公開日:2023年 2月 3日
更新日:2023年 4月 5日
本日は急性横断性脊髄炎について解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
急性横断性脊髄炎の原因はわかっていません。今のところ、考えられていることは、免疫系が自分のの体を異物と間違って組織を攻撃して損傷する抗体を産生する自己免疫反応が原因であることです。
急性横断性脊髄炎は、多発性硬化症や視神経脊髄炎、ライム病や梅毒、結核、全身性エリテマトーデス、ウイルス性髄膜脳炎を発症している人に発症が見られます。
他にも、ヘロインの静脈内注射やアンフェタミンを使った人に発症が見られます。時々、軽度のウイルス感染症やワクチン接種の後に発症が見られることもあります。
急性横断性脊髄炎の症状は、突然背中の痛みが起こることです。その後、炎症が起こった場所の周りに帯状に締めつけられるような感覚が現れます。場合によっては、頭や首にも痛みが起きることもあります。
発症すると、数時間から数日以内に、足にチクチクする感覚やしびれ、筋力の低下が起こります。そして症状が上に広がっていきます。
排尿困難も現れます。中には強い尿意を感じていても排尿は困難なこともあります。症状が重くなると、麻痺や感覚の消失、尿閉、尿失禁や便失禁が現れます。
急性横断性脊髄炎の改善方法は、コルチコステロイドや血漿交換などです。急性横断性脊髄炎に関係している思われる免疫系を抑えることを目的にプレドニゾロンなどのコルチコステロイドを高用量で投与します。
脊髄を攻撃し損傷を与えるあらゆる抗体を血液から取り除くために、大量の血漿を取り除き血漿を輸血することもあります。
横断性脊髄炎の発症が他の病気を発症していることで起きている場合は、その病気を改善することが大事です。
症状の進むスピードが速いほど経過の見通しは悪い状態になります。程度の重い痛みがある場合は炎症がより重いと考えられます。
回復する人もいくつか障害が残る人もほとんど改善しない人もいます。割合はそれぞれ3分の1で、約3分の1の人は回復します。障害が残る人はある程度の筋力低下と排尿障害が続くことが多いです。
回復しない場合は、車いすで生活をしたり寝たきり状態になったりします。
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