公開日:2021年 6月23日
更新日:2023年 10月17日
本日は気管支炎について解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
気管支炎の主な原因は、ウイルスに感染することです。風邪で免疫力が下がった状態の気管支に感染が広がり、急性気管支炎になることが多いのです。
慢性の気管支炎の場合の主な原因は、喫煙です。これは、たばこの煙に含まれる刺激物が関係していると言われています。他にも、大気汚染やアレルギーも慢性気管支炎の原因です。
1. 感染症
気管支炎の最も一般的な原因は感染症です。特に、ウイルス感染が主要な原因となっています。
ウイルス: ライノウイルス、インフルエンザウイルス、RSウイルスなど、多くのウイルスが気管支炎の原因となります。これらのウイルスは、感染すると気管支の粘膜を攻撃し、炎症を引き起こします。
細菌: ウイルス感染の後、細菌が二次的に感染することもあります。特に、ストレプトコッカスやモラクセラ・カタラーリスなどが関与することが知られています。
2. 喫煙
喫煙は気管支炎の大きなリスク因子の一つです。タバコの煙に含まれる有害物質は、気管支や肺の粘膜を刺激し、炎症を引き起こす可能性があります。長期的な喫煙は、慢性的な気管支炎やCOPD(慢性閉塞性肺疾患)の原因となることが多いです。
3. 大気汚染
大気中の浮遊微粒子や有害ガスは、呼吸器に悪影響を及ぼします。都市部や工業地域での大気汚染の影響を受けると、気管支や肺に炎症を引き起こすリスクが増えます。
4. 職業的な曝露
一部の職業では、有害な化学物質や塵埃、ガスなどに日常的に曝露されるリスクがあります。例として、石綿や石油製品、化学工場での作業、農薬の散布などが挙げられます。これらの物質に長期間曝露されると、気管支炎や他の呼吸器の病気のリスクが増加します。
5. 過敏性やアレルギー
アレルギー体質の人や、ある物質に過敏な人は、その物質を吸入すると気管支の炎症を起こしやすくなります。例として、花粉、ペットのフケや毛、カビなどのアレルゲンが挙げられます。
6. その他の病気
心不全やゲルド(胃酸逆流症)、慢性の副鼻腔炎など、他の病気が気管支炎の原因となることもあります。これらの病気は、直接的あるいは間接的に気管支の炎症を引き起こすことがあるため、注意が必要です。
気管支炎は、多くの原因によって引き起こされる病気です。感染症や喫煙、大気汚染などの外部的な要因から、体質や他の病気に起因するものまで、幅広い要因が関与しています。
気管支炎の症状は、初めに水っぽい鼻水や喉の痛み、発熱などの風邪の症状が現れ、咳や痰が続くことです。
1番多く現れる症状は咳です。乾いた咳から始まり、段々と痰のからんだ咳になります。咳が続くとだるさや痛みが体に現れることもあります。
痰が黄色や緑色の場合、感染性であると考えられます。白色の場合は感染が原因ではないこともありますが、痰の色だけで気管支炎ではないと判断することはできません。
1. 咳
気管支炎の最も典型的な症状は咳です。最初は乾いた咳で始まることが多いですが、時間が経つと痰を伴う咳に変わることもあります。
乾いた咳: これは、気管支の粘膜の炎症や刺激によって生じます。感染初期や症状の初めの方に特に現れやすいです。
痰を伴う咳: 気管支の炎症が進行すると、粘膜からの分泌物や痰が増加し、それを排出しようとする体の反応として、痰を伴う咳が起こります。痰の色や量、性状は、気管支炎の原因や進行度によって異なることがあります。
2. 胸の痛みや圧迫感
気管支の炎症や咳の繰り返しによって、胸部に痛みや圧迫感を感じることがあります。特に深く息を吸ったときや、強く咳をした時に感じることが多いです。
3. 呼吸困難
重度の気管支炎や慢性気管支炎の場合、気管支の炎症や粘膜の炎症によって気道が狭窄することがあり、これによって呼吸困難が生じることがあります。
4. 発熱
気管支炎が感染症によって引き起こされる場合、発熱が伴うことがあります。特に、バクテリア感染が原因の場合や、気管支炎が肺炎へと進行する場合には、高熱が現れることがあります。
5. 身体的なだるさや倦怠感
身体的なだるさや倦怠感は、感染症や炎症の一般的な症状として現れることがあります。体が病原体と戦っている際の反応として、このような症状が現れることが考えられています。
6. 喘鳴(わずらわしい呼吸音)
気管支の炎症や気道の狭窄により、呼吸時に異常な音がすることがあります。これは、特に深呼吸や運動時に明瞭に聞こえることが多いです。
7. 口の中の異常な味
痰や分泌物がのどや口の中に残ることにより、口の中に異常な味を感じることがあります。この症状は、気管支炎だけでなく、他の呼吸器の病気でも見られることがあります。
気管支炎の改善方法は、安静にすることと栄養をとることです。安静にすることで体力を蓄えて、栄養をきちんととることによって回復に向かうのです。
気管支炎の改善には薬も使われます。主に、鎮咳薬と去痰薬を使って改善を行います。細菌に感染している可能性がある場合は、抗生剤を内服することもあります。場合によっては、気管支を広げる貼り薬を使うこともあります。
慢性気管支炎の場合、禁煙をすることも改善のためには非常に大事です。
1. 抗生物質の投与
気管支炎の主な原因が細菌感染の場合、抗生物質が処方されることがあります。例えば、アモキシシリンやクラリスロマイシンなどが用いられることが多いです。しかし、すべての気管支炎が細菌由来ではないため、医師の判断のもと適切な抗生物質を受けることが大切です。
2. 抗ウイルス薬
ウイルス感染が原因の気管支炎の場合、抗ウイルス薬が効果的であることがあります。特に初期の段階で投与されると、症状の進行を遅らせる効果が期待されます。
3. 喘息薬
気管支炎に伴って気道の収縮や喘息のような症状が現れる場合、短期間作用型のブロンコダイレーターや吸入ステロイドが処方されることがあります。
4. 痰の排出を促す薬
気管支炎による痰の産生を助けるための薬や、痰を希釈して排出しやすくする薬が存在します。これにより、気道の閉塞や症状の悪化を予防することができます。
5. 鎮咳薬
継続的な咳が体力を消耗させる場合や、夜間の睡眠を妨げる場合には、鎮咳薬が処方されることがあります。ただし、痰を伴う咳の場合は、鎮咳薬を過度に使用すると、痰の滞留を招きかねないため、注意が必要です。
6. 薬物以外の改善方法
湿度の調整: 乾燥は気道の刺激となり、咳や症状の悪化を招くことがあるので、適切な湿度を保つことが大切です。
水分摂取: 十分な水分を摂取することで、痰を希釈し、排出を助けることができます。
蒸気吸入: 温かい蒸気を吸入することで、気道の粘膜を柔らかくし、痰の排出を助けることができます。
7. 予防としてのワクチン接種
肺炎球菌やインフルエンザウイルスなど、気管支炎の原因となる感染症の予防として、ワクチン接種を受けることが推奨されます。
気管支炎は、気管支の炎症を指す一般的な用語です。原因や症状の種類、程度によって、さまざまな薬が処方されることがあります。以下は、気管支炎の改善でよく使われる薬の一部とその効果になります。
・抗生物質
アモキシシリン: 広域抗生物質で、多くの細菌に対して効果的です。
クラリスロマイシン: マクロライド系の抗生物質で、特定の細菌に有効です。
アジスロマイシン: マクロライド系の抗生物質で、クラリスロマイシンと同様の効果があります。
抗生物質は主に細菌性の気管支炎に対して処方されます。ウイルス性の気管支炎には効果がありません。
・ブロンコダイレーター (気管支拡張薬)
サルブタモール: 短時間作用型のβ2刺激薬。気管支の収縮を和らげ、呼吸を楽にします。
テオフィリン: 長時間作用型の気管支拡張薬。慢性的な症状に使われることがあります。
・吸入ステロイド
フルチカゾン: 炎症を減少させるためのステロイド薬。長期管理薬として使われることが多い。
ベクロメタゾン: 同じく炎症を減少させるためのステロイド薬。
・鎮咳薬
ジフェンヒドラミン: 抗ヒスタミン薬の一つで、咳やくしゃみを抑える効果があります。
コデイン: オピオイド系の鎮咳薬で、強い咳を抑える効果があります。
・痰をとる薬 (去痰剤)
アンブロキソール: 痰を液状にし、排出を助ける効果があります。
ゲワシニン: 去痰作用を持つ植物由来の成分。
これらの薬は、気管支炎の症状や原因に応じて、単独または組み合わせて処方されることがあります。自己判断での服用は避け、医師の指示に従って正確に使用することが重要です。
気管支炎では、免疫力を上げることが非常に大切です。免疫力を下げるような習慣を日常的に行なっていないかなど、生活習慣を見直しましょう。
気管支炎は改善を行うことで回復します。薬と同時に栄養をとることとしっかりと休むことを心がけましょう。
・天突
・肺兪
・孔最
・中府
・尺沢
天突は、咳が止まらないときや、喉が乾燥しているとき、喉がいがらっぽい時などに有効なツボです。天突を刺激することで、呼吸が整い、痰が抑えられます。
特に気管支喘息に効果的なツボであるとされています。
肺兪は、風邪をひいた時や咳が止まらないとき時、喘息で息苦しい時などに効果的なツボです。
肺兪を刺激することは、肺の機能を高める作用があります。そのため、呼吸器に現れる症状や風邪に有効なのです。他にも、肺の機能が高まることで大きく呼吸ができたり呼吸が整ったりするため、精神的な緊張などにも効果的です。
孔最は、特に激しいせきが出ているときや息苦しさがあるときに効果を発揮するツボです。
孔最は発汗を促す効果もあるため、風邪を引いたときに熱があっても汗が出ないときにも使われることがあります。汗をかくことで 熱を下げることにつながり、風邪の改善が早くなる効果が期待できるのです。
天突は、鎖骨の間のくぼみにあるツボで左右両側にあります。
押すとき、喉元から下に向かって押し込むようなイメージで押すと、気管支喘息に対して、より良い効果が期待できます。
肺兪は、肩甲骨の内側にあるツボで、第3胸椎をはさんだ左右両側にあります。
押すときのポイントは、ゆっくり押すことです。自分では押すことが難しいため、家族などに押してもらうと良いでしょう。そのときは、うつぶせに寝て、左右両側のツボを同時に押すと良いです。
孔最は、前腕の内側の親指側にあるツボです。前腕を3つに分けて、肘から下の3分の1の場所にあります。
激しい咳が出ているときは、揉むように刺激をすることでより効果が期待できます。
11時から21時
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年末年始