気分変調症の鍼灸【原因・定義・症状】

公開日:2021年 12月10日

更新日:2024年  9月 5

本日は気分変調症について解説させていただきます。

☆本記事の内容

  • 気分変調症とは
  • 気分変調症の原因
  • 気分変調症の症状
  • 気分変調症の改善方法
  • 気分変調症のまとめ

銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。

このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。

 

気分変調症は、ほとんど1日中長い期間、抑うつ気分が続くこと

気分変調症は、ほとんど1日中長い期間、抑うつ気分が続くことです。持続性抑うつ障害とも呼ばれています。

 

気分変調症では、不適応感、自責感、過敏性、怒り、引きこもり、興味がなくなる、活力が減る、生産性が下がるなどの症状が現れます。

 

うつ病と気分変調症の違いは、うつ病の場合は症状が客観的なものが目立つことに比べて、気分変調症の症状は主観的なものが目立つことです。そのため、発症には常に落ち込んでいるなどのことがきっかけで気がつくことが多いです。

 

発症する時期は早いことがほとんどで、小児期から青年期に発症することが多いです。

一般的には人間関係や環境の変化などのストレスが原因

気分変調症の原因は、人によって様々であると言われており、はっきりとはわかっていませんが、一般的には人間関係や環境の変化などのストレスが原因であると考えられています。

 

病気や慢性的な疲れも発症に影響すると言われています。

 

体調が悪いときには、脳の活動が下がり、セロトニンやノルアドレナリンの分泌がうまくできなくなります。セロトニンやノルアドレナリンは意欲や気分に関わっている神経伝達物質のため、気分の変調につながるのです。

気分変調症の症状はやる気や意欲の低下、食欲の低下や増加など

気分変調症では、精神的な症状に合わせて身体的な症状も現れます。

 

精神的な症状には、意欲ややる気が減る、憂うつな気持ちになる、楽しいと感じない、考えがまとまらない、判断が遅くなる、絶望感を感じる、自信がなくなる、常に落ち込む、涙が出る、イライラするなどがあります。

 

身体的な症状には、食欲の低下や食欲の増加、疲れやすい、だるい、集中力の低下、不眠、過眠などがあります。

 

このような身体的な症状と精神的な症状が現れることによって、引きこもりがちになったりあまり活動ができなくなる、強い罪悪感を感じる、何を行なっても楽しくないと感じるなどのことが起こります。

気分変調症の改善方法は、薬や精神的な介入

気分変調症の改善方法は、薬や精神的な介入です。薬は、SSRIなどの選択的セロトニン再取り込み阻害薬などが使われることが多いです。

 

気分変調症では、長い期間抑うつや憂うつな気持ちを抱えています。そのため、無価値観や否定的な考えになっていることが多く、人生観や自己の価値観に対しての認知も歪んでいることが多いです。

 

そのため、改善するためには精神的な介入を行い、認知の癖や歪みを修正することが非常に大事になるのです。

人生観にも大きな影響が出てしまうこともある

気分変調症は、長い期間の中で、自分は価値がないなどのような歪んだ価値観を持ってしまったり、毎日がつまらないなどの無気力を強めてしまったりすることが多いです。

 

そのため、人生観にも大きな影響が出てしまうこともあります。気分変調症に当てはまる可能性があると感じている場合は、病院に相談に行くことをお勧めいたします。

気分変調症に効果的なツボ

郄門

神門

・労宮

百会

郄門

郄門は、自律神経のバランスを整える効果があります。気分変調症は、自律神経のバランスが非常に大きく乱れている状態です。そのため、郄門を刺激することで自律神経を正しい状態に戻すことで改善が期待できます。

 

郄門は、他にも、動悸や息切れ、胸の不快感や痛み、喉の痛みや咳などにも効果を発揮します。

神門

神門には、精神を安定させる効果があります。精神が安定すると心も身体もリラックスすることができます。気分変調症は、精神的な病気で精神が不安定な状態にあります。

 

そのため、神門を刺激することで精神の安定の効果が期待できるのです。特に、落ち込み気分が下がっている時に刺激をすることで効果が期待できるでしょう。

 労宮

労宮は、全身の血流を促し、体全体に血液を行き渡らせてくれる効果のあるツボです。体全体に血液が行き渡るということは、酸素も体全体に行き渡ることにつながります。

 

酸素が体全体に行き渡ることは、自律神経を整えるために非常に大事なことです。労宮は、自律神経を正しい状態に整え、精神的な疲れに対して効果を発揮するツボなのです。

 

気分変調症では自律神経の乱れが大きく見られます。労宮を刺激することで自律神経を整え、リラックスできる状態に繋げることで改善に役立ちます。

ツボの場所と押し方

郄門

郄門は、両腕の内側にあるツボです。手首の中央からひじの中央に向かって1本の線を伸ばし、その線上の中央にあります。探すときは、押した時に響くように感じる場所を探しましょう。

 

押すときは、強く押しすぎないように注意してゆっくりと押します。郄門は、お灸などで温めるよりも圧を与えて刺激を行う方がおすすめのツボです。

神門

神門は、手首に横向きにあるシワの小指側のくぼんでいる場所にあるツボです。

 

押すときは、親指以外の指で手首をつかみ、親指でツボを押します。押す回数の目安は約30回で、押すときの力加減は痛気持ち良いくらいの力がおすすめです。

労宮

労宮は、拳を軽く握った時の人差し指と中指の先端の間です。実際に拳を握って探しましょう。

 

押すときは、拳を握っている場合手を開いて、親指を使って力をかけていきます。

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