僧帽弁逸脱症の鍼灸【原因・定義・症状】

公開日:2022年  1月11日

更新日:2023年  9月 2日

本日は僧帽弁逸脱症について解説させていただきます。

☆本記事の内容

  • 僧帽弁逸脱症とは
  • 僧帽弁逸脱症の原因
  • 僧帽弁逸脱症の症状
  • 僧帽弁逸脱症の改善方法
  • 僧帽弁逸脱症のまとめ
足のしびれ、痛み

銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。

このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。

 

僧帽弁逸脱症は、左心室の収縮時、僧帽弁の弁尖が左心房に突き出る

僧帽弁逸脱症は、左心室が収縮するとき僧帽弁の弁尖が左心房の中に突き出る病気です。僧帽弁逸脱症では、心房の中に血液の逆流が起きることもあります。

 

僧帽弁逸脱症は、ほとんど症状はありません。しかし場合によっては、胸の痛みや速い脈拍、動悸や片頭痛、疲れやめまいなどが現れることもあります。

 

ほとんどの場合はそのままの状態でも問題が起こることはないため、改善が必要になることはありません。しかし、逆流の程度が重い場合や、弁が感染した場合、弱い組織が破裂した場合は危険な状態になることもあります。

僧帽弁逸脱症の主な原因は、弁組織が弱いこと

僧帽弁逸脱症の主な原因は、弁組織が弱いことです。弁組織が弱いと、弁組織が過剰に延長し、僧帽弁逸脱症が起こります。

 

僧帽弁逸脱症のリスクを高めると考えられている病気もいくつかあります。リウマチ性心疾患、マルファン症候群、エーラス-ダンロス症候群などは僧帽弁逸脱症のリスクを高める可能性のある病気です。

僧帽弁逸脱症は心臓の僧帽弁が正常な動きをしない状態を指します。

 

・遺伝的要因

僧帽弁逸脱症は遺伝的要因が大きく関わっています。特定の遺伝子変異がこの病気の発症に関与している可能性が指摘されています。また、一つ以上の家族構成員に僧帽弁逸脱症が確認された場合、他の家族もこの病気になるリスクが高くなります。

 

・先天性の心臓の病気

僧帽弁逸脱症は、先天性の心臓の病気の一症状としても現れることがあります。生まれつき僧帽弁やその周囲の心筋に異常がある場合、僧帽弁逸脱症のリスクが高まります。

 

・結合組織の障害

マルファン症候群やエーラース・ダンロス症候群など、結合組織に問題がある人は僧帽弁逸脱症になる確率が高くなります。これは、心臓の僧帽弁も結合組織から構成されているためです。

 

・加齢

加齢とともに僧帽弁や心筋の機能が低下することがあります。これにより僧帽弁逸脱症のリスクが高まることが知られています。

 

・心臓手術の影響

心臓手術の後、特に僧帽弁に関わる手術を受けた人は、僧帽弁逸脱症のリスクが高くなる場合があります。

 

・リウマチ性の心臓の病気

リウマチ熱が心臓に影響を及ぼした場合、僧帽弁逸脱症が発症する可能性があります。

 

・心筋症

心筋症や心筋梗塞など、心筋が病気である場合に僧帽弁逸脱症が起こる可能性があります。

 

・他の心臓の病気との関連性

高血圧、心不全など他の心臓の病気がある場合も、僧帽弁逸脱症の発症リスクが高まる可能性があります。

 

・環境的要因

喫煙、高脂血症、糖尿病などの生活習慣病も僧帽弁逸脱症のリスクを高めると言われています。また、過度な運動や体重の急激な変化も影響を与える場合があります。

 

・ホルモン影響

妊娠中や閾値期、更年期におけるホルモンバランスの変化も、僧帽弁逸脱症の症状を引き起こす可能性が考えられます。

 

僧帽弁逸脱症の原因は多岐に渡ります。これらの要因は単独で僧帽弁逸脱症を引き起こすわけではなく、複数の要因が組み合わさることで症状が現れる場合が多いです。したがって、個人に合わせて最も影響を与えている原因を特定することが重要で、それに基づいて改善の計画を立てる必要があります。

僧帽弁逸脱症では、特に症状が現れることはない

僧帽弁逸脱症では、特に症状が現れることはありません。

 

しかし、場合によっては胸の痛みや早い脈拍、動悸や片頭痛、疲れやめまいなどが現れることもあります。他にも、立ち上がったときに血圧が異常に下がる起立性低血圧が起きることもあります。

 

逆流の程度が重い場合や、弁が感染した場合、弱い組織が破裂した場合は、重い心臓障害が起こる可能性があります。

僧帽弁逸脱症は、心臓の僧帽弁が正常な位置や形状を保てない状態を指します。この症状は一般的には無症状であることが多く、たまたま調べた時に偶然見つかるケースも少なくありません。しかし、症状が出る場合もあります。いかに現れる可能性のある症状を説明します。

 

・胸痛

多くの場合に最もよく報告する症状の一つが胸痛です。この胸痛は通常、心臓が酸素や栄養分に飢えているわけではありませんが、不快感や緊張感といった形で表れます。

 

・心拍数の変化

MVPではしばしば心拍数の異常を経験します。これは特に急激な動きや体位の変化、ストレスといった状況でよく起こります。

 

・動悸

心が急に高速に鼓動する感覚、すなわち動悸もMVPの一般的な症状です。この動悸はしばしば急に始まり、同様に急に終わることが多いです。

 

・疲れやすい

僧帽弁逸脱症の人は、特に何もしていない状態でも疲れやすく感じることがあります。これは、心臓が効率よく働いていないために、体全体に必要な酸素や栄養素が十分に供給されていない可能性があります。

 

・頭痛やめまい

一部のでは頭痛やめまいを経験することがあります。これは、血流の異常によるものである可能性が高いです。

 

・不安やパニック発作

僧帽弁逸脱症と心理的症状との明確な関係はまだ確立されていませんが、不安やパニック発作を報告する患者もいます。

 

・呼吸困難

深呼吸がしづらい、息苦しいと感じることがあります。特に運動時や寝ているときにこのような症状が出ることがあります。

 

・不整脈

僧帽弁が正常に機能しないことで、心臓のリズムが乱れる可能性があります。その結果、心房細動や心室細動といった重大な不整脈を引き起こすことがあります。

 

・低血圧

一部では、特に立ち上がったときなどに低血圧を感じることがあります。

 

 

多くの人々は何の症状も感じずに僧帽弁逸脱症を持っている場合があります。これらの人々は、通常定期的に体を調べた時に偶然発症していることがわかります。

 

MVPの症状は個々により異なり、その重症度も人それぞれです。何らかの症状が出た場合、早めに病院にいきましょう。

ほとんどの場合改善は必要ない

僧帽弁逸脱は、ほとんどの場合改善が必要になることはありません。

 

心拍が異常に速い場合は、ベータ遮断薬を使うことがあります。ベータ遮断薬によって心拍を遅くすることで動悸などの症状が軽くなることが期待できるためです。

僧帽弁逸脱症は、心臓の僧帽弁が正常に閉じない、または開かない状態を指します。症状は個々に異なるため、改善法も人によって選択されるものが変わります。ここでは、MVPの主な改善法について詳しく解説していきます。

 

・観察と定期的なチェックアップ

多くの場合は、症状が少ないまたは無症状であり、特に改善が必要ない場合も多いです。このような場合、定期的に心臓を調べたりや心電図を行tたりして、状態を観察することが一般的です。

 

・薬

ベータブロッカー

心拍数を減少させ、心臓にかかる負荷を軽減するためによく使われます。これは、動悸や不整脈が主な症状である人に特に有用です。

 

抗凝固剤

僧帽弁逸脱症による不整脈(例:心房細動)がある場合、血液凝固を防ぐために抗凝固剤が処方されることもあります。

 

抗アレルギー薬や抗不安薬

不安や胸痛に対する短期的な改善方法として、これらの薬が使われることもありますが、長期的な解決にはなりません。

 

・手術

弁修復手術

弁の形状を修復する手術です。これは、弁の損傷が比較的軽度で、手術によって修復可能な場合に選択されます。

 

弁置換手術

弁が重度に損傷している場合や修復が不可能な場合には、人工弁に置き換える手術が行われます。

 

・ライフスタイルの改善

適度な運動

適度な運動は心臓の健康を維持する上で重要ですが、高度な運動や重い負荷は避けるように指導されることがあります。

 

塩分・カフェインの制限

塩分やカフェインは血圧や心拍数に影響を与える可能性があるため、制限されることが多いです。

 

ストレス管理

ストレスは心臓に多大な負荷をかけるため、ストレス管理技術(瞑想、深呼吸など)が推奨されることがあります。

 

定期的なチェック

症状が変わった場合や新たな症状が出た場合は、すぐに医師に相談するようにしましょう。

 

MVPの改善方法は症状や症状の重度、全体的な健康状態に依存します。最も重要なのは、定期的なチェックを行うことと、症状や健康状態に応じた適切な改善を受けることです。

僧帽弁逸脱症を改善するためには症状や全体的な健康状態によって選択される薬物が異なります。

 

・ベータブロッカー(例:プロプラノロール、メトプロロール)

目的: 心拍数を減少させ、心臓にかかる負荷を軽減する。

効果: 動悸や心房細動のような不整脈を緩和し、心拍数を安定させる。

 

・カルシウム拮抗剤(例:ディルチアゼム、ベラパミル)

目的: 心筋の収縮を抑え、血管を拡張する。

効果: 高血圧や不整脈の緩和。ただし、僧帽弁逸脱症の治療で一般的に用いられるわけではない。

 

・抗凝固剤(例:ワーファリン、リバーロキサバン)

目的: 血液凝固を防ぐ。

効果: 心房細動などの不整脈がある場合、これによる血栓形成とその後の合併症(脳梗塞など)のリスクを減らす。

 

・デジタリス製剤(例:ジゴキシン)

目的: 心筋の収縮力を高める。

効果: 心不全が伴う場合に用いられるが、僧帽弁逸脱症自体の治療には通常は用いられない。

 

・抗不安剤(例:ジアゼパム、ロラゼパム)

目的: 短期的な不安やパニック症状の緩和。

効果: 心臓に関する不安を減らし、一時的な安定をもたらす。

 

・抗アレルギー薬(例:ジフェンヒドラミン)

目的: アレルギー反応や一時的な不安、胸痛の緩和。

効果: 心拍数の増加や不整脈を引き起こす可能性があるアレルギー反応を抑制。

 

これらの薬物は、具体的な症状や健康状態に応じて医師が処方します。また、副作用や他の持病、現在服用中の薬物との相互作用も考慮されます。改善の選択肢は個人によって異なるため、専門の医師と相談して最適な計画を立てることが大事です。

判断方法は身体を見ることと心エコー

僧帽弁逸脱症は、身体を確認し、心エコーを調べて判断が行われます。

 

特徴的なクリック音が確認できた場合に判断されます。そして、左心室が収縮するときに心雑音がある場合、逆流が起きているというように判断されます。

 

心エコーでは逸脱の状態を確認することができます。逆流があるということがわかった場合は、心エコーによってどのくらいの程度であるかを評価します。

 

逆流の程度が重い場合は心臓障害の危険があるため、逆流がどのくらい起きているのかを評価することは非常に重要です。

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