公開日:2023年 3月13日
更新日:2023年 3月14日
本日は胎便吸引症候群について解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
胎便吸引症候群の原因は赤ちゃんにストレスがかかることです。出産前後は、赤ちゃんが低酸素状況に陥りやすいため、ストレスを抱えやすいです。
低酸素を引き起こす原因は、臍帯が圧迫されて赤ちゃんへの血流が一過性に下がることや母親が感染症を発症していることなどです。
胎便吸引症候群は、予定日を超えた場合に発症する可能性が上がると言われています。予定日を超えると、胎盤の余力も下がり、より低酸素のリスクが高まるため、ストレスを抱えやすいのです。
さらに、低酸素状況になると、赤ちゃんは羊水の中にいるにもかかわらず呼吸をしようとします。そして呼吸をすると、赤ちゃんが羊水中に混入した胎便を吸引してしまい、胎便吸引症候群の発症につながるのです。
胎便吸引症候群の症状は、生まれた直後から現れる呼吸障害です。皮膚や唇に青みがかり、呼吸が速くなり、息を吐き出すときにうめき声を発します。
呼吸障害として現れる症状は、多呼吸やうなり声、尾翼呼吸、陥没呼吸、あえぎ呼吸、チアノーゼなどです。さらに、へその緒や顔面、体の表面に緑色の胎便が見られることもあります。
胎便吸引症候群では、赤ちゃんが生まれてからできるだけ早く口腔内の胎便を吸引することが大事です。その後は、呼吸状態の程度や合併症などを考えて改善を行っていきます。
症状が重い場合は、人工呼吸管理が行われたり、サーファクタントを気管に投与したり、気管内の胎便を洗浄したりすることもあります。人工呼吸管理を行う時には、筋弛緩薬や鎮静剤を使うこともあります。
胎便吸引症候群によって細菌感染が起きることもあるため、抗生物質が投与される場合もあります。
胎便吸引症候群によって緊張性気胸の発生が疑われる場合には、胸部に溜まった不要な空気を脱気させるために針を胸に刺す方法を行うことがあります。
胎便吸引症候群では、新生児仮死の状態で生まれてくる場合もあります。その場合は、脳の保護を目的に改善が行われることもあります。
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