公開日:2022年 9月 10日
更新日:2024年 2月 13日
本日は爪白癬について解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
爪白癬の原因は、白癬菌です。白癬菌はカビの一種で、足に発生する水虫と同じ菌です。ほとんどの場合は、白癬菌が爪の中に入って、爪甲下に住み着くことで爪白癬が起こります。
爪の表面は硬いため白癬菌が入ることは難しいことに比べて、爪甲下は水分が多くて軟らかく豊富なケラチンもあるため、白癬菌が住みやすい環境にあるのです。
爪白癬は、爪を侵す真菌感染症で、一般に「爪の水虫」とも呼ばれます。この状態は、主に以下の原因によって引き起こされます。
真菌の種類:爪白癬は主に、皮膚白癬菌と呼ばれる真菌群によって引き起こされます。特にトリコフィトン・ルブルムとトリコフィトン・メンタグロフィテスが最も一般的な原因菌です。また、カンジダ属の酵母菌や、非白癬性真菌が原因である場合もありますが、これらは比較的まれです。
感染の経路:真菌は温暖で湿った環境を好むため、公共の浴場、プール、ロッカールームなどで裸足で歩いた際に感染するリスクがあります。また、足の水虫がある場合、自分自身の感染した皮膚から爪に真菌が広がることもあります。
加齢:年齢が高くなるにつれて爪白癬にかかりやすくなります。これは、血流が悪化し、爪の成長が遅くなり、免疫力が低下するためです。
血行不良:糖尿病や末梢血管の病気など、血行不良を引き起こす病気を持つ人は感染しやすくなります。
免疫力の低下:HIV感染や免疫抑制剤の使用など、免疫力が低下している人は感染しやすくなります。
環境要因:高湿度や汗をかきやすい環境にいることもリスクを高めます。
爪の損傷:爪が損傷していると、真菌が侵入しやすくなります。
爪白癬の主な症状は、爪が変形したり欠けたり、厚くなったり、爪の色が白色や黄色に濁ったりすることです。症状が進むと、痛みを感じることもあります。
しかし、爪白癬が発生しても、症状を自覚することは少ないです。そのため、気がつかずに放置して悪化していくケースも多いです。
足に発生する水虫のようにかゆみが現れることもありません。
爪白癬は、真菌が爪に感染することで起こる状態で、以下のような症状が現れます。
爪の色の変化:爪が白く濁ったり、黄色がかったりすることがあります。進行すると、爪が茶色や黒に変色する場合もあります。
爪の厚さの増加:感染が進むと、爪が厚くなり、異常に硬くなることがあります。これにより、爪切りで切りにくくなることがあります。
爪の形状の変化:爪が歪んだり、不均一になったりすることがあります。また、爪が盛り上がってくることもあります。
爪の破壊や剥離:爪がもろくなり、簡単に割れたり欠けたりします。重度の場合は、爪が部分的または完全に剥離してしまうこともあります。
爪の下の蓄積物:爪と爪床の間に、白や黄色の粉状の蓄積物が見られることがあります。
痛みや不快感:爪の変形や厚みの増加により、靴を履いたときなどに痛みや不快感を感じることがあります。
周囲の皮膚への影響:爪白癬が足の指の爪に発生している場合、足の水虫と同時に発症していることが多いため、足の皮膚にも症状が現れることがあります。
爪白癬の改善方法は薬です。近年は、爪白癬を改善するために、新しく効果の高いクレナフィンやルコナックという外用薬が使われることが増えています。
クレナフィンやルコナックは、従来の外用抗真菌薬と違って、強い殺菌作用を持っています。殺菌作用は、爪の中まで浸透するため効果が高いとされているのです。
縦に楔状の混濁が見られる爪白癬は、内服薬でもなかなか改善しないケースです。しかし、クレナフィンやルコナックで改善が見られるということがわかっています。
爪白癬を改善するために使う経口薬には、テルビナフィンやイトラコナゾールがあります。
爪白癬の改善方法は、感染の程度や症状の重さに応じて異なりますが、以下に一般的な改善法を紹介します。
局所抗真菌法:軽度から中等度の爪白癬に対しては、局所的に使用する抗真菌薬が効果的です。これには、抗真菌性のクリームや液体、爪に塗るラッカー型の薬剤が含まれます。例えば、シクロピロックスやアモロルフィンがあります。これらは直接感染した爪に塗布し、真菌の成長を抑制します。
経口抗真菌薬:重度の感染や、局所的な改善方法では効果が不十分な場合には、経口抗真菌薬の処方が必要になることがあります。テルビナフィンやイトラコナゾールが一般的に使用され、これらは爪を通じて真菌に作用し、感染を根絶します。経口抗真菌薬は数ヶ月間服用する必要があり、効果が現れるまでに時間がかかります。
爪の除去:極端に感染が進行している場合や、薬に反応しない場合には、感染した爪を物理的に除去することがあります。これは外科手術による方法と、特定の化学物質を使用して爪を溶解させる方法があります。
レーザー:近年、一部のレーザー改善が爪白癬の改善オプションとして提供されています。レーザーは真菌に直接作用し、感染を減少させることが目的です。
爪白癬の改善には、局所の薬と経口薬の2つの主要なカテゴリーがあります。以下に、それぞれの薬剤の種類と特徴を詳しく説明します。
【局所の薬】
・アモロルフィン(商品名例:ロコイドなど)
爪に塗るラッカー型の抗真菌薬です。週に1~2回、感染した爪に直接塗布します。爪の表面から真菌を殺菌し、感染の拡大を防ぎます。
・シクロピロックス(商品名例:バトラフェンなど)
同じくラッカー型の局所抗真菌薬で、週に2~3回塗布します。広範囲の真菌に対して有効です。
これらの局所薬は、感染が軽度であるか、経口薬の使用が適さない場合に推奨されます。局所的な薬だけでは完全な改善が難しい重度の感染には、経口薬の併用が必要になることがあります。
【経口薬】
・テルビナフィン(商品名例:ラミシールなど)
経口抗真菌薬で、特に皮膚白癬菌に対して高い効果を示します。一般的には、1日1回、3ヶ月間服用します。
・イトラコナゾール(商品名例:イトリゾールなど)
幅広い真菌に効果的な経口抗真菌薬です。改善スキームは、医師の指示により異なりますが、1週間服用後、3週間休薬するサイクルを数回繰り返す方法が一般的です。
・フルコナゾール(商品名例:ジフルカンなど)
広範囲の真菌感染症に対して使用される経口薬ですが、爪白癬に対する効果は他の薬剤に比べて限定的です。
経口抗真菌薬は、肝臓に影響を与える可能性があるため、改善中は定期的な肝機能の調べが必要です。
経口薬は、特に高齢者や既存の健康問題を持つ場合では副作用のリスクが高まる可能性があるため、医師の指示に従って慎重に使用する必要があります。
生活を送る上で白癬菌に感染しないようにするためには、足を良く洗って清潔にし、足をよく乾燥させることが大事です。
湿ったままの状態にしないようにすることや、部屋の通気を良くすること、足に直接触れるバスマットや靴下などはきちんと洗濯をし清潔にすること、こまめに床の掃除をすることなども重要になります。
白癬菌は、高温多湿の環境を好みます。白癬菌の繁殖を予防し、白癬菌の好きな環境にしないことが大事なのです。
・湧泉
・八風
・血海
湧泉は、気が泉のように湧き出るという意味があるツボです。
水虫を予防する効果があるため、爪白癬にも効果が期待できます。他にも、疲れやだるさ、冷えや頭痛、むくみなどの解消にも効果を発揮するツボです。
八風は下半身の冷えに効果を発揮するツボです。 足先の血行を良くする効果があるのです。
足先の血行が良くなると、足全体から温まり、冷えを和らげてくれます。冷えによるだるさやしびれ、痛みなどにも効果的なツボなのです。
血海は、血の海と書く名前の通り、血虚を改善する効果のあるツボです。血虚は爪のトラブルにもつながるとされているため、改善することで爪の健康にも役立ちます。
血海はほかにも、更年期障害や生理痛、生理不順、腰痛、下腹部痛などにも効果的です。
湧泉は、足をグーにした時、足裏でいちばんへこんでいる場所にあるツボです。
押すときは、両手の親指で押します。青竹の上に乗って足踏みをしても良いでしょう。
八風は、足の甲にあるツボで、親指から小指までのそれぞれの指の付け根にあります。
押すときは、指で挟んで揉みほぐします。痛気持ちいいくらいの力加減で押すことがお勧めです。
血海は、足の膝のお皿の少し上にあるツボです。膝の内側の足を伸ばしたときにできるくぼみの指2本分上にあります。
押すときは、ゆっくり押してゆっくり離します。痛みがある場合はよりゆっくり丁寧に刺激をしましょう。
11時から21時
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