公開日:2022年 5月23日
更新日:2022年 6月15日
本日は小脳梗塞について解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
小脳梗塞の原因は主に4つあります。1つ目の原因は、高血圧です。高血圧が原因の場合は、脳の細い血管が詰まり、ラクナ梗塞と呼ばれます。
2つ目の原因は、高脂血症や高血圧や糖尿病などの生活習慣病です。生活習慣病が原因の小脳梗塞は、脳の太い血管が動脈硬化を起こして血管に血栓ができ、詰まるります。この場合をアテローム血栓性脳梗塞と呼びます。
3つ目の原因は、心房細動です。心房細動は高齢者に多く起こる不整脈です。心房細動が原因で起こった場合、心臓でできた血栓が脳まで運ばれて詰まる心原性脳梗塞と呼ばれます。これは、心臓病を持った人に起こることが多いです。
4つ目の原因は、椎骨動脈解離です。これは、小脳や脳幹梗塞で特徴的な脳梗塞で、若い人に発症することが多いです。椎骨動脈解離は、首を回したり過度のマッサージをしたりすることが原因で起こります。
小脳梗塞の症状は、めまい、吐き気、嘔吐、耳鳴り、難聴などです。
ろれつが回らなくなったり、ぼーっとしたり、立ったり座ったりするときにバランスが取れなくなったり、歩くときにふらふらしたり、転んだり、上手く手足が動かせなくなったりすることなども現れます。
脳梗塞の症状では、片側の手足に力が入らなくなったり麻痺したりすることが多くありますが、小脳梗塞では力は入り麻痺もありません。しかし、スムーズに動かすことができなくなります。
小脳梗塞の改善の目的は、できるだけ後遺症が残らないようにすることです。これは、脳梗塞でも同じです。
発症してから4~5時間以内の場合は、脳の血栓を溶かす薬を使います。最近は、脳の太い動脈が詰まっているとき、足の付け根の血管から脳血管までカテーテルを入れて血栓を回収する改善法も使われています。
小脳の隣には脳幹があるため、小脳梗塞で小脳が腫れると脳幹を圧迫しやすい状態になります。脳幹を圧迫してしまうと命にも関わるため、脳の腫れを防ぐ薬を使ったり手術によって頭蓋骨を外したりすることもあります。
症状が落ち着いた後はリハビリテーションを行い、退院した後は原因となった病気に合わせて再び発症しないように薬を使ったり生活習慣の改善を行ったりすることが大事です。
小脳梗塞は小脳に起こる脳梗塞です。しかし、小脳梗塞を起こした時、小脳だけではなく、同時に脳幹や大脳にも梗塞が起きていることも多くあります。
脳幹や大脳に梗塞が起きると、体の片側に麻痺が起こったり、顔がゆがんだり、話しにくくなったりします。自分の症状に注意して、小脳梗塞だけでは現れないような症状がある場合は、症状に気がついたらすぐに病院に行きましょう。
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