公開日:2021年 9月23日
更新日:2021年 11月28日
本日はペットボトル症候群について解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
ペットボトル症候群は、急性の糖尿病です。ソフトドリンクケトーシスと呼ばれることもあります。
ペットボトル症候群は、ジュースや甘い炭酸飲料、スポーツドリンクなど、糖を含む清涼飲料水を多く摂取することで発症します。
ほとんどの清涼飲料水には非常に多くの糖が含まれています。例えば、コーラの場合、500mlのペットボトル1本で角砂糖14個分もの糖が含まれていると言われています。
清涼飲料水を飲むことは大量の糖を摂っていることと同じことなのです。
ペットボトル症候群を発症するリスクが高い人として考えららているのは、糖尿病の人や糖尿病の可能性を指摘されている人、メタボリック症候群の人などです。
健康にあまり関心のない若年層の肥満の男性や、日常的にジュースをたくさん飲む人にも非常に多いと言われています。
ペットボトル症候群の原因は、糖を多く含む清涼飲料水を大量に飲み続けていることです。清涼飲料水の中には非常に多くの糖が含まれています。そのため、日常的に飲み続けていると、血糖値が上がりインスリンの作用不足を引き起こすのです。
インスリンの作用不足が起きると、体の細胞は、細胞の中に糖質を取り込めなくなるため、糖質の代わりに脂肪を分解します。脂肪の分解によってケトン体ができ、ケトン体が血液の中に増えると、ケトーシスという状態になります。
ケトン体は酸性物質のため、ケトン体が体の中に溜まって血液が酸性になると、ケトアシドーシスという状態になり、様々な症状が現れるのです。
糖尿病の人や糖尿病の可能性を指摘されている人、メタボリック症候群の人などに発症することが多く、中でも若い肥満の人に多いです。
ペットボトル症候群の症状は、喉の渇きや尿量の増加、倦怠感、疲れやすさ、イラつき、吐き気、体重の減少などです。
喉の渇きが現れている時、ペットボトル症候群であると気がつかないこともあります。その場合、喉が渇くため、さらに多くの量の清涼飲料水を摂取してしまい症状が悪くなっていきます。
程度が重くなると、意識が朦朧とすることもあります。場合によっては、命に関わることもあります。
ペットボトル症候群を改善する方法は、水分の補充とインスリンの点滴です。ペットボトル症候群では、脱水状態になります。そのため、点滴によって失った水分を補充します。
さらに、ペットボトル症候群は高血糖の状態になります。そのため、インスリンの点滴を行うのです。
十分な量のインスリンが投与されると、比較的早く症状は改善します。経口血糖降下薬や内服がなくても経過観察できるようになることも多いです。しかし、改善方法を誤ると、非常に危険な状態になることもあるため注意が必要です。
WHOは、砂糖を摂取する量の上限を1日に摂取するカロリーの5%未満とするべきだという指針を発表しています。これは、平均的な成人の場合25g程度にあたります。
500mlのジュースを1本飲むだけでも簡単に1日の摂取量の上限を超えてしまうこともあります。できるだけ水やお茶など、糖分が含まれていない飲み物を選んで飲むことを心がけることが大事です。
糖分が含まれていない飲み物を飲むことで、血糖値が急激に上がることを抑えることもできます。
嗜好品として清涼飲料水を飲む時は、適量を守って飲むようにしましょう。
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