公開日:2022年 12月13日
更新日:2024年 1月16日
本日は精子無力症について解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
精子無力症の原因は、大きく分けて2種類あります。後天的な原因と先天的な原因です。
後天的な原因は、精索静脈瘤による造精機能の低下です。精索静脈瘤の他にもおたふく風邪などを代表とする高熱が現れる病気によって精巣炎を起こしてしまったケースなども原因になることもあります。
しかし、精子無力症は原因がわからないことも多いです。精子無力症を発症する先天的な原因に関してもなぜ造精機能に問題が起きるのかということについては詳しくはわかっていません。
精子無力症は、精液中の精子の運動性が低下している状態を指します。精子の運動性は、受精能力に重要な役割を果たすため、精子無力症は不妊の一因となることがあります。精子無力症の原因には以下のようなものがあります。
生殖器官の感染症:精巣炎(睾丸炎)、前立腺炎、精巣上体炎など、生殖器官の感染症が精子の運動性を低下させることがあります。
ホルモン異常:テストステロンの低下やその他のホルモンの不均衡が精子の運動性に影響を与えることがあります。
生活習慣と環境要因:過度のストレス、喫煙、過度のアルコール摂取、ドラッグ使用、過度の体温上昇(サウナや温泉の頻繁な利用)、特定の職業への曝露などが精子の運動性に悪影響を及ぼすことがあります。
栄養不足や肥満:栄養不足、特にビタミンやミネラルの欠乏、または肥満は精子の運動性に影響を与える可能性があります。
解剖学的な問題:精管の閉塞や精巣静脈瘤など、解剖学的な問題が精子の輸送を妨げることがあります。
遺伝的要因:染色体異常や遺伝的な病気が精子の運動性に影響を及ぼすことがあります。
自己免疫の病気:体が精子に対して免疫反応を示すことで、精子の運動性が低下する場合があります。
薬剤の副作用:抗がん剤、抗うつ薬、抗ホルモン薬など、特定の薬剤が精子の運動性に悪影響を及ぼすことがあります。
精子無力症の判断は精液分析によって行われ、精液中の精子の数、運動性、形態を評価します。
精子無力症の症状は、受精をするために必要な精液中の精子の運動率が低い状態になることです。
一般的には、精子は卵子に受精を求めて早いスピードで活発に尾を動かして卵子の方向に向かいますが、精子無力症では、早いスピードで動く精子の数や割合が少ないため、男性不妊の原因になります。
精子無力症は、精液中の精子の運動性が低下している状態を指します。この状態自体に特有の症状があるわけではありませんが、以下のような症状や状況が関連していることがあります。
不妊:精子無力症の最も一般的な症状は不妊です。精子の運動性が低いと、受精する能力が低下し、自然妊娠が困難になることがあります。
性機能に関する問題:精子無力症を引き起こす原因によっては、性欲の減退、勃起不全、射精障害など、性機能に関する問題が生じることがあります。
精巣の異常:精巣の痛みや腫れ、精巣が異常に小さい(精巣萎縮)など、精巣に関連する問題がある場合があります。
全身的な症状:精子無力症の原因が全身的な健康問題やホルモン異常に関連している場合、疲労感、一般的な体調不良、筋肉量の減少などの症状が現れることがあります。
二次性徴の異常:ホルモンの不均衡が原因で二次性徴の発達に異常がある場合、例えば体毛の発育不全や筋肉量の減少などが見られることがあります。
胸部の膨張(男性の乳房肥大):ホルモンバランスの変化により男性の胸部が膨張する場合があります。
精子無力症の明確な改善方法はありません。ストレスをためないことや喫煙を控えること、生活習慣を整えることなどが大事であると言われています。
主に薬を使って改善を行いますが、今のところ特効薬的な効果のある薬はありません。漢方薬なども改善のためによく使われます。
精子無力症の改善方法は、原因に基づいて行われ、目的は精子の運動性を改善し、受精能力を高めることにあります。以下に、精子無力症の改善法を挙げます。
生活習慣の改善:喫煙や過度のアルコール摂取の中止、バランスの取れた食事、定期的な運動、ストレスの軽減、過度な熱暴露(サウナや温泉)の避けるなど、生活習慣の改善が推奨されます。
抗酸化剤のサプリメント:ビタミンCやE、亜鉛、セレン、葉酸、コエンザイムQ10などの抗酸化剤が含まれるサプリメントが精子の運動性を改善するのに役立つことが示唆されています。
ホルモン補充:ホルモン異常が原因の場合、ホルモン補充やホルモン調節薬(例:クロミフェン、hCG、FSH)が用いられることがあります。
抗生物質の使用:感染症が原因の場合、適切な抗生物質による改善が行われることがあります。
外科的方法:解剖学的な問題(例:精巣静脈瘤)が原因の場合、外科手術による改善を行うこともあります。
精子無力症の改善方法に使用される薬は、状態や原因によって異なります。一般的には、以下のような改善法が考えられます。
ホルモン: テストステロンなどのホルモンレベルが低下している場合、ホルモン補充が行われることがあります。
抗生物質: 精子無力症が感染症によって引き起こされている場合、抗生物質によるが行われることがあります。
抗酸化剤: 体内の酸化ストレスを軽減し、精子の質を改善するために、ビタミンEやビタミンCなどの抗酸化剤が使用されることがあります。
生活習慣の改善: 喫煙、過度のアルコール摂取、不健康な食生活などは精子の質に影響を及ぼすため、これらの生活習慣の改善が推奨されます。
補助生殖技術: 精子無力症が重度である場合、体外受精(IVF)や顕微授精(ICSI)などの補助生殖技術が利用されることがあります。
これらの改善法は、具体的な症状や原因に基づいて医師が選択します。
精子無力症の改善に使われる漢方薬の基本は、精や血を補う生薬を中心に気を補う生薬などです。ただし、体質は個人によって違うため、体質に合わせた漢方薬を使うことが大事です。
生活習慣で気をつけることは、睡眠時間をきちんと確保することやきちんと休むこと、精巣に対する過剰な熱を避けること、禁煙することなどが大事です。
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