卵管炎の鍼灸【原因・定義・症状】

公開日:2021年  2月23日

更新日:2022年  3月16日

本日は卵管炎について解説させていただきます。

☆本記事の内容

  • 卵管炎とは
  • 卵管炎の原因
  • 卵管炎の症状
  • 卵管炎の改善方法
  • 卵管炎のまとめ

銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。

このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。

 

卵管炎は、卵管が細菌に感染することなどが原因で起きる炎症

卵管は、骨盤の臓器の中で1番炎症を起こしやすい臓器です。卵管炎は、卵管が細菌に感染することなどが原因で炎症を起こした状態のことです。

 

卵管炎の原因となる主な菌は、ブドウ球菌や連鎖球菌、大腸菌、淋菌、結核菌、嫌気性球菌などです。最近よく見られるものには、クラミジアやマイコプラズマが原因となって起こる卵管炎もあります。

多くの場合、卵管炎が起きると、近くにある卵巣にも炎症が起こり、卵管炎と合わせて卵巣炎を起こします。卵管炎と卵巣炎の両方の炎症を合わせて、子宮付属器炎と呼びます。

 

そのため、卵管炎が起こった際には早めに病院に行くことをお勧めします。

 

初期の段階で十分に改善を行わず慢性化してしまった場合、卵管が詰まって不妊症の原因となることや骨盤の中の腹膜にまで炎症が広がり骨盤腹膜炎につながることもあるため注意が必要です。

卵管炎の原因は、細菌感染

卵管炎の原因は、細菌感染です。性交渉や長い時間タンポンを使うことなどによって細菌に感染し、卵管炎が起こります。

 

卵管炎の原因となる主な細菌は、連鎖球菌、大腸菌、結核菌、ブドウ球菌、クラミジア、淋菌などです。

 

クラミジアや淋菌に感染することが原因で起こる卵管炎の多くは、症状があまりないと言われています。症状があっても、おりものが増える程度の症状であるため卵管炎が起こっているということ気が付かない人も多いです。そのため、そのまま放っておいてしまう人も少なくありません。

主な症状は、下腹部の痛みや不正出血、発熱など

卵管炎の主な症状は、下腹部の痛みや不正出血、発熱、性交痛、上手に排尿ができないことなどです。

 

このような症状は、初期の段階はあまり現れません。重症になると、悪心が起こったり嘔吐が起こったりすることもあります。炎症が卵巣にも広がり、卵巣も細菌感染した場合、膿が溜まることもあります。

 

下腹部の痛みは、左右のどちらにも起こります。しかし、人によっては片側だけに起こる場合もあります。

卵管炎の症状の移り方は他の炎症性の病気と同じです。急性期、亜急性期、慢性期へと移ります。

 

細菌の力が強く、急性で発症した卵管炎の場合は、突然の発熱と下腹部の痛みが必ず起こります。他にも膿いおりものがあることもあります。卵管炎の急性期の症状の特徴は、明らかに卵管の部分に圧痛があることです。

卵管炎を改善するためには、抗菌薬や消炎薬を使う

卵管炎を改善するためには、抗菌薬や消炎薬を使います。基本は薬を飲んで改善を行います。症状が強い場合は点滴を使って薬を投与し改善を行うこともあります。

 

薬を使って改善を行い、その後、血液を調べながら炎症の程度を確かめ、経過を観察します。

 

改善を行っても、急性の卵管炎の中で約4分の1は慢性化するといわれています。卵管炎が慢性化すると、卵管が他の臓器にくっついてしまったり、他の臓器を巻き込み膿瘍を作たっりすることがあります。

 

慢性化し、そのような状態になってしまった時は、改善するために手術を行う必要があります。

腫瘤が小さくならない場合も改善するためには、手術が必要になります。卵管留膿腫や卵巣膿瘍の場合は、ある程度症状がなくなってからその後、膿腫や卵巣を取り出します。

 

卵管留水腫の場合は、水腫を取り出さず卵管開口術を行うこともあります。

 

症状が強く急性に発症した場合や、慢性化した場合の卵管炎の中には卵管や卵巣に膿腫や膿瘍ができることがあります。その場合、改善するためには摘出する手術を行うことが必要になることがあるのです。

早い段階で正しく判断し、改善をすることが非常に大切

卵管炎は、適切に改善を行えば、きちんと回復に向かいます。反対に放っておいてしまうと、初めは症状が軽い場合も、重症になることもあります。改善に取り掛かるまでが遅く、敗血症を起こしてしまった場合は、命の危険もあります。

 

卵管炎は、早い段階で正しく判断し、改善をすることが非常に大切なのです。

 

多くの性感染症は性交渉によって感染します。卵管炎も性交渉によって細菌感染することが原因の場合が多くあります。そのため、予防にはコンドームを使うことが大切です。

 

月経の期間には雑菌が繁殖しやすい状態になっています。こまめに生理用品を取り替えることも予防につながります。清潔に保つことを心がけましょう。

卵管炎に効果的なツボ

・太衝

・三陰交

・照海

太衝

東洋医学では、血液や内分泌ホルモンなどのバランスを整える働きについてが肝の働きであると考えられています。

 

肝を調える経絡は、足の親指から脚の内側を通り、生殖器、肝臓、乳腺、甲状腺を通り頭頂部に届く経路で、気や血液を流しています。

 

この経路のことを肝経と言います。太衝は肝経の中でも1番重要なツボであると言われています。そのため、太衝を刺激することで、血液や内分泌ホルモンなどのバランスを整える効果が期待できるのです。

三陰交

三陰交は、女性の三里とも言われているツボです。これは、三陰交に女性ホルモンの働きを整える働きがあるためです。そのため、三陰交を刺激することで、女性は元気と若さを保つ効果が期待できます。

 

三陰交は、血液の循環も促進してくれるため、女性には非常に色々な効果が期待できるツボです。

照海

照海は、泌尿器系のトラブルが起きた時や婦人科系のトラブルが起きた時によく使われるツボです。照海は、腎経に属するツボのため、血の滞りを取り除いてくれる効果があるためです。

 

中でも、下腹部の血の滞りを改善し、下腹部を温めてくれる効果が期待できます。

ツボの位置と押し方

太衝

太衝は、足の甲側にあるツボです。探すときは、親指と第二指の骨の間を触っていき、骨と骨とが交わる手前の指が止まる場所を探します。

 

押すときは、呼吸に合わせて押します。押すだけではなく、お灸などで温めることも効果が期待できる方法です。

三陰交

三陰交は、内くるぶしの骨の上際から指4本分上に上がった場所にあります。その場所の、すねの骨の後際がツボの場所です。

 

押すときは、ゆっくりと呼吸をしながらツボを押します。押すだけではなく、お灸をして温めることも非常に効果的です。

照海

照海は、内くるぶしの骨の下から、親指1本分下に下がった場所にあります。その場所にある骨がへこんでいる部分がツボの場所です。

 

押すことも効果的ですが、お灸を行い、温めてあげる方法もおすすめです。

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