公開日:2021年 2月 1日
更新日:2021年 5月 15日
本日は強膜炎について解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
強膜炎は、強膜の表層より深い部分の強膜固有層に炎症を起こす病気です。強膜炎は、比較的珍しい病気であると言われています。
強膜炎が起こると目が充血するため、見た目の症状は結膜炎に似ていますが、強膜炎の場合は結膜の奥にある強膜が炎症を起こして部分的に腫れて充血するという症状が起きます。
さらに、激しい痛みがあり、強い充血は血管収縮薬を使っても消えないこともあります。
強膜炎が最も多く見られる年代は30~50歳で、男性より女性に多く見られます。強膜炎を起こした中でも3分の1は両方の眼に強膜炎が起こっていると言われています。
強膜炎は、関節リウマチや全身性エリテマトーデス、他にも自己免疫疾患に合わせて起こることがあります。しかし、約半分の人は原因がわかっていません。
強膜炎で1番多い原因は、原因がわからない原因不明です。
他には、慢性関節リウマチや全身性エリテマトーデス、側頭動脈炎、ウェゲナー肉芽腫症、痛風、潰瘍性大腸炎、クローン病、強皮症、糸球体腎炎、強直性脊椎炎、シェーグレン症候群、結核、梅毒、ヘルペスなどの全身の病気と合わせて起こることもあります。
強膜炎の判断は、医師が症状と眼の外観を評価して行います。画像から調べることもあります。
強膜炎の典型的な症状は、眼の深い部分の痛みです。この痛みは、常に見られ、激しい痛みです。そのため、眼の痛みに伴って食欲が落ちることもあります。
他にも眼の圧痛や涙の量の増加、明るい光に対して過敏になるなどの症状が見られます。
強い充血も起きます。充血では、紫のような色が見られることもあります。
非常に稀ですが、炎症の程度がひどい場合、眼球に穴ができてしまうことがあります。この場合は、取り出すことが必要です。
激しい炎症が起きている強膜炎は、壊死性強膜炎と言います。壊死性強膜炎の場合は、眼だけでなく他の器官にも問題が起きることが多いです。
強膜炎を改善する上で、膠原病や全身性感染症などの疾患があれば専門医と相談をし、疾患から改善を行います。
眼科的な改善方法は、ステロイドの点眼や結膜下注射、ステロイドの内服です。強膜炎の重症度に合わせて医師と相談して改善方法を選ぶと良いでしょう。
強膜炎の多くは、強い眼の痛みがあります。そのため、痛みを抑えるために鎮痛剤も使うことが多いです。場合によっては免疫抑制剤や抗生剤を使うこともあります。
ステロイドで改善を行う場合、症状の改善に合わせて少しずつ量を減らしていきます。しかし、自分で判断して急にやめると危険なため、自己判断せずに医師の指示の元で改善を進めていきましょう。
強膜炎は、強膜炎になった約14%の人が1年以内に大きく視力が低下し、約30%の人は3年以内に大きく視力が低下すると言われています。
壊死性強膜炎の場合、多くの場合、約50%の人が10年以内に心臓発作を起こすと言われています。心臓発作は命の危険があります。違和感を感じたらすぐに病院に行くことをお勧めします。
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