公開日:2021年 11月 8日
更新日:2021年 11月 9日
本日はランドセル症候群について解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
ランドセル症候群の原因は、ランドセルの重さや大きさが自分に合っていないことです。
ある調査では、小学生1〜3年生のほとんどがランドセルを重いと感じているという結果が出ています。ランドセルの重さや大きさが自分の体の大きさに合っていないことによって、体にも心にも様々な不調が現れるのです。
ランドセルの重さは平均3.97kgであるといわれています。中に教科書などの荷物を入れることで多くの小学生のランドセルの重さは3Kg以上になります。
ランドセル症候群の症状は、体に現れる症状と心に現れる症状があります。
体に現れる症状は筋肉痛や肩こり、腰痛などで、心に現れる症状は通学すること自体が憂鬱に感じることなどです。
学校に通うために歩いている時、ランドセルの中で荷物が揺れることで背中から中の荷物が離れ、全てのランドセルの重さが肩にかかってしまうことで肩こりや痛みが起きます。
荷物が重い場合は、重心が後ろになります。荷物を支えるためには姿勢が前傾気味になることが多く、肩甲骨や背中に負担がかかり痛みや凝りも起こるのです。
ランドセル症候群の改善方法は、荷物を軽くすることです。教科書などの荷物を置いて帰る置き勉をすることでランドセルの中身を減らすことができ、軽くすることができます。
置き勉ができない場合は、背負い方を工夫したりランドセルを選ぶ時に軽いものを選ぶことで負担を減らすことができます。
ランドセルの始まりは明治時代にあります。明治時代、小学校に通う時に馬車で通い使用人に荷物を預ける子供と風呂敷で勉強道具を持ち運ぶ子供がいました。
家庭環境の差が非常に激しいことへの対策として、学用品は自分で持ってくることになりました。このとき、中学3年生以下の生徒に共通の通学カバンを採用して使うようになったのです。
通学カバンとして使われたカバンが、日本軍隊で使われていた背のうでした。
背のうと同じ意味でオランダ語でランセルという言葉があります。ランセルが転じてランドセルという言葉になり、通学の時に使われる鞄がランドセルになりました。
箱の形をしたランドセルは、昭和30年に高度経済成長の影響で庶民でもランドセルを変えるほど豊かになったために全国で根付いたと言われています。
ランドセルが主流になった要因には、ランドセルを背負うことで両手が開くため安心であることや後ろに転んだ時ランドセルが衝撃を吸収してくれるため安全であることなども関係していると言われています。