パーソナリティ障害の鍼灸【原因・定義・症状】

公開日:2021年 12月10日

更新日:2021年 12月23

本日はパーソナリティ障害について解説させていただきます。

☆本記事の内容

  • パーソナリティ障害とは
  • パーソナリティ障害の原因
  • パーソナリティ障害の症状
  • パーソナリティ障害の改善方法
  • パーソナリティ障害のまとめ
足のしびれ、痛み

銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。

このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。

 

多くの人と、認知や感情、行動や対人関係のパターンが全く違う

パーソナリティ障害は、多くの人とは違う反応や行動をすることによって苦しみや周りとの問題が起こることです。

 

性格が悪いということではなく、ものの捉え方や考え方や感情のコントロールや対人関係などのいろいろな精神機能が偏ることによって起きることです。

 

パーソナリティ障害には、妄想性パーソナリティ障害、統合失調質パーソナリティ障害、統合失調型パーソナリティ障害、境界性パーソナリティ障害、自己愛性パーソナリティ障害、反社会性パーソナリティ障害、演技性パーソナリティ障害、依存性パーソナリティ障害、強迫性パーソナリティ障害、回避性パーソナリティ障害の10個のタイプがあります。

 

10個のタイプは、症状の特徴によって大きく3つのグループに分けることができます。

 

妄想性パーソナリティ障害、統合失調質パーソナリティ障害、統合失調型パーソナリティ障害はA群です。

 

境界性パーソナリティ障害、自己愛性パーソナリティ障害、反社会性パーソナリティ障害、演技性パーソナリティ障害はB群です。

 

依存性パーソナリティ障害、強迫性パーソナリティ障害、回避性パーソナリティ障害はC群です。

 

パーソナリティ障害を発症すると、他の精神障害につながることも多いです。さらに、パーソナリティ障害は、経過の間で症状が大きく変わったり、改善を行なっている時に突然回復したりすることもあります。

発達期の時に体験した苦しいことやつらいことが関係している

パーソナリティ障害の原因は、はっきりとは明らかになっていません。原因として考えられていることは、発達期の時に体験した苦しいことやつらいことが関係しているということです。

 

他にも、子育てを受ける環境が不十分であったことや生物学的な特性が関係しているとも言われています。

 

パーソナリティ障害では、周りの人と関係が悪くなることによってさらに悩んだり周りの人を傷つけてしまったりするという悪循環になってしまうことが多いです。

パーソナリティ障害の症状はタイプによって違う

パーソナリティ障害の症状はタイプによって違います。

 

A群の妄想性パーソナリティ障害、統合失調質パーソナリティ障害、統合失調型パーソナリティ障害タイプの特徴は、奇妙で変わっている行動をすることです。

 

妄想性パーソナリティ障害では、人を疑ったり不審に思ったりして危害が加えられたり裏切ったりされることを異常に恐れます。統合失調質パーソナリティ障害では、非社交的で人に関心があまりありません

 

B群の境界性パーソナリティ障害、自己愛性パーソナリティ障害、反社会性パーソナリティ障害、演技性パーソナリティ障害の特徴は、演技的で感情的なことです。移り気の強い考え方をします。

 

境界性パーソナリティ障害では、感情や対人関係が安定でせず、衝動をコントロールすることができません。反社会性パーソナリティ障害では、人の権利を侵害したり、暴力を振るったりします

 

C群の依存性パーソナリティ障害、強迫性パーソナリティ障害、回避性パーソナリティ障害タイプの特徴は、不安で内向的であることです。

 

依存性パーソナリティ障害では、人への依存心が異常に強く、アドバイスや指示を人に求めます。

改善方法は、薬と、特徴的なパターンを自分で認識すること

パーソナリティ障害の改善方法は、薬を使うことと、特徴的な認知パターンや行動パターンを自分で認識して対処法を練習することです。

 

医師と本人ではっきりとした目標を立て、協力して改善に取り組むことが改善を行う上で非常に大切です。

 

薬は、抗精神病薬や抗うつ薬、気分安定薬などを使うことが多いですが、タイプによっては、薬が合わず症状が悪くなることもあります。個人にあった薬を使うことが大事なのです。

 

場合によっては、年齢を重ねることで自然に症状が軽くなっていくこともあります。

本人も周りの人も傷つくことがないように改善を進める

昔は、パーソナリティ障害の改善には長い時間がかかると言われていました。しかし、最近は、科学的に効果が確認された改善のためのプログラムの開発が進められています。

 

ただし、改善を行う上では本人がしっかりと病気と改善に向き合うことが必要です。

 

パーソナリティ障害は対人関係での問題が大きいため、周りの人の協力も非常に大事になります。工夫してかかわることが必要なのです。過剰に反応しないことや温かい気持ちで接することなどで本人も周りの人も負担が小さくなるでしょう。

 

本人だけでなく、周りの人も傷ついたり苦しんだりすることがないように専門家と相談しながら改善を進めていくことをお勧めします。

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