アルツハイマー型認知症の鍼灸【原因・定義・症状】

公開日:2021年  12月 2日

更新日:2025年  10月 2日

本日はアルツハイマー型認知症について解説させていただきます。

☆本記事の内容

  • アルツハイマー型認知症とは
  • アルツハイマー型認知症の原因
  • アルツハイマー型認知症の症状
  • アルツハイマー型認知症の改善方法
  • アルツハイマー型認知症のまとめ

銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。

このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。

 

アルツハイマー型認知症は、認知症の中で1番発症している人が多い

アルツハイマー型認知症は、認知症の中で1番発症している人が多い認知症です。認知症は、記憶や認識、判断などの認知機能が低下し、生活に支障をきたしている状態のことです。

 

男性よりも女性の方が多い傾向にあり、年々発症している人数が増えています。

 

アルツハイマー型認知症によって起こるもの忘れは、なくなる記憶の範囲が広く、忘れた内容をなかなか思い出すことができなかったり少しずつ記憶障害が進んだ英する特徴があります。

原因は、アミドロβやタウというたんぱく質が脳に溜まること

アルツハイマー型認知症の原因にはいろいろな説がありますが、今のところ、1番有力だと言われている原因は、アミドロβやタウというたんぱく質が脳に異常に溜まることです。

 

脳に溜まったたんぱく質が、脳細胞を圧迫し神経細胞を変性させたりすることで脳全体を萎縮させると言われているのです。

 

1番大きなリスク要因は加齢です。他にも遺伝や心血管疾患、喫煙や頭部外傷、教育を受けた年数なども大きく関わっていると考えられています。

アルツハイマー型認知症の症状は、中核症状と行動と心理の症状

アルツハイマー型認知症の症状は、記憶障害などの中核症状と不眠などの行動と心理の症状です。

 

主な中核症状は、物忘れなどの記憶障害や、時間や場所や人物を認識できなくなる見当識障害、計画を立て物事を順番に行うことが難しくなる実行機能障害、更衣や道具の使い方がわからなくなる失行、計算や言葉の能力の低下などです。

 

行動と心理の症状では、うつや無気力、妄想や幻覚、暴言や暴力などの症状が現れます。

早く発見することで病気の進むスピードを遅くすることができる

アルツハイマー型認知症の根本的な改善方法は今のところありません。早く発見することで本人も家族も準備ができ、病気の進むスピードを遅くすることができるため、早く発見することが大事です。

 

病気の進むスピードを遅くするために使われる薬は、下がった脳の働きを改善するといわれているアリセプト、レミニール、リバスタッチと、脳細胞の損傷を防ぐと言われているメマリーです。

アルツハイマー病の新薬アデュカヌマブについて

2020年6月7日アメリカ食品医薬品局がアデュカヌマブをアルツハイマーの薬として承認しました。

 

アルツハイマー病は進行性の脳の病気で記憶や思考機能がゆっくりと障害され最終的には日常生活の最も簡単な単純作業を行う能力さえも失ってしまう病気です。

 

原因はアミドロベータというタンパク質が脳にこびりつくことで、アデュカヌマブはアミドロベータの抗体になります。新薬では、脳にくっついたアミドロベータタンパク質をアデュカヌマブが結合しアミドロベータを減少させる効果が確認されています。

 

現在アルツタイマー病の進行を止める薬がないため、迅速承認という特別な使用許可が下りました。2件の大規模な研究で認知機能の低下を22%抑えることができたという結果が出ています。ただし全体を平均するとはっきりとした認知機能の有効性は認められませんでした。

 

さらにアデュカヌマブの1年のコストは600万円もかかってしまうため物議にされており、今後承認が取り消されることもあります。新薬の承認は非常にアルツハイマー病にとってはホットなニュースであると言えます。

睡眠とアルツハイマー型認知症

睡眠不足でノンレム睡眠が確保できないとアミドロβというタンパク質が脳内で蓄積します。睡眠不足はアルツハイマー型認知症の発生リスクが高まります。

 

アミドロβはアルツハイマー型認知症によく見られる老人斑と言われる脳の特徴を構成しているタンパク質です。質の良い睡眠をとっていると脳内のアミドロβをきちんと除去されることが近年わかってきています。

 

認知症は様々な病気によって脳の働きが低下して起こる一連の症状で、病名ではありません。認知症の原因となる病気は認知症の原因となる病気は、アルツハイマー病、甲状腺機能低下症、慢性硬膜化血腫、正常圧水頭症、脳腫瘍など様々な病気で発症します。

 

認知症の発生に関わる遺伝子もいくつかわかっていてアポリポ蛋白eという遺伝子もわかっています。

質の良い睡眠を取るためには

質の良い睡眠を取るには、

・就寝時間3時間前に夕食を済ませる

・暖かい飲み物で眠気を促す

・入浴する

・肩の力を抜いてリラックスする

・朝食はしっかり食べて夜はタンパク質

・室温と光に注意して眠りやすい環境を作る

・適度な運動をする

 

眠りの質が上がると体温調整がうまくできるようになり、体内の修復や成長に関するホルモンが分泌され、体の中の代謝活動が促進されることで自律神経のバランスも落ち着き最高の体になります。

 

頭鳴り耳鳴り自律神経失調症などで悩んでいる人もぜひ行ってほしいと思います。

アルツハイマー型認知症に効果的なツボ

神庭

顋会

脳戸

神庭

神庭は、頭をスッキリさせてくれます。頭の働きが鈍い時に押すことでぼやっとしている頭がスッキリとしてきます。

 

神庭は特に精神的な不調や頭部の症状に効果があるとされていて、精神の安定や情緒の調整に優れた効果を発揮します。ストレスや不安、不眠などの症状改善に役立つとされています。

顋会

顋会は、脱毛やフケの予防、めまいや鼻炎の改善、低血圧の緩和、イライラの防止などの効果が期待できるとされているツボです。

 

顖は大泉門を指し、会は、集まり、会するという意味を持っています。頭痛や脳貧血、二日酔い、嘔吐、蓄膿症、鼻出血などの改善にも効果を発揮します。

脳戸

脳戸は、頭痛、めまい、物忘れ、認知症予防、脳の機能回復など頭の不調に効果を発揮するツボです。風邪や花粉症による鼻詰まりでぼーっとする時にもおすすめのツボです。

 

また、自律神経の調整やストレス緩和にも効果的です。

ツボの場所と押し方

神庭

神庭は前頭部にあるツボです。眉間から頭頂部に向かって真っ直ぐ上に指4本分上がった場所にあります。

 

神庭は繊細な部分のため優しく刺激することが大事です。指の腹を使って、軽く円を描いてマッサージするように刺激しましょう。長時間の刺激は避けることがおすすめです。

顋会

顋会の場所は、頭部の正中線上です。髪の生え際から親指の幅2本分ほど毛髪の中に入ったところにあります。 

 

ツボが固くなってきたり出っ張ってきたらお灸をしたり、爪楊枝を束ねて剣山のようにして刺激したりしましょう。

脳戸

脳戸は、後頭部にあるツボです。後頭骨の付け根、首の後ろの正中線上に位置しています。後頭骨の下端部分の両側の首の筋肉の間のくぼみがツボの場所です。

 

押すときは中指または親指の腹で優しく押しましょう。強すぎない力加減で押すことが大事です。

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