公開日:2023年 1月 5日
更新日:2023年 1月12日
本日は軟骨無形成症について解説させていただきます。
本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
軟骨無形成症の原因は、FGFR3遺伝子の異常です。
遺伝形式は常染色体優性遺伝ですが、約8割以上は突然変異によって発症するとされており、遺伝によって発症している人よりも軟骨無形成症を発症していない親から生まれた子供の発症が多く見られています。
軟骨無形成症を発症している人のほとんどは、FGFR3のG380R点変異が認められています。FGFR3は、細胞外領域、膜貫通領域、細胞内領域の3つの部分に分かれた構造をしています。軟骨無形成症の点変異は膜貫通領域にあります。
軟骨無形成症の症状は、四肢短縮型の明らかな低身長です。生まれた時から四肢短縮は認められますが、生まれた時の身長はそんなに小さくはありません。
歳をとるとともに成長障害の程度は強くなっていき、成長期にあまり身長が伸びません。軟骨無形成症を発症している場合、成人の男性の身長は約130cm、成人の女性の身長は約125cmと言われています。
顔貌の特徴は生まれた時から見られ、乳幼児期には、大孔狭窄や頭蓋底の低形成によって起こる症状が問題になります。
大孔狭窄では、延髄や上位頸髄の圧迫によって頚部の屈曲制限や後弓反張、四肢麻痺、深部腱反射の亢進、下肢のクローヌス、中枢性無呼吸が現れます。
2歳までに水頭症があらわれる可能性も高いです。頭狭窄による閉塞性の要因によって無呼吸や呼吸障害が起こります。
軟骨無形成症を根本的な改善方法は今のところありません。現れている症状に対して改善を行うことになります。
大孔狭窄によって神経症状が現れている場合は、減圧手術を行います。水頭症で明らかな頭蓋内圧亢進症状や進行性の脳室拡大が現れている場合は、シャント手術を行います。
低身長に対しては成長ホルモンを注射したり、創外固定を使って四肢延長術を行ったりします。
軟骨無形成症では、中耳炎を発症することも多く、約9割の人は2歳までに中耳炎の発症が見られます。多くの場合は、慢性中耳炎に移行し、3〜4割の人は伝音性難聴も現れます。
脊柱管狭窄が起きると、しびれや脱力、間欠性跛行、神経因性膀胱による排尿障害が現れます。場合によっては、脊椎の弯曲や亀背、腰痛、下肢の痛みがみられることもあります。脊柱管狭窄は小児期に起きることは珍しいです。
乳児期には、運動発達の遅れが見られますが、知能の遅れは現れません。
11時から21時
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