びまん性汎細気管支炎の鍼灸【原因・定義・症状】

公開日:2022年 2月13日

更新日:2022年 6月17日

本日はびまん性汎細気管支炎について解説させていただきます。

☆本記事の内容

  • びまん性汎細気管支炎とは
  • びまん性汎細気管支炎の症状
  • びまん性汎細気管支炎の原因
  • びまん性汎細気管支炎の改善方法
  • びまん性汎細気管支炎のまとめ
足のしびれ、痛み

銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。

このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。

 

びまん性汎細気管支炎は、1969年に日本から初めて提唱された

びまん性汎細気管支炎は、肺胞につながる気管の末端の管である呼吸細気管支を中心にして慢性的な炎症が起こる病気です。

 

びまん性汎細気管支炎は、1969年に日本から初めて提唱された病気です。1980年代以降は早く病気を発見し改善に取り組むことでほとんど改善すると言われています。

 

びまん性汎細気管支炎の症状は、咳やたん、息苦しさなどです。びまん性汎細気管支炎と合わせて慢性的な副鼻腔炎を発症することも多いです。

環境や遺伝、人種や体質的な要因が関係している

びまん性汎細気管支炎の原因は詳しくはわかっていません。しかし、日本を含む東アジアでの発症が多く、ヨーロッパではほとんど発症が見られないため、環境や遺伝、人種や体質的な要因が関係していると考えられています。

 

慢性副鼻腔炎を発症している場合や、慢性副鼻腔炎や気管支の病気を持っている家族がいる場合にびまん性汎細気管支炎を発症しているケースも多いと言われています。

 

発症に男女の差はなく、男性でも女性でも発症する可能性があります。発症の多い年代は40〜50代ですが、若い人や高齢者でも発症が見られます。

びまん性汎細気管支炎の症状は、長く続く咳やたん

びまん性汎細気管支炎の症状は、長く続く咳やたんです。たんは、初めの段階では少ないですが、細菌に感染すると黄色や緑色などの粘性が強い膿性に変わります。

 

症状が進むと気道が閉塞したり気道に細菌が定着したりして、運動をしたときに息切れが現れるようになります。症状が悪くなると、安静にしていても息切れが起こるようになり呼吸不全になることもあります。

 

びまん性汎細気管支炎では、慢性副鼻腔炎を合わせて発症することも多いです。

現在は、びまん性汎細気管支炎の予後は良好

びまん性汎細気管支炎の改善方法は、気道の炎症を改善するためにマクロライド系の抗菌薬を少しずつ長い期間にわたって服用することです。薬は、大体半年~2年以上服用すると言われています。

 

咳やたんなどの症状に対しては、喀痰調整薬やβ刺激薬を使い、ぜんそくに似ている呼吸の症状に対してはキサンチン製剤などの気管支拡張薬を使うこともあります。

 

気道の細菌感染に対しては、原因となる細菌に効果を発揮する抗菌薬を使って改善を行います。

 

以前はびまん性汎細気管支炎は、慢性気道感染によって呼吸不全が起き予後が不良になることが多い病気でした。

 

しかし、1980年代以降はマクロライド系の抗菌薬を少しずつ長い期間使うことでほとんど改善するようになり、現在では予後は良好であると言われています。

風邪をひかないように注意をすることは非常に大事

びまん性汎細気管支炎の原因は明らかになっていないため、予防をする方法はありません。しかし、風邪をひかないように注意をすることは非常に大事です。さらに、インフルエンザのワクチン接種もお勧めします。

 

また、喫煙をしているかどうかということが発症に関係するとはされていませんが、気管支に刺激を与える習慣は避ける方が良いでしょう。

 

びまん性汎細気管支炎はそのまま放っておくと悪くなり呼吸不全になることもありますが、早く発見することで予後も良好であることが多いとされています。

 

咳が長く続いている時や黄色や緑色の膿性のたんが長い期間みられる時は病院に行くことをお勧めします。

 

びまん性汎細血管気管支炎に効果的なツボ

天突

肺兪

大椎

天突

天突は、咳や喉の痛みや息切れ、しゃっくりに効果的なツボです。特に咳を止めるための特攻ツボであるといわれています。

 

気管支喘息にも効果的で、息が苦しい時にも和らげてくれる効果があります。びまん性汎細気管支炎も気管支の炎症のため、天突の効果が期待できます。

肺兪

肺兪は、肺経のツボで、肺兪の兪は運ぶという意味を持っています。肺兪は、背部にあり肺に繋がって肺にエネルギーを送る場所であることがツボの名前の由来であると言われているのです。

 

肺兪の効果は、肺に関係する病気です。東洋医学では、肺だけではなく、鼻、喉、気管、皮膚は肺に関係する病気であると考えられています。

 

そのため、気管支炎や咳嗽、喘息、鼻炎、風邪、蕁麻疹などに効果を発揮するとされています。びまん性汎細気管支炎も肺に関係する病気であると考えられるため、肺兪の効果が期待できます。

大椎

大椎には体全体の免疫力を高める効果があります。びまん性汎細気管支炎を防ぐためには、免疫力を高めることが大事です。そのため、大椎を刺激することでびまん性汎細気管支炎の予防につながると考えることができます。

 

ほかにも、発熱、頭痛、感冒、咳嗽、喘息、うつ、皮膚発疹などに効果を発揮します。

ツボの位置と押し方

天突

天突の場所は、胸骨の上縁で喉の中央です。

 

天突の下には気管が通っているため、押し方には注意が必要です。垂直に押すと気管を圧迫してしまうため、やさしく押すことが大意です。

 

さらに、ツボを押す前に蒸しタオルなどで喉を温めておくことでより高い効果が期待できます。

肺兪

肺兪の場所は、肩甲骨と背骨の中間です。肩甲骨の中央の高さにあります。

 

押すときは、体を傾けて体重をかけ、自分の体重を使って押します。1回30秒ほど体重をかけて押すと良いでしょう。

大椎

大椎の場所は、第7頸椎と第1胸椎の棘突起の間です。

 

押して刺激をすることもよいですが、お灸がお勧めです。お灸がない場合はホットタオルなどで温めても効果が期待できます。

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