公開日:2021年 6月11日
更新日:2023年 8月 1日
本日は球後視神経炎について解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
球後視神経炎の原因の多くは原因不明です。原因がわかっている場合に多い原因は、精神的な影響や視神経の血管に問題が起こること、視神経に腫瘍ができることです。
眼窩や副鼻腔の炎症、喫煙、メチルアルコール、鉛などの中毒で起こることが原因で球後視神経炎が起こることや何かの要因で免疫系が自分の組織に抗体を作ってしまうことが原因で球後視神経炎が起きることもあります。
場合によっては、多発硬化症の前兆や症状の一部として現れることもあります。
急激に視力が低下した時、調べても特に問題がない場合に球後視神経炎と判断されることもあります。しかし、この場合は、球後視神経炎以外の病気が関係していることもあるため、注意が必要です。
多発性硬化症(MS): 球後視神経炎は多発性硬化症の初発症状としてよく見られます。
神経脈絡膜炎: 視神経に影響を与えることがあります。
ウイルス性感染: サイトメガロウイルス、麻疹、風疹ウイルスなど。
細菌性感染: シフィリス、結核、リステリアなど。
サルコイドーシス: 全身に多発する肉芽腫を特徴とする炎症性の病気。
ウェゲナーの肉芽腫症: 呼吸器と腎臓に影響を及ぼす炎症性の病気。
エタノール: アルコール中毒が引き起こす視神経障害。
メタノール: 産業用アルコールに含まれる場合があり、視神経に極度の障害を引き起こす。
抗生物質: 特定の抗生物質が視神経障害を引き起こす可能性がある。
ワクチン接種後: 稀に視神経炎が報告されているが、因果関係は明確でない。
レーベル遺伝性視神経症(LHON): 遺伝的に視神経が弱くなっている症例も報告されています。
不明(Idiopathic): 多くの症例で、具体的な原因は特定されていない。
球後視神経炎の主な症状は視力障害です。発症すると急激に視力が下がっていき、1日〜2日で最大まで視力が落ちます。
視力の低下の程度は様々で、完全に失明してしまうこともあります。多くの場合は、眼の痛みや頭痛が起きます。眼の痛みは眼球が運動をする時、強い痛みを感じることが多いです。
視力低下: 突然あるいは数日間で急激に視力が低下することが多い。
痛み: 眼球を動かすと痛みが出ることがある。
色覚の異常: 色の認識が乱れ、特に赤と緑の識別が難しくなることがある。
中心暗点(スコトーマ): 視野の中心が暗くなる、または欠けるように感じる。
フラッシュ、光のひらめき: 突然の明るい光や閃光を感じることがある。
対比感度の低下: 物と物の境界がはっきりしなくなる。
二重視: 一つの物体が二つに見えることがある。
このような症状は、日常生活:や仕事などに影響を与えることがあります。視力の低下や視野の異常は、読書、運転、歩行に影響が出たり細かい作業やコンピューター作業が困難になったりすることがあるのです。症状が急に出ると、不安やストレスを感じることがあります。
一部では症状が一時的で数週間で回復することもあれば、長期にわたって持続する場合もあります。
球後視神経炎は潜在的に深刻な症状を引き起こす可能性があります。症状が出たら早急に専門医の判断を受けることが重要です。
球後視神経炎を改善するためには、原因となっていることを改善することが必要です。
原因となっている病気がある場合は、原因となっている病気を改善することが大切なのです。合わせて、副腎皮質ホルモン剤やビタミンB1やB12、血行促進剤などを使って改善に取り組みます。
原因がわからない場合も副腎皮質ステロイド薬を点滴して改善を行います。副腎皮質ステロイド薬では、視力の低下を抑えて改善するスピードを早めます。さらに、多発性硬化症の予防にもつながります。
球後視神経炎は改善を行うことで、完全に視力が完全に回復することもあります。しかし場合によっては視神経が萎縮してしまい回復しないこともあるため医師と相談の上改善に取り組みましょう。
精密な判断が最初のステップであり、これには視力テスト、視野テスト、MRI、脳波、視神経造影などが含まれる場合があります。改善はすぐに始まることが多いです。
薬
ステロイド: メチルプレドニゾロン(IVMP)などの高用量ステロイドが点滴で投与されることが多い。これは炎症を抑制し、視力を早期に回復させる目的があります。
免疫抑制薬: 多発性硬化症(MS)やその他の自己免疫の病気が関与している場合、免疫抑制薬が選択されることもあります。
痛み止め: NSAIDや他の鎮痛薬が痛みの管理のために用いられる場合があります。
長期改善とフォローアップ
再発予防: 特に多発性硬化症のリスクが高い場合、長期的な免疫法が計画されることがあります。
視力トレーニング: 一部では視力回復を促すリハビリテーションが推奨されることがあります。
手術
免疫グロブリン法: 高用量の免疫グロブリンが静脈内に投与される手法も研究されていますが、一般的な改善法とは言えません。
ホリスティックアプローチ
栄養: 抗酸化物質やビタミンが視神経の健康に良い影響を与える可能性があります。
心理的サポート: 症状が重度でストレスや不安を感じる場合、心理的サポートが必要な場合もあります。
球後視神経炎の改善は症状や状態、合併症、関連する病気によって大きく変わる可能性があります。
カウンセリング: 専門の心理カウンセラーや心理専門家とのセッションで、患者の感じる不安やストレス、病気に対する不確かな気持ちなどを話し合います。
認知行動法(CBT): ネガティブな思考や行動パターンに対処するスキルを磨きます。これは、病状や改善に対する思考方法に影響を与えることが多いです。
家族・友人のサポート: 病気に対する理解を深め、サポート体制を築くために家族や友人もセッションに参加する場合があります。
集団セラピー: 同じような問題を抱える他の人々とのグループセッションで、お互いに経験やコツを共有します。
リラクゼーションテクニック: マインドフルネス、瞑想、深呼吸などのリラクゼーションテクニックも紹介されることがあります。
ストレスの軽減: 心理的サポートが与えられることで、多くの人がストレスや不安を軽減する報告をしています。
コプリングスキル:自らの病状や症状に対処するスキルが向上します。
家族や友人との関係性強化: 家族や友人もこのプロセスを通じて理解し、適切にサポートする方法を学びます。
全体的なQOL(Quality of Life)向上: 不安やストレスの管理がうまくいくと、多くの場合、全体的な生活の質が向上します。
重度の症状に苦しむ場合: 症状が重いと、ストレスや不安が増加する傾向があります。
改善選択肢に不安を感じる場合: 複数の改善の選択肢や不確かな結果に対する不安がある場合。
家庭や職場でのサポートが不足している場合: ソーシャルサポートが不足していると、心理的な負担が増加します。
以前から心的健康問題を有する場合: 既存の心的健康問題がある場合、新たな状況はその状態を悪化させる可能性があります。
心理的サポートは、本人だけでなく家族やケアギバーにも多くの場合有益です。球後視神経炎はしばしば視力の低下やその他の重大な症状を引き起こすため、心理的な対応が特に重要です。
球後視神経炎を調べる時には、まず、眼底を調べて眼底の腫脹を調べます。炎症が視神経のみ起きている場合は眼底には問題が現れないこともあります。そのため、瞳孔の対光の反応の差も調べます。
球後視神経炎では画像での判断も行います。画像では、視神経の腫大や側脳室の脱髄巣があるかないかを調べます。
11時から21時
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