公開日:2021年 7月23日
更新日:2021年 7月25日
本日は行為障害について解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
行為障害の原因として考えられていることは、遺伝的な要因や環境からの影響です。
行為障害の小児の親は、薬物乱用であったり、多動症や気分障害、統合失調症などの疾患を抱えていたり、精神障害を持っていたりすることも多いです。
しかし、必ずしも親の疾患や障害があることが影響して起こるわけではありません。特に問題がないと思われる家庭の小児も行為障害を発症することもあるのです。
一般的に行為障害の小児には、わがまま、他の人と上手に付き合うことができない、罪悪感がない、他の人の感情に関心がない、物を壊す、嘘をつく、盗みを行うなどの特徴があります。
他にも、他の人の行動を脅しであると勘違いして攻撃的に反応したり、いじめや脅迫をしたり、よく喧嘩をしたりするなどの特徴も見られます。人間に対して攻撃的になるだけではなく、動物に対しても残酷になることもあります。
現れる症状には男女差があり、女児の場合喧嘩や破壊などの体での攻撃性は男児ほどありません。女児の場合は、嘘をついたり、薬物乱用に至ったりすることが多いです。
行為障害の小児の行動には個人差が大きいですが、ほとんどが大きな違反を多く起こします。
繰り返し家出をしたり無断欠席をしたりすることも多いです。さらに、違法薬物の使用や乱用に至ることもあります。
自殺を考える可能性もあり、非常に深刻な状態なのです。
行為障害の改善方法は、問題の多い環境から離して厳しく決められた環境で過ごすことです。
行為障害では自分の行動が間違っていると感じることはあまりありません。そのため、改善には非常に時間がかかります。行動を叱ったり改善するように強く促しても効果がないのです。
問題の多い環境から離して厳しく決められた環境で過ごすことで、自尊心や自己制御の気持ちを持ち自分の行動をきちんとコントロールできるようになることを目指すのです。
行為障害の判断は、小児の行動を観察して行います。症状や行動が学校や職場の人間関係を壊してしまうほど深刻な場合に行為障害と判断されます。
非常にストレスの多い環境にいる場合は行為障害と判断されることはほとんどありません。
行為障害と判断された後、他の精神障害や学習障害がないかも確認し、他の病気がある場合はその病気も改善していきます。注意欠如・多動症 やうつ病などの障害がある場合には障害の改善を行うことが行為障害の改善につながることもあります。
行為障害の改善には個人に合う方法で改善していくことが大事なのです。