公開日:2022年 9月23日
更新日:2022年 10月 4日
本日は肥厚性幽門狭窄症について解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
肥厚性幽門狭窄症の原因は、今のところわかっていません。肥厚性幽門狭窄症は、先天性の病気だと言われてきました。しかし、近年、生まれた後に発症する病気だという説も出始めています。
今のところ、胃の神経細胞の異常や幽門筋の痙攣によって、肥厚していると考えられていますが、詳しくはわかっていません。
肥厚性幽門狭窄症の症状は、胃に溜まった母乳やミルクを吐き出すことです。飲むたびに吐き出し、脱水症状を起こしてしまったり体重が減ったりしていきます。
この症状は、胃の内容物が幽門から十二指腸に流れにくくなるために現れます。そのため、何も飲んでいない場合は、吐き出すことはほとんどありません。
最初は、1日に1〜2回口からこぼれるように吐き出すようになります。その後、段々と吐き出す回数や量が増えていきます。そして飲むたびに噴水のように大量に吐き出すようになります。
吐き出すと胃が空っぽになり空腹を感じるため、多くの場合は吐き出した後でもすぐに母乳やミルクを欲しがります。
肥厚性幽門狭窄症の改善方法は、手術や薬です。脱水症状がみられる場合や血液を調べたときに電解質などの異常がある場合は、まず点滴を行い、状態を改善します。
手術は、厚くなった幽門の筋肉を切り開いて狭窄部を広げる手術を行います。手術をした後は半日から1日で母乳やミルクを飲むことができるようになります。
薬は、硫酸アトロピンという薬を使い、厚くなった幽門の筋肉を緩めます。しかし、薬による改善の効果は手術と比べると確実ではありません。
さらに、母乳やミルクを飲むことができるようになるまでの時間もかかるため、手術をできるだけ避けたいという希望がある場合などに薬による改善を行うことになります。
赤ちゃんが生理的に母乳やミルクを吐き出すことはよくあることです。しかし、飲んだすべての母乳やミルクを吐き出すことはなく、体重もだんだんと増えていきます。
しかし、肥厚性幽門狭窄症を発症すると、飲んだ量のほとんどすべてを吐き出すことが多く、体重も減っていきます。そのような場合はすぐに病院に行くことをおすすめします。
頻繁に吐いていたり、体重が増えなかったり、吐いたものに赤色や緑色が混ざっていたりする場合は、肥厚性幽門狭窄症ではなくても何か病気がを発症している可能性があります。すぐに病院に行きましょう。
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