが現れるのです。そのような場合、人迎を刺激することで改善の効果が期待できます。
鼻通の場所は、小鼻の両脇にあるくぼみです。
押すときは、両手の人差し指を使ってゆっくりと押します。3秒ほどかけてゆっくり押しましょう。リラックスした状態で刺激をするとより効果的です。
迎香の場所は、小鼻の横です。
押すときは、人差し指を使って押します。ゆっくりと5秒ほどかけて押しましょう。10回ほど繰り返し押すと効果が期待できます。
人迎の場所は、喉仏から指2本分離れたところです。左右両側にツボがあります。脈を感じる場所を探すと探しやすいです。
押すときは、中指を使って押します。指を中心に押し込むように押しましょう。強く押しすぎないように注意してゆっくりと押すと良いです。
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