仮性近視の鍼灸【原因・定義・症状】

公開日:2019年12月23日

更新日:2023年 9月 5日

本日は仮性近視について解説させていただきます。

☆本記事の内容

  • 仮性近視とは
  • 仮性近視の症状
  • 仮性近視の原因
  • 仮性近視の改善法
  • 仮性近視にかかる費用
  • 仮性近視のまとめ
足のしびれ、痛み

銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。

このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。

 

一時的に近視の状態になる仮性近視

近業を長く続けると、水晶体の厚さを調節している毛様体が異常に緊張して、一時的に近視の状態になってしまいます。これを偽近視といい、俗に「仮性近視」と呼ばれています。

調節を麻痺させる働きのある点眼薬をつけて改善します。お子さんの場合、学校で指摘されることがもっとも多いと思います。「すぐにメガネを作らなくちゃ」と思うかもしれませんが、まずは眼科に行った方がいい場合もあります。

 

それは『仮性近視』とは『偽近視』・『調節緊張』・『調節痙攣』とも呼ばれるもので、一時的な近視の状態になることだからです。

 

眼の構造として、近くのものを見るときには毛様体筋という筋肉を使い、レンズである水晶体を膨らませてピント合わせを行います。

 

『仮性近視』は、本来近くを見るときのみ行う上記の動作を、遠くを見るときも無意識に行ってしまう状態のことです

仮性近視が通常の近視と異なるのは、一時的なことのため適切な処置をすれば回復する可能性があるということです。逆に、仮性近視を放置していると、真性の近視になる可能性があるとも言われています。

 

ただ、偽近視の状態が本当にあるかどうかについては、賛否両論があります。また点眼薬も、2~3か月して視力が出ないようなら続けても意味はありません。

 

あまり根拠のある改善法ではないので期待しない方がよいと思います。点眼薬をつけて効果が出ない場合にはメガネをもらったほうがよいでしょう

仮性近視は遠くにあるものが見えにくい

仮性近視は、近視の初期段階とも言われ、遠くのものを見るときに目を細めて見たり、テレビを見るときに近づいて見ることなど、あらゆる遠くにあるものを見るときに見えにくいと自覚症状のあるものの総称です。

 

通常の近視と大きく違うのは正視に戻るかどうかにあります。近視の場合は一度なってしまうと正視に戻すことは非常に困難です。一方で仮性の場合は改善することによって戻る可能性が近視よりも高くあります。

1. 遠くの物体のぼやけ

 

仮性近視の最も特徴的な症状の一つは、遠くの物体がぼやけて見えることです。特に遠くの看板や景色、遠くの人物などがぼんやりとしているように感じられます。この症状は、眼の調節機能によるものであり、遠くの物体を焦点に合わせることが難しくなるために生じます。

 

2. 近くの物体のクリアな視界

 

仮性近視の特徴的な点は、近くの物体は比較的クリアに見えるということです。例えば、本を読んだりスマートフォンを操作したりする際には、文字やアイコンがはっきりと見えることがあります。このため、遠くの物体に比べて近くの視界が良好な状態となります。

 

3. 視力の変動

 

仮性近視は一時的な状態であるため、視力に変動が見られることがあります。例えば、朝や夕方に症状が現れやすく、昼間になると症状が軽減する場合などがあります。この視力の変動は、眼の調節機能が疲労したり回復したりすることによるものです。

 

4. 眼精疲労の症状

 

長時間の近くでの読書やデジタルデバイスの使用、パソコン作業などによって、眼精疲労が生じることがあります。眼精疲労の症状には、眼の乾燥感、痛み、赤み、涙目、頭痛などが含まれます。これらの症状が現れると、眼の調節機能にも影響を及ぼし、仮性近視の症状が増悪することがあります。

 

5. 集中力の低下

 

仮性近視の症状が現れると、遠くの物体がぼやけて見えるため、視界が不安定に感じられます。これにより、遠くの対象に集中することが難しくなり、遠くの看板や黒板の文字を読むのに時間がかかるなど、集中力の低下を引き起こすことがあります。

 

6. 視力に影響を及ぼす要因

 

仮性近視の症状は、特定の要因によって引き起こされることがあります。長時間の近くでの集中作業やデジタルデバイスの使用、パソコン作業などによって眼の調節機能が疲労し、仮性近視の症状が現れることが多いです。また、ストレスや睡眠不足、眼の屈折異常なども症状の引き金となることがあります。

 

7. 症状の一時的な改善

 

仮性近視は、特定の状況や活動によって引き起こされる一時的な状態です。例えば、長時間の近くでの作業を終えてしばらく休憩したり、遠くを見たりすることで、症状が一時的に改善することがあります。しかしこれは一時的なものであり、原因が解消されると再び症状が現れる可能性があります。

 

以上が、仮性近視の主な症状についての解説です。仮性近視は一時的な状態であり、適切な対応や予防策を取ることで改善できる場合が多いです。しかし、症状が持続する場合は眼科医に行くことが重要です。

仮性近視の原因は悪い姿勢で物を見続ける習慣

近年、デジタル機器の普及により若年層にもおこりやすい仮性近視の原因は、読書やパソコン、携帯電話や携帯ゲーム機などの液晶画面を近距離で長時間、見続けることです。

 

目の焦点を変えないため網様体筋が緊張で凝り固まり痙攣し水晶体を調節できずに厚いままでピントを合わすことができなくなります。よって一時的に近視状態になります。

 

つまり悪い姿勢で物を見続ける習慣が要因となります。

1. 調節障害

仮性近視の最も一般的な原因の一つは、調節障害によるものです。眼の調節能力は、眼の水晶体の形状を変えることで遠くと近くの焦点を調節することができます。しかし、長時間の近くでの集中作業やデジタルデバイスの使用などによって、眼の調節が疲労することがあります。その結果、遠くの物体がぼやけて見える仮性近視が生じる場合があります。

 

2. 瞳孔の調節

瞳孔は、明るさに応じて自動的に拡大または収縮する調節反応を持っています。暗い場所では瞳孔が拡大してより多くの光を取り入れることで視力を向上させ、明るい場所では瞳孔が収縮して過剰な光を調節することで視力を調整します。しかし、瞳孔の調節が適切に行われない場合、遠くの物体がぼやけて見える仮性近視が現れることがあります。

 

3. 環境要因

環境要因も仮性近視の原因として関連しています。特に近視の方に多く見られることがありますが、長時間の近くでの読書やデジタルデバイスの使用、パソコン作業などが原因となることがあります。これらの活動によって、眼の調節や瞳孔の調節が疲労し、遠くの物体がぼやけて見える状態が生じることがあります。

 

4. 眼の屈折異常

仮性近視は、眼の屈折異常によっても引き起こされることがあります。特に遠視の方に見られることがありますが、眼の屈折異常によって光が網膜上で焦点を合わせる位置がずれるため、遠くの物体がぼやけて見えることがあります。

 

5. 視力低下

視力が低下している場合にも、遠くの物体がぼやけて見えることがあります。視力低下によって、光が十分に網膜上で焦点を合わせることが難しくなり、仮性近視が生じることがあります。

 

6. ストレス

ストレスは体の様々な機能に影響を及ぼすことがありますが、眼の調節機能にも影響を与えることがあります。ストレスが長期間にわたって続くと、眼の調節機能に疲労が蓄積され、遠くの物体がぼやけて見える仮性近視が現れることがあります。

 

7. 眼精疲労

長時間のデジタルデバイスの使用や近くでの集中作業によって、眼精疲労が引き起こされることがあります。眼精疲労によって、眼の調節機能や瞳孔の調節が乱れるため、仮性近視の症状が現れることがあります。

 

8. 視力の変動

一部の方は、日中に視力が変動することがあります。例えば、朝や夕方に視力が良く、昼間になると視力が低下する場合などがあります。このような場合にも、視力の変動によって仮性近視が生じることがあります。

 

以上が、仮性近視の主な原因についての解説です。仮性近視は一時的な状態であるため、原因が解消されると症状が改善することが一般的です。しかし、症状が持続する場合は眼科に行くことが重要です。

仮性近視では近くにピントを合わせ続ける作業は避ける

仮性近視の改善は眼科にて行います。改善には緊張を解くための点眼薬を使用することが多く、意識的に遠くを見る望遠訓練などが行われます。まずは予防が大切です。

 

仮性近視は近くのものを見続けることになって起こることがあります。そのため長時間、近くのものにピントを合わせる作業は避けましょう。

1. リラックスと休息

 

長時間の近くでの作業やデジタルデバイスの使用は、眼の調節機能に負担をかける原因となります。仮性近視の症状を軽減するためには、定期的な休息が必要です。20分から30分ごとに目を休めるために目を閉じたり、遠くを見たりすることが効果的です。休息を取ることで眼精疲労を軽減し、眼の調節機能を回復させることができます。

 

2. 視力補正

 

視力が低下している場合は、適切な眼鏡やコンタクトレンズを使用することで症状を改善できる場合があります。視力補正は、光が網膜上で正確に焦点を合わせることを助け、仮性近視の症状を軽減します。

 

3. 調節トレーニング

 

仮性近視の主な原因の一つは、眼の調節機能の疲労によるものです。調節トレーニングは、眼の調節機能を強化するための方法であり、仮性近視の改善に役立ちます。調節トレーニングは、特定の目の運動や焦点の切り替えを行うことで、眼の調節機能を向上させることができます。

 

4. ブルーライトカット眼鏡の使用

 

デジタルデバイスの使用は、眼精疲労の原因となります。特に画面から発せられるブルーライトは、眼にダメージを与える可能性があります。ブルーライトカット眼鏡を使用することで、ブルーライトの影響を軽減し、眼精疲労を予防することができます。

 

5. 屋外活動

 

屋外での遠くの視点を楽しむことは、眼の調節機能を活性化させる助けになります。定期的な屋外活動を取り入れることで、眼の健康を維持するのに役立ちます。また、屋外活動はストレス解消にもつながります。

 

6. 瞳孔の調節トレーニング

 

瞳孔の調節障害が仮性近視の原因となることがあります。瞳孔の調節トレーニングは、瞳孔の自動調節反応を改善するためのトレーニング方法です。特定の光刺激を用いることで、瞳孔の調節機能を刺激し、仮性近視の症状を改善することが期待されます。

 

7. ストレス管理

 

ストレスは眼の調節機能に影響を及ぼす可能性があります。ストレスを上手にコントロールすることで、眼の健康を保つことができます。リラックスする時間を持つことやストレスを和らげる方法を取り入れることで、仮性近視の症状を軽減することができます。

 

8. 眼精疲労対策

 

眼精疲労は仮性近視の症状を悪化させる原因となることがあります。眼精疲労を軽減するための対策を取ることで、仮性近視の症状を改善することができます。

 

眼精疲労対策としては、以下のような方法があります。

 

a. 20-20-20ルールの実践

 

長時間の近くでの作業やデジタルデバイスの使用は、眼精疲労を引き起こす原因となります。20-20-20ルールは、20分ごとに20フィート(約6メートル)離れた遠くの物体を20秒間見るという方法です。これにより、眼の調節機能をリセットし、眼精疲労を軽減することができます。

 

b. パソコン作業の環境整備

 

パソコン作業を行う際は、適切な作業環境を整えることが重要です。画面の高さや角度、明るさなどを調整し、眼への負担を軽減するように心掛けましょう。また、照明の調節や画面の点滅を抑える対策も眼精疲労の軽減に役立ちます。

 

c. 点眼液の使用

 

眼精疲労による眼の乾燥感や不快感を軽減するために、目薬や点眼液を使用することがあります。これにより眼の潤いを保ち、快適な視界を得ることができます。

 

d. マッサージやストレッチ

 

眼精疲労を緩和するために、眼の周りや額、目頭部分を優しくマッサージしたり、目のストレッチを行うことが効果的です。これにより、眼の疲れをほぐし、眼精疲労の症状を軽減することができます。

 

e. 適切な睡眠と休養

 

十分な睡眠と休養を取ることは、眼精疲労の回復に不可欠です。睡眠不足は疲労を増し、眼精疲労の症状を悪化させることがあります。充分な睡眠を確保することで、眼の調節機能の回復に役立ちます。

 

仮性近視の改善法は、眼の調節機能の改善や眼精疲労の対策、視力補正などが中心となります。しかし、症状が持続する場合や原因が不明な場合は、眼科医の専門的な判断と改善を受けることが重要です。自己判断せずに専門家のアドバイスを仰ぎながら、適切な改善方法を選択し、視力と眼の健康を保つことが大切です。

・長時間の携帯ゲーム・スマホ操作を避ける。

・テレビは3m以上距離をとって見る。

・読書、筆記は正しい姿勢で適切な距離をとる。

など、日常生活の予防がとても大切です。

仮性近視と眼科

眼科では保険適応可能です。仮性近視は本当の近視ではなく一時的な状態なので、適切に判断することが必要です。

 

調べる方法は、機械で視力や屈折をみる方法があります。通常の眼の状態で行った結果と、散瞳剤という目薬をして眼の調節機能を無効化した状態で行った結果を比較することにより判断します。

 

一度では正確に判断することは難しい場合も多いので、様子を見て再び調べることもあります。

仮性近視の改善法は、点眼薬で行います。薬の作用を用いて緊張している毛様筋を緩和させることによって、病状の改善を促します。

 

就寝前に点眼薬を使えば、就寝中に毛様筋の緊張が解け、視力の回復が望めます。

 

ただし、仮性でない近視の場合であるならば、点眼薬の使用によって若干の改善は見られるものの、根本的な改善には至りません。

仮性近視は近視の初期段階ともいう

仮性近視は、近視の初期段階とも言われています。

 

遠くのものを見るときに目を細めて見たり、テレビを見るときに近づいて見ることなど、あらゆる物体で特に遠くにあるものを見るときに見えにくいと自覚症状のあるものを総称して仮性近視というのです。

 

少しでも疑われる症状が出た際には専門機関へのご相談をお勧め致します。

仮性近視の改善例

Aは、30歳の女性で、オフィスワークに従事している会社員です。最近、デスクワークの時間が増えたことから、遠くの物体がぼやけて見えるようになり、特に仕事終わりの帰宅時に症状が顕著になることに気づきました。近くの物体やデジタルデバイスの画面は比較的クリアに見えるため、近視ではない可能性が考えられました。

 

Aは眼科に行き、症状や日常生活、職業についての詳細な情報を提供しました。眼科医はAに対して、視力を調べて瞳孔の反応試験、眼底の調べ、および眼の調節機能の評価を行いました。Aの遠視力は正常であり、近視ではありませんでした。瞳孔の反応試験では、適切な反応が見られました。また、眼底を調べても異常は認められませんでした。

 

眼の調節機能の評価では、Aの瞳孔の調節能力が一時的に低下していることが分かりました。長時間の近くでの作業やデジタルデバイスの使用が原因として考えられ、眼の疲れや眼精疲労による仮性近視の症状が生じていると診断されました。

 

 

 

Aの症状が仮性近視によるものであることが判明した後、眼科医は改善法とアドバイスを提供しました。

 

1. 調節トレーニングの指導: 眼科医は、Aに眼の調節トレーニングを行うことを提案しました。調節トレーニングは、特定の目の運動や焦点の切り替えを行うことで、眼の調節機能を強化するための方法です。Aは、毎日数分間の調節トレーニングを行うように指導されました。

 

2. 20-20-20ルールの実践: 眼精疲労を軽減するために、Aには20-20-20ルールの実践を勧められました。20分ごとに20フィート(約6メートル)離れた遠くの物体を20秒間見るという方法を、デスクワーク中に実践するようアドバイスされました。

 

3. ブルーライトカット眼鏡の使用: デジタルデバイスの使用時間が長い場合、ブルーライトカット眼鏡の使用が眼精疲労の軽減に役立ちます。Aには、デジタルデバイスを使用する際にブルーライトカット眼鏡を利用することが提案されました。

 

4. 休息とストレス管理: 眼精疲労を軽減するためには、十分な休息とストレス管理が重要です。Aは、適切な睡眠と休養を取ること、ストレスを和らげる方法を取り入れることを奨励されました。

 

5. フォローアップと定期的な調べ: 眼科医はAに定期的なフォローアップと病院に行くことの重要性を説明しました。仮性近視の症状は、眼の疲労やストレス、デジタルデバイスの使用など、日常生活の変化によって影響を受けることがあります。定期的に病院に行くことにより、眼の健康状態をモニタリングし、必要に応じて改善法やアドバイスを調整することが可能です。

 

Aは眼科医の指示に従い、調節トレーニングや20-20-20ルールを実践しました。さらに、デジタルデバイスの使用時にはブルーライトカット眼鏡を着用するように心掛けました。また、ストレスを軽減するためにストレッチやリラクゼーション法を取り入れるなど、日常生活での工夫も行いました。

 

数週間後のフォローアップ時には、Aは症状に改善を実感していました。仕事中の集中力が向上し、帰宅時の遠くの物体がぼやける感じも軽減されていました。遠視力が安定しており、近視が持続していないことが確認されました。

 

さらに、Aは調節トレーニングの効果を自覚し、日常生活でのストレッチや休息の大切さに気付きました。眼精疲労による不快感や眼の疲れが軽減され、日々の生活により活気と快適さを取り戻しました。

 

改善後、Aは仮性近視の症状の改善に向けた予防と健康維持に意識を向けるようになりました。定期的な休息とストレッチを取り入れることで、眼精疲労を予防し、仮性近視の再発を防ぐことが目標となりました。

 

さらに、デジタルデバイスの使用時間や画面の明るさなどを調整することで、デジタルアイ・アイストレインを軽減しました。屋外での遠くを見る機会を増やすことで、眼の調節機能を刺激し、眼の健康を促進することにも努めました。

 

 

 

仮性近視は、特定の要因によって引き起こされる一時的な近視症状です。眼の調節機能の疲労や眼精疲労が原因となることが多く、適切な改善法や予防策を取ることで改善が期待できます。

 

Aの例では、調節トレーニングや20-20-20ルール、ブルーライトカット眼鏡の使用などが効果的でした。また、ストレス管理や適切な休息も症状の軽減に寄与しました。最終的に、Aは症状の改善と予防に意識を向け、眼の健康を維持することを重視しています。仮性近視に対する改善方法は個々の症状に合わせてカスタマイズされるため、専門家のアドバイスに従いながら、適切な方法を選択することが大切です。

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