アルコール性肝障害の鍼灸【原因・定義・症状】

公開日:2022年 5月 2日

更新日:2022年 6月17日

本日はアルコール性肝障害について解説させていただきます。

☆本記事の内容

  • アルコール性肝障害とは
  • アルコール性肝障害の原因
  • アルコール性肝障害の症状
  • アルコール性肝障害の改善方法
  • アルコール性肝障害のまとめ
足のしびれ、痛み

銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。

このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。

 

アルコール性肝障害は、長い期間過剰な飲酒を続けることで起こる

アルコール性肝障害は、長い期間過剰な飲酒を続けることによって起こる色々な肝障害の総称です。

 

アルコール性肝障害の中には、アルコールによって発症する色々な肝障害が含まれます。

 

大量の中性脂肪やコレステロールが肝臓に溜まるアルコール性脂肪肝、肝臓が炎症を起こしている状態になるアルコール性肝炎、脂肪肝や肝炎が進み肝臓の中に繊維が溜まるアルコール性肝線維症などはアルコール性肝障害です。

 

アルコール性肝硬変やアルコール性肝がんなどもアルコール性肝障害です。アルコール性肝硬変やアルコール性肝がんなどのように症状が重くなると、命に関わる危険性もあります。

原因は、大量のアルコールを長い期間に渡ってとり続けること

アルコール性肝障害の原因は、大量のアルコールを長い期間に渡ってとり続けることです。さらに、栄養バランスが偏っていたり、腸管から細菌成分を含めた炎症物質が吸収されて肝臓に入ったりすることも原因となります。

 

体の中でアルコールを分解するとき、アセトアルデヒドという有害物質が発生します。肝臓はアセトアルデヒドを水や二酸化炭素に分解する働きをしていますが、大量の飲酒を続けていると肝臓が十分にアセトアルデヒドを分解できなくなります。

 

アセトアルデヒドに攻撃された肝臓の細胞は変性したり壊死したりして段々と肝臓の機能が下がっていき、肝機能障害が起こるのです。

 

しかし、アルコールを分解する力は遺伝的な要素も関係しています。遺伝的にアルコールを分解する力があまりない場合は飲酒量が少なかったり飲酒を長い期間続けていなくてもアルコール性肝障害になることもあります。

アルコール性肝障害の症状は、腹部の張りや食欲の低下など

アルコール性肝障害の症状は、腹部の張りや疲れやすさ、食欲の低下などです。アルコール性脂肪肝の多くは、目立った症状は現れないのです。

 

アルコール性肝炎になると、食欲不振や倦怠感、発熱、右上腹部の鈍痛、黄だんなどが現れ始めます。

 

ルコール性肝炎では、禁酒しても肝臓の腫れが続きます。腎不全や消化管出血、肝性脳症などの程度の重い病気を合わせて引き起こすこともあります。

 

肝機能がさらに下がり、アルコール性肝硬変になると、腹水や黄だん、吐血、腹水、むくみ、昏睡状態などが現れます。

基本的な改善方法は、禁酒をすることと食事を見直すこと

アルコール性肝障害の基本的な改善方法は、禁酒をすることと食事を見直すことです。アルコールの量を減らし。量を減らし肝臓を休めることと、脂肪分の少ないバランスの取れた食事にすることが大事なのです。

 

状態によっては薬を使い、精神的なことによって過剰な飲酒をしているときは精神科での改善に取り組みます。

 

アルコール性脂肪肝やアルコール性繊維症の場合、薬を使わなくても禁酒をし、食事と運動を見直すことで改善することも多いです。

 

アルコール肝炎の場合も禁酒をし食事を見直すことが非常に大事ですが、症状が重い場合はステロイド剤を使うこともあります。アルコール性肝硬変の場合は悪化しないように取り組み、肝移植をすることもあります。

女性は男性に比べてアルコールの代謝速度が遅い

女性は男性と比べて、長い期間飲酒を続けていなくてもアルコール性肝障害を発症することが多いと言われています。

 

これは、女性は男性に比べてアルコールの代謝速度が遅いことや、エストロゲンなどのホルモンの影響を受けやすいことが影響していると考えられています。

 

アルコール性肝障害を防ぐためには、1日の飲酒の適正量を守って飲酒をすることや、週に数日アルコールを摂取しない日をつくることなどが大事です。

 

さらに、規則正しい生活や栄養バランスの取れた食事を心がけること、適度に運動をし十分な睡眠を確保することなどに注意して生活をすることも大事です。

アルコール性肝障害に効果的なツボ

太衝

中封

蠡溝

太衝

太衝の効果は、肝臓を落ち着かせることです。肝臓の炎症や負担を取り除く作用があるとされているため、アルコール性肝障害にも効果を発揮します。

 

気や血の巡りを良くしたり、頭をすっきりさせたりすることに対しても非常に役立つツボです。

 

他にも、太衝は、生殖器や泌尿器に現れる症状や腹部の冷え、消化不良などにも有効とされているツボです。

中封

中封は、肝臓の機能を高める効果があるツボです。そのためアルコール性肝障害に対しても有効であると考えられます。

 

さらに、中封は、ギックリ腰にも効果的であると言われています。腹部の冷えや足の冷え、尿の出の異常に悩んでいる時にも有効なツボです。

蠡溝

蠡溝は、肝臓や胆嚢を強くする効果があるツボです。そのため、肝臓の機能を高めてくれる効果が期待でき、アルコール性肝障害にも効果を発揮すると考えられます。

 

冷えを改善するために使われることも多く、生理不順やおりものにも効果的であるとされています。さらに、男子生殖器に現れる症状に対しても使われるツボです。

太衝

太衝は足の甲側にあるツボです。探すときは、親指と第二指の中足骨の間を触っていき、接合部にぶつかる場所を探します。

 

太衝を押した時痛いと感じる場合は、ストレスがたまっている可能性が高いと言われています。ストレス解消にも効果的なツボのため、痛い場合は軽く押すだけでも効果が期待できます。

中封

中封は、内くるぶしと足首の前面にある太い腱の真ん中あたりにあるツボです。 探すときは、つま先を上に向けて内くるぶしの前方の腱を浮かぶようにし、腱と内くるぶしの間を軽く押さえたときのくぼみを探しましょう。

 

押すときは親指を使います。優しく約3秒間押しましょう。

蠡溝

蠡溝は、すねにあるつぼです。内くるぶしから親指5本分上に上がった場所にあります。

 

押すときは、あぐらをかいて座ると押しやすいです。中指を使って、垂直に押すイメージで押しましょう。

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