片側顔面痙攣の鍼灸【原因・定義・症状】

公開日:2022年  8月23日

更新日:2022年  9月25日

本日は片側顔面痙攣について解説させていただきます。

☆本記事の内容

  • 片側顔面痙攣とは
  • 片側顔面痙攣の原因
  • 片側顔面痙攣の症状
  • 片側顔面痙攣の改善方法
  • 片側顔面痙攣のまとめ
足のしびれ、痛み

銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。

このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。

 

片側顔面痙攣は顔面神経が刺激されて顔の筋肉が繰り返し収縮する

片側顔面痙攣は、顔の筋肉を動かすための顔面神経が刺激されることによって顔の筋肉が突然繰り返し収縮する病気です。

 

自分で動かしていないにも関わらず、顔面の右か左の片側だけ、目の周りが痙攣したり、口が引っ張られるように痙攣したりします。

 

 

基本的には、命に関わる病気ではありません。しかし、顔は非常に人の目につきやすい部分であるため、気にすることが多く、集中できなくなったり対面で人と接することが嫌になったりすることもあります。

片側顔面痙攣の原因は、顔面神経の付け根で血管が圧迫されること

片側顔面痙攣の原因は、顔面の運動を支配している顔面神経の付け根で血管が圧迫されることであると言われています。血管が圧迫されることによって、顔面神経に異常な神経回路ができて片側顔面痙攣が起こるのです。

 

しかし、今のところ、なぜ顔面神経の付け根で血管が圧迫されるのかということについてははっきりとわかっていません。珍しいケースではありますが、脳腫瘍や脳血管に起きた瘤などが原因となるケースもあります。

1. 顔面神経の圧迫

片側顔面痙攣の最も一般的な原因は、顔面神経(これは私たちの顔の筋肉を動かすための神経)が何らかの理由で圧迫されることです。特に、脳の小脳と脳幹の間に位置する所での圧迫が考えられます。

 

一般的に、この圧迫は主に血管の異常に起因します。具体的には、顔面神経の近くを流れる血管が、普通とは異なる位置や形で存在し、その結果として顔面神経を圧迫することが知られています。このような圧迫は、神経の機能を乱すことで、筋肉への信号が不規則になり、痙攣を引き起こします。

 

2. 脳や神経に関する病気

脳腫瘍や多発性硬化症などの神経系の病気も、片側顔面痙攣の原因として知られています。これらの病気は、中枢神経系に直接的な影響を与えることで、顔面神経の機能に異常を引き起こし、痙攣の原因となることがあります。

 

3. 顔面の外傷や手術

事故や手術などで顔面に外傷を受けると、顔面神経が損傷される可能性があります。このような損傷は、神経の正常な機能を妨げ、片側顔面痙攣を引き起こす可能性があります。

 

4. 不明な原因

全ての片側顔面痙攣では上記の原因に該当するわけではありません。一部では、明確な原因が特定できないことも知られています。これらの症例は特発性とも呼ばれ、現在の医学の知識ではまだ詳しい原因を特定するのは難しいとされています。

自分で動かしていないにも関わらず顔の片側の筋肉が動く

片側顔面痙攣の症状は、自分で動かしていないにも関わらず顔の片側の筋肉が動くことです。

 

初めの段階では、片目の周りが痙攣することが多く、少しずつ頬や口の周りなどにも痙攣が起こるようになります。痙攣が強くなると、顔がつっぱりゆがんだ状態になったり、痙攣が起きている側の筋肉に麻痺が起きたりすることもあります。

 

痙攣は緊張したときなどに起こることが多く、時々見られます。しかし、段々と痙攣が起こることが増え、日常的に痙攣が起こるようになることもあります。

1. 眼瞼の痙攣

多く場合は、最初の症状として目の周り、特に上眼瞼の痙攣を感じます。これはまばたきをするたび、または無意識のうちに目を閉じる動作が繰り返される形で現れます。この症状は、日常生活において非常に気になるものとなり、読書やテレビ視聴時、人との会話中などにも影響が出ることがあります。

 

2. 顔の一側の筋肉の痙攣

病状が進行すると、眼瞼だけでなく、顔の一側全体の筋肉に痙攣が広がることがあります。この症状は、頬や口角、あごなど、顔の広範囲に及ぶことがあり、笑う、話す、食事をするなどの日常的な動作に影響を及ぼすことがあります。特に、痙攣が強くなると、口を開けるのが困難になることもあります。

 

3. 顔の引きつり

顔の筋肉が痙攣することで、顔の一部が引きつって見えることがあります。これにより、表情が自然でなくなったり、顔の非対称が目立つようになる場合があります。

 

4. 痛みや不快感

片側顔面痙攣自体は痛みを伴わないことが多いのですが、痙攣が継続的または頻繁に繰り返されると、筋肉の疲労感や軽度の痛みを感じることがあります。さらに、不随意の動きや顔の引きつりによる精神的なストレスや疲労感も報告されています。

 

5. 聴覚異常

一部では、耳鳴りや聴覚過敏などの症状が伴うことが報告されています。これは、痙攣の原因となっている顔面神経と、聴覚に関連する神経が近接しているためと考えられています。

 

片側顔面痙攣は、顔の筋肉の不随意な痙攣を主症状とする神経の病気です。眼瞼の痙攣から始まり、症状は顔の一側全体に広がることがあります。痙攣は日常生活に多大な影響を及ぼすことがあります。

片側顔面痙攣の改善方法はボツリヌス毒素を使った改善方法と手術

片側顔面痙攣の改善方法は、ボツリヌス毒素を使った改善方法と、手術です。

 

ボツリヌス毒素を使った改善方法は、比較的簡単な改善方法で、症状を一時的に改善することができます。手術では、顔面神経と血管の接触を取り除き完全な改善を目指します。

 

ボツリヌス毒素を使った改善方法は、1回注射をすると、2~3日後から効果を感じ、4ヶ月くらいは症状が改善します。効果がなくなってきたら再び注射をすることが必要になります。

1. ボトックス注射

ボトックス注射は、片側顔面痙攣の最も一般的な改善方法の一つです。ボトックス(ボツリヌス毒素)は筋肉の収縮を一時的に抑制する作用があり、これにより痙攣を軽減します。痙攣している部位に直接注射を行い、数日から1週間で効果が現れ、数ヶ月間持続します。その後は、効果が減少するため再注射が必要となります。

 

2. 薬

痙攣の程度や原因により、抗てんかん薬や筋弛緩薬が処方されることがあります。これらの薬物は神経伝達を抑制し、痙攣を軽減させることを目的としています。

 

3. 微小血管減圧術(MVD)

MVDは、片側顔面痙攣の原因となっている顔面神経の圧迫を解除するための手術です。顔面神経に圧迫をかけている血管を特定し、神経と血管の間に小さなパッドを挿入して圧迫を取り除きます。これにより、神経の正常な機能が回復され、痙攣が軽減または解消されることが期待されます。

 

4. 他の外科手術

MVD以外にも、特定の原因や症状に応じて異なる手術が選択されることがあります。たとえば、顔面神経の部分的な切除や、神経の移植などの手術が考えられます。しかし、これらの手術はリスクも伴うため、状態や症状の重さ、目的などを総合的に考慮して医師と相談の上、選択する必要があります。

 

5. リハビリテーション

手術や薬で改善を行なった後、残る症状や後遺症に対してリハビリテーションが行われることがあります。特に、顔の筋肉の動きを改善するための運動や、日常生活での動作の指導などが行われます。

 

片側顔面痙攣の改善方法は、症状の程度や原因、患者の健康状態や希望に応じて様々な方法が選択されます。ボトックス注射や薬、外科手術、リハビリテーションなど、多岐にわたる改善方法が存在するため、適切な改善を受けることで、症状の改善や日常生活の質の向上を期待することができます。

片側顔面痙攣の改善後のリハビリは、症状の緩和や再発予防、顔面の筋肉機能の向上を目的として行われます。リハビリの内容や方法は、症状やニーズに合わせてカスタマイズされることが多いため、専門家との相談を通じて、最適なプログラムを選択することが重要です。以下に一般的なリハビリについて説明します。

 

1. 顔面筋トレーニング

目的:顔の筋肉の柔軟性を向上させ、筋力を回復させる。

効果:顔の表情筋のコントロール能力が向上し、表情の偏りや硬直感を減少させることが期待される。

方法:顔の筋肉を意識的に動かすエクササイズや、鏡を使っての自己確認、指でのマッサージなどを行う。

2. 音声法

目的:発声や話す際の筋肉の動きを正常化する。

効果:言葉の発音が明瞭になり、声の品質が向上する。

方法:声帯や喉の筋肉を意識した発声練習や、正しい発声の方法を学ぶ。

3. バイオフィードバック

目的:筋肉の動きや緊張状態を自覚し、コントロールする能力を向上させる。

効果:筋肉の過度な緊張や不随意の動きを減少させる。

方法:センサーや機器を使用して筋肉の活動をモニターし、その情報をフィードバックとして受け取りながら訓練を行う。

4. マッサージ

目的:筋肉の緊張を緩和し、血行を促進する。

効果:筋肉の硬直や痛みの緩和、リラクゼーションの効果。

方法:専門家による指圧やマッサージ、または自己マッサージを行う。

5. リラクゼーション法

目的:ストレスや緊張を緩和する。

効果:痙攣の予防や緩和、日常生活の質の向上。

方法:深呼吸、瞑想、ヨガ、プログレッシブ・マッスル・リラクゼーションなどのリラクゼーション技法を学ぶ。

6. 日常生活の指導

目的:日常生活での顔の筋肉の使い方を正す。

効果:再発の予防や、顔の筋肉の過度な使用を避ける。

方法:食事や話す際の姿勢の指導、表情筋の適切な使い方の指南など。

経過観察を行う場合

片側顔面痙攣は、ほとんどの場合、命に関わることはありません。症状が現れても特に気にならない場合は、特に改善を行わず経過観察を行うこともあります。

 

経過観察を行う場合症状が悪くならないようにするためには、顔に冷気が当たらないようにすることやきちんと睡眠をとること、ストレスを避けること、禁煙をすること、禁酒をすることなどが大事です。

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