公開日:2023年 2月23日
更新日:2023年 2月24日
本日は大腿神経痛について解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
大腿神経痛の原因は、大腿神経が圧迫されたり締め付けられたりすることです。特に、腰痛に関わる病気から大腿神経痛になることが多いと言われています。
大腰筋部で障害があると、腰椎が過剰に前に反ったり、骨盤が過剰に前に傾いたり、骨盤の歪みが起こったりします。
そして、骨盤の周りの筋肉が圧迫され、大腰筋が短縮し、大腿も圧迫されてしまい、大腿神経痛につながると考えられているのです。
他にも、ベルトやスパッツ、タイトなズボンなどによって締め付けられることや、肥満や妊娠、骨盤内臓の腫瘍などによって鼠径部が圧迫されることが原因になると言われています。
大腿神経痛は、外側大腿皮神経が圧迫または損傷されることによって引き起こされる状態です。この神経は腰から大腿の外側へ走り、感覚を提供します。以下は、この状態の主な原因と考えられるものです。
1. 身体的な圧迫
衣類の圧迫: タイトな衣類(特にベルト)が大腿部の神経を圧迫すると、痛みや感覚の変化が起こることがあります。
体重の増加: 肥満は、特に腹部で、神経に対する追加の圧迫を引き起こす可能性があります。
外傷: 車の事故や落下などの外傷も大腿神経の損傷や圧迫を引き起こす可能性があります。
2. 手術や注射
手術の合併症: 腰や腹部の手術が神経を損傷することがあります。
注射: 大腿部への注射が誤って神経に当たることがあります。
3. 身体の位置
座り方: 脚を組んで長時間座るなど、特定の座り方が神経に圧迫を加えることがある。
職業によるリスク: 一日中座ったり立ったりする職業に従事している人々は、この状態のリスクが高くなることがあります。
4. 健康上の状態
糖尿病: 高血糖が神経を損傷することがあり、大腿神経痛の原因となる場合がある。
腫瘍や嚢胞: 大腿部近くの神経を圧迫する腫瘍や嚢胞も原因となることがあります。
5. 妊娠
妊娠中の体重増加: 妊娠中の迅速な体重増加は、神経に対して圧迫を引き起こし、症状を引き起こす可能性があります。
6. その他の要因
年齢: 加齢によって組織が硬くなることで、神経が圧迫される可能性があります。
遺伝的な要素: 一部の人々は遺伝的な要因によって大腿神経痛のリスクが高まる可能性があります。
大腿神経痛の原因は多岐にわたります。これには、身体的な圧迫、特定の座り方や立ち方、注射、健康状態、妊娠、年齢、遺伝などが含まれることがあります。
大腿神経痛の症状は、痛みやしびれです。大腿の表や裏、膝の前あたりに痺れるような痛みが現れます。症状は、うつ伏せになると悪化するという特徴もあります。
閉鎖神経痛や坐骨神経痛を合わせて発症していることも多く、その場合は、痛みが重なって現れます。
大腿神経痛、またはメラルジア・パレステチカは、外側大腿皮神経の圧迫または損傷によって特徴づけられる症状が現れます。
1. 疼痛
大腿神経痛は通常、大腿の外側部分で疼痛を引き起こします。疼痛は鈍い、燃えるような、または刺すような感覚として感じられることがあります。座る、立つ、歩くなどの特定の動作が疼痛を悪化させることがあるため、日常生活に支障を来たす可能性があります。
2. 感覚の異常
しびれ: 大腿の外側部分にしびれやピンと刺すような感覚を報告することがよくあります。
感覚の喪失: 一部の人々では、感覚の完全な喪失が発生し、肌に触れても感じないことがあります。
3. 強度と持続時間の変動
大腿神経痛の症状は個人によって異なり、時には日によっても異なることがあります。症状は軽度から重度に変動し、数週間にわたって持続することもあれば、時折発生することもあります。
4. 特定の動作による悪化
特定の動作や姿勢、たとえば長時間座る、立つ、歩くなどが、症状を悪化させる可能性があります。これは職業や趣味に影響を及ぼす可能性があります。
5. 局所的な発現
症状は通常、一方の大腿の外側部分に限定されます。しかし、両方の脚に影響を及ぼすこともあります。
6. 夜間の症状
一部では、夜間に症状が悪化すると報告しています。これは、特定の寝方が神経を圧迫する可能性があるためです。
7. 症状の進行
慢性的な圧迫または損傷が進行すると、症状も徐々に悪化する可能性があります。
大腿神経痛は、外側大腿皮神経の機能障害によって引き起こされる特異な症状を有します。これには、大腿の外側部分の疼痛、しびれ、感覚の喪失などが含まれます。症状は個人によって異なり、生活の質に影響を及ぼす可能性があります。
大腿神経痛を改善するために1番大事なことは、圧迫している原因を取り除くことです。
肥満が原因の場合は体重を減らしたり、骨盤の歪みが原因の場合は骨盤矯正を行ったり、服装によって締め付けられている場合には負担がない服装をしたりすることが必要なのです。
痛みに対しては薬を使って改善を行います。
大腿神経痛の改善方法は、痛みの原因や重症度に基づいて個々に調整されるべきであります。
1. 保存的な方法
・体重管理
肥満が症状の原因である場合、体重の減少が症状の改善につながることがあります。
・衣類と体勢の調整
タイトな衣類の回避や、特定の座り方、立ち方の変更などが改善に役立つことがあります。
・薬
痛みを和らげるために、非ステロイド抗炎症薬などが使われることがあります。
・ストレッチや筋肉強化のエクササイズ
神経の圧迫を減少させるのに助けることがあります。
2. 外科的な改善方法
・神経解放手術
圧迫された神経を解放するために手術が必要な場合もあります。これは通常、他の改善方法が効果を示さない場合に行われます。
3.代替方法と補完法
・鍼
一部では、鍼が痛みを和らげる助けとなることが報告されています。
・カイロプラクティック
カイロプラクティックケアも、痛みの管理に有用であると感じることもあります。
4. 侵襲的な処置
・ステロイド注射
炎症と痛みを軽くするためにステロイド注射を行うこともあります。
5. 心理的サポート
・心理的な方法
痛みの経験を管理するために行われることがあります。
6. 一般的なライフスタイルと自己管理の指針
・痛み管理戦略
温かい風呂やアイスパックなどの自宅での対策が、痛みを管理するのに役立つことがあります。
・サポートグループ
サポートグループに参加することで精神的なサポートと共感を提供することがあります。
大腿神経痛の改善方法は、痛みの原因と重症度に応じて多岐にわたります。個々に合わせて調整されるべきです。
大腿神経痛は、外側大腿皮神経が圧迫されることで引き起こされることが多いため、タイトな衣類の回避や特定の座り方、立ち方の変更は痛みの改善に役立つことがあります。具体的にどのようにすると良いのかについて説明します。
・タイトな衣類の回避
ベルトの選択: タイトなベルトは大腿神経を圧迫する可能性があるため、ゆったりとしたベルトを選ぶか、使用しないようにします。
服のサイズ: ジーンズやズボンなどは、ウエスト周りがきつくないものを選ぶとよいでしょう。
ストッキングやガードルの使用: 強く引っ張るストッキングやガードルも圧迫を引き起こす可能性があるため、使用を避けるか、より緩いものを選ぶとよいでしょう。
・特定の座り方、立ち方の変更
座り方: 長時間座る際には、足を交差させないようにすると神経の圧迫を避けることができます。座る場所が硬すぎる場合、クッションを使って快適な座り心地を提供します。
立ち方: 長時間の立ち仕事が必要な場合、体重を均等に分散し、足を交差させないように心掛けます。
歩き方: タイトな靴を避け、足にフィットする快適な靴を選ぶことも大切です。
・その他のライフスタイルの変更
体重管理: 肥満は大腿神経を圧迫する要因となる場合があるため、健康的な体重を維持する努力が重要です。
エクササイズ: 適切なエクササイズとストレッチは、体の柔軟性を高め、神経の圧迫を減少させるのに役立つ場合があります。
大腿神経痛の改善には、個人のライフスタイルや服装の選択に注意を払うことが助けとなることがあります。特にタイトな衣類の回避、適切な座り方や立ち方の採用が重要です。
大腿神経痛であるかどうかを調べるためには、整形外科や神経内科などで、腰椎や骨盤のレントゲンを撮ったりやMRIスキャンを行ったりして神経の圧迫像を確認して行います。
しかし、神経の圧迫像の確認ができないにもかかわらず、痛みが起きる場合もあります。画像で調べても痛みの原因がわからないこともあるのです。
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