公開日:2022年 2月 9日
更新日:2024年 1月11日
本日は巻き肩について解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
巻き肩の原因は、長い時間猫背の姿勢でいることです。長い時間スマホやパソコンを使うことが原因となることが多いです。スマホを見るとき、下を向いて長い時間猫背の姿勢を続けることで巻き肩になるのです。
長い時間猫背の状態を続けることは、肩から胸の筋肉が縮みにつながるため、巻き肩が起こります。
横向きに寝ることも巻き肩になりやすい原因です。横向きで寝ると上半身の体重が肩にかかるため、肩の負担を減らすために肩を前にずらして寝てしまうため巻き肩が起こるのです。
巻き肩は、肩が前方に丸まっている状態で、多くの場合、不適切な姿勢や筋肉の不均衡によって引き起こされます。以下に、巻き肩の主な原因を詳しく説明します。
長時間の座り姿勢:デスクワークやコンピュータの使用など、長時間同じ姿勢で座っていることが原因で巻き肩になることがあります。この姿勢は、胸部の筋肉が短縮し、背中の筋肉が伸びることで、肩が前方に丸まる原因となります
筋肉の不均衡:胸部の筋肉が過度に短縮し、背中の筋肉が弱くなると、巻き肩が生じることがあります。
姿勢の悪さ:猫背や首を前に突き出す姿勢など、日常的に不適切な姿勢を取ることが、巻き肩を引き起こす原因となります。
運動不足:定期的な運動不足により、背中や肩の筋肉が弱くなり、巻き肩につながることがあります。
特定のスポーツや活動:重い重量を持ち上げるスポーツや、特定の筋肉群に偏ったトレーニングを行うことで、筋肉の不均衡が生じ、巻き肩になることがあります。
ストレス:ストレスや緊張により、肩が上がり、前方に丸まる傾向があります。
巻き肩は、長期間にわたる生活習慣や姿勢の積み重ねによって発生することが多いです。
巻き肩は色々な不調を引き起こします。まず、自覚がなくても段々とこりの範囲が広がって肩こりや首こりが起こります。
そのまま放っておくと、血行不良によって頭痛が起こったり、固まった筋肉が神経を圧迫することによって自律神経の乱れが起こったりします。自律神経の乱れが起こると吐き気などの症状が現れることもあります。
さらに、巻き肩は肩が内側に入ることで、胸の筋肉が縮み、肺が圧迫され、呼吸が浅くなってしまいます。呼吸が浅くなることで体全体に酸素を届けることができなくなり、疲れにも繋がります。
巻き肩は、肩が前方に丸まった状態を指し、以下のような症状が現れることがあります。
肩の前方への突出: 肩が通常よりも前方に位置し、胸部が縮んだように見える。
背中の丸み: 背中が丸くなり、猫背のような姿勢をとる。
首の前方への突出: 頭が前方に突き出し、首が前傾する。
胸部の緊張と背中の弱さ: 胸部の筋肉が緊張し、背中の筋肉が弱くなる。
肩や首の痛み: 不自然な姿勢によって肩や首に痛みが生じることがある。
呼吸の問題: 胸部が縮むことで、深呼吸がしづらくなることがある。
疲労感: 不適切な姿勢により、特定の筋肉に過度の負担がかかり、疲労感が生じる。
姿勢の悪化: 長期間にわたる巻き肩は、全体的な姿勢の悪化につながることがある。
巻き肩は、長時間のデスクワーク、スマートフォンの使用、不適切な運動習慣などによって発生しやすくなります。
巻き肩の改善方法は、前かがみの姿勢を続けないことです。長い時間スマホやパソコンを使わないことを心がけましょう。スマホを見るときにも、スマホを顔の位置まで持ってくるように意識をしましょう。
巻き肩の改善には鍼灸も効果的です。巻き肩になっている場合は、胸や肩に気が集中している状態です。そのため、鍼灸で気を散らしてバランスを整えるのです。
お灸で温めることも気を散らす効果があるためおすすめです。
巻き肩の改善方法は、主に姿勢の改善と筋肉のバランスの再調整に焦点を当てます。以下に、巻き肩の改善法を詳しく説明します。
姿勢の改善:日常生活での姿勢に注意を払い、肩を後ろに引き、胸を開くように意識することが重要です。長時間座っている場合は、適切な椅子を使用し、背もたれを利用して背中を支えます。
ストレッチ:大胸筋などの胸部の筋肉をストレッチすることで、緊張を和らげ、巻き肩を改善します。背中や肩甲骨周りの筋肉を伸ばすストレッチも効果的です。
筋力トレーニング:背中の筋肉、僧帽筋、菱形筋など肩甲骨を引き寄せる筋肉を強化するエクササイズが有効です。肩の安定性を高めるためのローテーターカフのエクササイズも推奨されます。
物理的な方法:専門家による個別の評価と計画が、巻き肩の改善に役立ちます。
エルゴノミクスの改善:ワークステーションのエルゴノミクスを改善することで、長時間のデスクワーク時の姿勢に良い影響を与えます。
活動のバランス:特定の筋肉に偏った運動や活動を避け、全身の筋肉をバランス良く使うことが大切です。
定期的な休憩:長時間同じ姿勢でいることを避け、定期的に立ち上がってストレッチや軽い運動を行います。
巻き肩の改善には時間がかかることがありますが、定期的なエクササイズと正しい姿勢を心掛けることで、徐々に改善されます。
巻き肩の改善に役立つストレッチは、胸部の筋肉を伸ばし、背中の筋肉を強化することを目的としています。以下に、巻き肩改善に効果的なストレッチの方法をいくつか紹介します。
ドアフレームストレッチ:ドアフレームに両手を置き、肘を曲げた状態でドアフレームに身体を押し込みます。このストレッチは胸部の筋肉を伸ばします。
壁スライド:背中を壁につけ、両手を壁に沿って上下にスライドさせます。肩甲骨の動きを促し、背中の筋肉を活性化させます。
胸部ストレッチ:両手を後ろで組み、胸を開きながら両手を後ろに引き上げます。胸部の筋肉を伸ばし、姿勢を改善します。
肩甲骨引き寄せ:肩を後ろに引き寄せ、肩甲骨を中心に寄せるようにします。この運動は肩甲骨周りの筋肉を強化し、巻き肩を改善します。
首のストレッチ:首をゆっくりと横に傾け、首の側面の筋肉を伸ばします。各方向に20~30秒ずつ行います。
子犬のポーズ(ヨガ):手と膝を床につけた状態から、両手を前に伸ばし、胸を床に近づけます。肩と胸部の筋肉を伸ばします。
これらのストレッチは、痛みを感じない範囲で行い、各ポーズを15~30秒程度保持してください。ストレッチは定期的に行うことで、より効果的です。特に、長時間のデスクワークやスマートフォンの使用後にこれらのストレッチを行うと良いでしょう。
巻き肩を予防するために、普段横向きで寝ている人は横向きで寝る回数を減らすことを心がけましょう。
横向きで寝ることを突然やめることはできないかもしれませんが、少しずつでも横向きで寝る回数を減らすことで肩の負担を減らすことができます。
少しずつ体勢を変えて寝る回数を増やし、慣れてきたら違う体勢で寝るようにしましょう。毎日違う体勢で寝ることもおすすめです。
・肩貞
・胞肓
・手三里
・風池
・合谷
肩貞のツボは解剖学的に見たとき、三角筋や小円筋、大円筋、棘下筋、上腕三頭筋などのたくさんの筋肉が集まっている場所にあります。そのため肩貞wしげきすることで巻き肩の改善の効果が期待できるのです。
肩貞は、手を上に上げる動きの改善にも効果的です。背中のこりや張りがある場合にお勧めです。
胞肓は、上後腸骨棘の斜め下のあたりにあるツボで、胞肓のある周辺が硬くなると骨盤が後ろに傾き、猫背や巻き肩になりやすいとされています。
そのため、胞肓を刺激し、柔らかくすることで巻き肩の改善や予防に期待ができるのです。他にも胞肓は、排尿障害や腰痛、婦人科系の問題にも効果的です。
手三里は肘に近い場所にあるツボです。手三里の周辺の筋肉が硬くなると、肘の関節が回内にまわることになり、巻き肩になりやすくなってしまいます。
そのため、手三里を刺激して硬くならないようにすることで巻き肩の予防や改善につながります。
手三里は他にも肩こりや首こりにも効果的です。
肩貞は肩甲骨の外側の中央にあります。
押すときは、反対側の親指を脇の下に入れて残りの4本の指先で肩甲骨を掴むと刺激しやすいです。
胞肓は、胞肓は上後腸骨棘の斜め下にあるツボで、骨盤の中央から指の幅4本分外側へ進んだ場所の左右両側にあります。
押すときは左右の中指を使って押します。
手三里は肘を曲げたときにできるシワに人さし指から薬指を揃えておいた時に、薬指があたる場所にあります。
刺激をするときは、前腕を掴んで手首から先を振るようにして刺激をすると良いでしょう。
11時から21時
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