公開日:2023年 3月 1日
更新日:2024年 3月 2日
本日は脂腺母斑について解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
脂腺母斑は、皮膚にいるいろいろな細胞が混在することによってできるあざです。
そのため、脂腺母斑の発生には、汗を出す器官に関係している腫瘍や脂を分泌する組織に関係している腫瘍、毛髪に関係している細胞などからの腫瘍が関わっていると言われています。
脂腺母斑は、皮膚に発生する良性の先天的な異常で、主に頭皮や顔に見られますが、稀に体の他の部分に現れることもあります。この状態は、胎児期の皮膚の発達過程において、脂腺の異常増殖が原因で生じると考えられています。以下に、脂腺母斑の原因に関連する主要な要因を詳しく説明します。
・発達中の皮膚細胞の異常
脂腺母斑は、胎児期の皮膚細胞が正常に分化しないことによって発生するとされています。この異常な分化は、特に皮脂腺が多く含まれる頭皮や顔に影響を及ぼすことが多いです。
・遺伝的要因
脂腺母斑が遺伝するかどうかについては、現在のところ明確な証拠はありません。ほとんどの場合、ランダムに発生する先天的な条件と考えられています。
・環境的要因
脂腺母斑の発生に直接的に関連する環境的要因は特定されていません。胎児期の特定の外部環境が原因であるという証拠は、現在のところありません。
・ホルモンの影響
生後の成長過程で、特に思春期に、ホルモンの変化が脂腺母斑の変化や成長に影響を及ぼすことがあります。これは、思春期に脂腺の活動が増加するためであり、母斑がより目立つようになるか、稀に悪性化するリスクが高まることがあります。
・脂腺母斑と悪性腫瘍
生涯にわたって脂腺母斑が悪性腫瘍へ変化するリスクがあるため、定期的な監視が推奨されます。このリスクは全体としては低いものの、脂腺母斑が大きくなったり、急速に変化したりした場合には、専門家による評価が必要です。
脂腺母斑の症状は、生まれた時から円形や楕円形をしている白や黄色のようなあざがあることです。あざができることの多い部位は、頭部や顔面です。
頭にできた場合は、その部分には髪の毛が生えてきません。そのため、その部分が円形脱毛症のようになります。年齢を重ねると、脱毛斑の表面が小さく盛り上がるようになっていき、でこぼこして表面の皮膚がざらざらになります。
脂腺母斑は、通常、生後すぐにまたは生後数ヶ月以内に見られる皮膚の先天的異常です。この状態は主に頭皮や顔に現れますが、体の他の部分に出現することもあります。脂腺母斑は一般的に良性ですが、生涯にわたって監視が必要な場合があります。以下に、脂腺母斑の主な症状を詳しく説明します。
・外観
色: 脂腺母斑は、黄色っぽい、オレンジ色、または肌色に見えることが多いです。
形状: オーバル形や楕円形で、しばしばドーム状に盛り上がっています。
質感: 滑らか、または若干ざらざらしていることがあり、脂っぽい感触を持つこともあります。
サイズ: 誕生時は通常小さく、時間と共に成長することがあります。
・位置
頭皮: 最も一般的な出現場所ですが、髪の毛が生える部分にあるため、発見が遅れることがあります。
顔: 特に眉毛の周辺、額、または頬に見られることがあります。
体の他の部分: 稀ですが、首、背中、胸など、体の他の部分に現れることもあります。
・変化
成長: 人によって成長速度は異なりますが、思春期に入るとホルモンの影響でサイズが大きくなることがあります。
質感の変化: 年齢と共に、質感がよりざらざらしたり、盛り上がったりすることがあります。
毛髪の喪失: 脂腺母斑がある部分では、髪の毛が生えないことがあります。
・潜在的な合併症
悪性化: 生涯にわたって、脂腺母斑が皮膚癌に変化するリスクがあります。変化の兆候には、急激な成長、色の変化、出血、痛みなどがあります。
脂腺母斑の改善方法は、切除することです。切除は、全身麻酔や局所麻酔をして行います。病変が小さい場合は傷口を縫い寄せることが可能ですが、病変が大きい場合はそのままでは傷口を縫い寄せることができません。
また、無理矢理縫い寄せた場合、変形が起きることもあります。そのような場合は周りの皮膚に少し切開をし、その部分の皮膚をずらしながら傷口を覆う方法を行うこともあります。
脂腺母斑の改善を行う時には、病変部を完全に取り切るだけでなく、できるだけ手術をした後の傷跡や変形を少ない状態にすることが大事なのです。
脂腺母斑の改善法は、個々のケースに応じて異なりますが、主にその位置、サイズ、および経験している症状や合併症のリスクに基づいて決定されます。以下に、一般的なオプションを紹介します。
・監視
小さく、症状を引き起こしていない脂腺母斑は、特に改善を必要としない場合があります。これらのケースでは、定期的な監視を行い、変化があった場合に迅速に対応します。
・外科的切除
脂腺母斑の最も一般的な改善法は外科的切除です。これは、特に悪性化のリスクがある場合や、美容上の理由で除去を希望する場合に推奨されます。手術によって母斑を完全に取り除くことができ、詳細な分析を行うことが可能です。大きな脂腺母斑や顔などの目立つ場所にある場合、美容的な結果を重視して、プラスチック外科医による手術が行われることもあります。
・レーザー
特定のケースでは、レーザーが脂腺母斑の外観を改善するために用いられることがあります。レーザーは、母斑を完全に取り除くことは難しいかもしれませんが、色や質感を改善することが期待できます。
CO2レーザーやエルビウム:YAGレーザーがこの目的で使用されることがあります。
・クライオセラピー
比較的小さな脂腺母斑に対しては、液体窒素を用いたクライオセラピーが適用されることがあります。これは脂腺母斑の一部を破壊することによって外観を改善する方法ですが、完全な除去には至らない可能性があります。
・薬
通常、脂腺母斑の改善に薬は主に用いられませんが、悪性化した場合には、癌の改善の一環として抗がん剤などが考慮されることがあります。
改善方法を選択する際には、年齢、脂腺母斑の位置やサイズ、潜在的な合併症のリスク、および本人の希望を考慮します。
脂腺母斑そのものを直接改善するために薬を使用することは一般的ではありません。脂腺母斑の主な改善法は外科的切除やレーザーなどの物理的手段です。ただし、脂腺母斑が悪性化した場合や、脂腺母斑に関連する他の皮膚状態が発生した場合には、薬が考慮されることがあります。
・悪性化した場合の薬
標的薬: 特定の遺伝子変異を標的とした薬があり、悪性腫瘍の成長を抑えることができます。例えば、基底細胞癌に対してはヘッジホッグ経路阻害剤が使用されることがあります。
抗がん剤: 皮膚がんが広がっている場合や他の方法が効果的でない場合に、抗がん剤が検討されることがあります。
・脂腺母斑に関連する皮膚状態に対する薬
局所ステロイド薬: 炎症を抑えるために使用されることがありますが、脂腺母斑そのものに対する改善というよりは、周囲の皮膚の炎症状態に対処するために用いられます。
・副作用
標的薬: 副作用は薬剤によって異なりますが、吐き気、疲労感、脱毛、肌の発疹などがあります。
抗がん剤: 副作用には、吐き気、嘔吐、脱毛、口内炎、感染リスクの増加などがあります。
局所ステロイド薬: 長期間使用すると、皮膚の薄くなること、色素沈着、局所的な感染リスクの増加などが起こる可能性があります。
母斑を完全に切除することによって続発性腫瘤の発生は見られなくなります。しかし、切除をした後に縫い合わせた部分は、線状の瘢痕が残ります。
頭部のあざを切除した場合は、瘢痕に沿って毛が生えてこなくなります。
11時から21時
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
11時~21時迄 | ◯ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
年末年始