公開日:2022年 1月 1日
更新日:2022年 1月 9日
本日は徐波睡眠期持続性棘徐波を示すてんかん性脳症について解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
徐波睡眠期持続性棘徐波を示すてんかん性脳症は、眠っている時の脳波を調べた時、特徴的な脳波の異常が現れる幼小児期にみられるてんかんです。
発症する年齢は、2ヵ月~12歳頃までとされており、幅広い年齢で発症する可能性があります。1番多く発症する年齢は、4~5歳頃です。
徐波睡眠期持続性棘徐波を示すてんかん性脳症では、眠っている時の脳波の異常だけではなく、知的機能や認知機能の退行や行動面での問題なども現れます。
どのくらいの人が発症しているのかについては正確にはわかっていません。今のところ、日本では約300人前後の人が発症しているのではないかと推測されています。
徐波睡眠期持続性棘徐波を示すてんかん性脳症の原因は今のところわかっていません。徐波睡眠期持続性棘徐波を示すてんかん性脳症は遺伝することもありますが、必ず遺伝する病気ではありません。
最近では、徐波睡眠期持続性棘徐波を示すてんかん性脳症を発症している一部の人に遺伝子の異常が見つかっているという報告もあります。
発症している人の中には、周産期血管障害や皮質形成異常、多小脳回や水頭症などを発症している人もいるということがわかっています。
徐波睡眠期持続性棘徐波を示すてんかん性脳症の症状は、てんかん発作です。現れるてんかん発作は人によって違い、けいれんが起きる発作や意識が障害される発作など、様々です。
知的機能や認知機能の退行や行動面での問題なども現れます。学習能力が下がったり、言葉の障害が起きたり、発達障害が現れたりすることもあるのです。知的機能や認知機能の退行や行動面での問題などの程度も人によって様々です。
ほとんどの人は、眠っている時の特徴的な脳波の異常は思春期の頃までになくなります。しかし、一部の人は眠っている時の脳波の異常が改善しても発作が残ることがあります。
脳波の異常が改善し、発作もなくなっても、行動障害や知的機能の低下など現れていた症状が残る場合もあります。
徐波睡眠期持続性棘徐波を示すてんかん性脳症の改善方法は、抗てんかん薬です。他にもステロイドや食事での改善が効果を発揮したという報告もあります。
てんかん発作の症状だけでなく、神経心理学的な遅れが進んだり退行したり停滞したりしている場合で、てんかん発作の原因となる大脳の病変がみられる場合は手術を行うこともあります。
運動機能障害や高次機能障害が現れている場合には、改善のためにリハビリテーションを行うことも多いです。
徐波睡眠期持続性棘徐波を示すてんかん性脳症では、てんかん発作だけではなく、発達機能や運動機能、高次脳機能にも症状が現れることが多いです。そのため、てんかん発作だけでなく、そのような症状にも注意をすることが大事です。
知的面での問題や行動面での問題では、周りの人に理解をしてもらうことが非常に大事になります。
学校の先生や関わりのある周りの人にも病気を理解してもらい、症状や個人に合わせて対応してもらうことで日常生活を送りやすくなるでしょう。
11時から21時
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
11時~21時迄 | ◯ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
年末年始