咽頭結膜熱の鍼灸【原因・定義・症状】

公開日:2023年  2月23日

更新日:2022年 11月14日

本日は咽頭結膜熱について解説させていただきます。

☆本記事の内容

  • 咽頭結膜熱とは
  • 咽頭結膜熱の原因
  • 咽頭結膜熱の症状
  • 咽頭結膜熱の改善方法
  • 咽頭結膜熱のまとめ
足のしびれ、痛み

銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。

このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。

 

咽頭結膜熱は、アデノウイルスが原因で発症する感染症

咽頭結膜熱は、アデノウイルスが原因で発症する感染症です。

 

プールを介して流行すること多いことからプール熱と呼ばれています。ただし、プールを介してのみ感染するのではなく、通常の風邪と同じで飛沫感染や接触感染で、人から人に感染していく病気です。

 

咽頭結膜熱は1年中発症する可能性のある病気ですが、特に7~9月に発症することが多いです。発症が見られる年齢は1~5歳が多いですが、成人も発症します。

咽頭結膜熱の原因は、アデノウイルスに感染すること

咽頭結膜熱の原因は、アデノウイルスに感染することです。人と人の接触や飛沫によって感染します。

 

プールで接触したりタオルを共用で使うことで感染することもあるため、プール熱とも呼ばれます。6月くらいから少しずつ流行し始めて7~8月にがピークで発症することが多いです。

咽頭結膜熱、またはプール熱とも呼ばれる病気は、アデノウイルスによって引き起こされる感染症です。この病気は主に以下の原因により発生します。

 

アデノウイルス感染: 咽頭結膜熱の主な原因は、アデノウイルスの特定の型による感染です。アデノウイルスは多くの異なる型が存在し、それぞれ異なる病気を引き起こしますが、咽頭結膜熱は特に型3、4、7に関連しています。

 

密接な接触: アデノウイルスは飛沫感染や接触感染によって広がります。このウイルスは、咳やくしゃみ、直接の接触、またはウイルスに汚染された物体を介して感染することがあります。

 

水泳プール: 「プール熱」という名前の由来は、水泳プールが感染の一般的な源であるためです。特に塩素消毒が不十分なプールでは、ウイルスが水中に残りやすく、感染が広がりやすくなります。

 

集団生活環境: 学校、幼稚園、保育園などの集団生活環境は、アデノウイルスの感染が広がる一般的な場所です。

 

咽頭結膜熱は主に子供に見られる病気です。

咽頭結膜熱の症状は、発熱から現れる

咽頭結膜熱の症状は、発熱から現れます。発熱した後、頭痛や食欲不振、全身の倦怠感などが現れます。咽頭炎によっておこる咽頭の痛みや結膜炎によって起こる結膜の充血や眼の痛み、羞明、流涙、眼脂なども現れます。

 

目の症状は片方から始まることが多いです。症状は、約3~5日間続きます。

咽頭結膜熱、またはプール熱は、主にアデノウイルス感染によって引き起こされる病気で、特に子供に見られます。この病気の主な症状を以下に説明します。

 

発熱: 高熱が急に現れることが一般的です。

 

咽頭炎: 喉の痛みや赤みが見られます。嚥下痛(飲み込む時の痛み)も伴うことがあります。

 

結膜炎: 目が赤くなり、かゆみや刺激感を伴うことがあります。

 

リンパ節の腫れ: 首のリンパ節が腫れることがあります。

 

風邪様症状: 鼻水や咳など、風邪に似た症状が見られることがあります。

 

体の不調: 全身の倦怠感や筋肉痛などが伴うことがあります。

 

咽頭結膜熱は自己限定的な病気で、通常は特に重篤な合併症を引き起こすことはありませんが、症状が激しい場合や長引く場合は病院に行くことが必要です。

 

特に小さい子供や免疫力が低下している場合は、より注意深く観察する必要があります。

ほとんどの場合は自然に改善する

咽頭結膜熱には特別な改善方法はありません。しかし、ほとんどの場合は自然に改善します。高熱は5日前後と比較的長い期間続くこともありますが、ほとんどの場合は後遺症もなく改善します。

 

吐き気や頭痛が強い場合や激しい咳がある場合は早めに病院にいくことをお勧めします。

咽頭結膜熱、またはプール熱は主にアデノウイルスによって引き起こされる自己限定的な病気であり、特定の改善法は存在しません。したがって、改善を行う時は主に症状に対して対処します。

 

1.症状に対しての対処

痛みと発熱の管理: 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)如く、イブプロフェン(アドビル、モトリン)やアセトアミノフェン(タイレノール)を使用して、痛みや発熱を管理します。

十分な休息: 回復を促進するために、十分な休息を取ることが重要です。

 

2. 水分補給

熱がある場合、脱水を防ぐために十分な水分補給が必要です。

 

3. 目のケア

結膜炎の症状がある場合は、人工涙液などの目薬で不快感を和らげることができます。目をこすらないようにし、清潔を保つことが大切です。

 

4. 喉のケア

喉の痛みを和らげるために、温かい飲み物やのど飴を使用することができます。塩水でのうがいも喉の痛みの緩和に役立つことがあります。

 

5. 感染予防

感染の拡散を防ぐために、手洗いを頻繁に行い、他人との密接な接触を避けることが重要です。

 

6. 医師のフォローアップ

症状が重い場合や改善が見られない場合は、病院に行くことが重要です。特に小さな子供の場合は、慎重な監視が必要です。

 

咽頭結膜熱は通常、特別な介入なしで数日から1週間程度で自然に回復します。しかし、特に小児では症状が重くなることがありますので、その場合は病院に行きましょう。

咽頭結膜熱の改善に用いられる薬は、症状を緩和することに重点を置いています。以下に、一般的に使用される薬とその効果を説明します。

 

1. 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)

イブプロフェン(ブランド名: アドビル、モトリン): 痛みと発熱を和らげる効果があります。また、抗炎症作用も持っています。

アセトアミノフェン(ブランド名: タイレノール): 発熱と痛みを緩和します。イブプロフェンに比べて抗炎症作用は弱いですが、胃に対する刺激が少ないという利点があります。

 

2. 目薬

人工涙液: 結膜炎による目の不快感を和らげるために使用されます。

抗ヒスタミン目薬: 目のかゆみや充血を和らげる効果があります。

 

3. のどの痛みを和らげる薬

のど飴やスプレー: のどの痛みや刺激を和らげるために使用されます。メントールやベンゾカインを含む製品が一般的です。

 

咽頭結膜熱はウイルス感染が原因であるため、抗生物質は効果がありません。薬の使用に際しては、年齢や体重に応じた適切な用量を守り、特に小児に対しては安全な薬剤選択が重要です。

 

重篤な副作用やアレルギー反応の兆候がある場合は、直ちに使用を中止し、病院に相談してください。咽頭結膜熱の改善では、薬に加えて十分な休息と水分補給が重要です。また、感染の拡散を防ぐために、適切な衛生管理と他人との接触を避けることも大切です。

咽頭結膜熱の潜伏期間は約5~7日

咽頭結膜熱の潜伏期間は約5~7日です。高熱は38~40度で4~7日続きます。咽頭炎は、約4~5日間痛みが続きます。咳が出たり、扁桃炎を起こしたりすることもあります。

 

咽頭結膜熱は、発症すると咽頭から2週間、便から30日間ウイルスが排出されます。そのため、30日間はおむつなどの交換をした後の手指から感染が広がることもあります。 

 

熱が下がってもおむつの取り扱いやタオルの取り扱いには注意して、手洗いうがいを心がけ感染に注意して過ごしましょう。

内耳炎に効果的なツボ

大椎

天突 

陽谷

大椎

大椎の効果は、発熱、頭痛、感冒、咳嗽、喘息、うつ、皮膚発疹などです。そのため、咽頭結膜熱で現れる症状に対して役立つことが期待できます。

 

他にも鼻づまりや高血圧、肩こりなどにも効果的です。

天突

天突は、喉の痛みを和らげる効果や咳を和らげる効果があります。そのため、咽頭結膜熱で現れる症状に対しても効果が期待できます。

 

天突は喉がイガイガする時などにおすすめのツボです。

陽谷

陽谷は、体の中の熱を外に放散するツボとされています。そのため、咽頭結膜熱によって発熱などをした時におすすめです。

 

また、熱を取るツボのため、熱中症になりかけた時にもおすすめです。

ツボの位置と押し方

翳風

翳風は、耳のつけ根の後ろにあり、口を開けたときのくぼみにあります。

 

お灸を行っても良いですが、火傷をしないように気をつけましょう。

天突

天突は、左右の鎖骨を結んだ中央部分のくぼみにあります。

 

押すときは、くぼみに指を当てて体の奥の方に向けて押すイメージで静かに押しましょう。

陽谷

陽谷は、手の甲側の手首近くにあるツボで、小指側にある骨の出っ張りの上に有るくぼんでいる場所にあります。

 

押すときは、ゆっくり押してゆっくり離しましょう。

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