肺胞微石症の鍼灸【原因・定義・症状】

公開日:2022年 11月23日

更新日:2024年 3月25日

本日は肺胞微石症について解説させていただきます。

☆本記事の内容

  • 肺胞微石症とは
  • 肺胞微石症の症状
  • 肺胞微石症の原因
  • 肺胞微石症の改善方法
  • 肺胞微石症のまとめ
足のしびれ、痛み

銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。

このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。

 

肺胞微石症は、微小結石がたまることで呼吸障害が進む病気

肺胞微石症は、肺胞の中にリン酸カルシウムを主な成分にしている微小結石がたまることによって少しずつ呼吸障害が進んでいく病気のことです。

 

肺は、肺胞と呼ばれる小さな空間がたくさん集まってできあがっています肺胞は、酸素や二酸化炭素を交換するために非常に重要な空間です。

 

肺胞微石症を発症すると、肺胞にリン酸カルシウムを主な成分とする微石がたまるのです。

 

肺胞微石症は珍しい病気で、発症頻度がどのくらいなのかということについては明らかになっていません。日本は世界中でも非常に多く発症の報告があり、その数は100例以上と言われています。

肺胞微石症の原因は、遺伝子の異常

肺胞微石症の原因は、遺伝子の異常です。遺伝形式は、常染色体劣性遺伝です。微石がたまる原因は、SLC34A2遺伝子に異常が起きることです。

 

SLC34A2遺伝子は、細胞内のリン酸の濃度を調節するために重要なタンパク質と大きく関わっており、特にⅡ型肺胞上皮細胞で多く見られます。

 

Ⅱ型肺胞上皮細胞は、サーファクタントと呼ばれる物質を作る役割をしており、呼吸運動に合わせて肺が膨らんだりしぼんだりすることを行うことができるようにする働きを持っています。

 

SLC34A遺伝子に異常が起きると、サーファクタントを産生するⅡ型肺胞上皮細胞を中心に機能障害を起こし、肺胞微石症の発症につながるのです。

肺胞微石症は、肺胞内に微小な石灰化結石が堆積する珍しい遺伝性の病気です。この病気の原因は、SLC34A2遺伝子の変異によるものと考えられています。しかし、遺伝子変異以外の原因も含めて、肺胞微石症の詳細な発症機序や原因はまだ十分に理解されていません。

 

遺伝子変異

肺胞微石症の主な原因とされるSLC34A2遺伝子は、肺胞上皮細胞でのリン酸のトランスポートを担っています。SLC34A2遺伝子に変異が生じると、リン酸のトランスポートが障害され、結果として肺胞内にリン酸が蓄積し、微石の形成に寄与すると考えられています。

 

環境因子

遺伝的要因だけでなく、環境因子も肺胞微石症の発症に影響を与える可能性があります。しかし、現在のところ、環境因子がどのようにして肺胞微石症の発症に関与するかは明らかになっていません。

 

その他の要因

肺胞微石症は、特定の人種や地域に集中して発症することが知られており、地域や人種に関連する遺伝子的な要因や環境的な要因が影響している可能性があります。また、性別や年齢による差も存在する可能性がありますが、これらの要因がどのようにして病気の発症に関与するかは不明です。

 

症状の進行

肺胞微石症の進行により、肺胞壁が厚くなり、肺組織の硬化が進行することがあります。これにより、肺の機能が低下し、呼吸困難や酸素の取り込みの障害などが生じる可能性があります。

 

肺胞微石症は、遺伝的要因が主な原因であると考えられていますが、その発症機序や原因はまだ十分に解明されていません。環境因子やその他の要因が肺胞微石症の発症に関与している可能性がありますが、これらの要因がどのようにして発症に寄与するかは今後の研究で明らかにされることが期待されています。

肺胞微石症の症状は、呼吸困難、低酸素血症、咳嗽、胸の痛み

肺胞微石症の症状は、労作時の呼吸困難、低酸素血症、咳嗽、胸の痛みです。さらに病状が進むと、心臓にも負担がかかるようになり全身のむくみなどもみられるようになります。

 

小児期には特に症状は現れません。成人期に症状が現れると、その後の長期予後は不良であると考えられています。

 

そのため、多くの場合は、胸部X線写真の異常や病院で体を調べたことがきっかけで発見されます。

肺胞微石症は、肺の胞状構造である肺胞内に微小な石灰化結石(微石)が堆積する稀な病気です。この病気は徐々に進行し、呼吸機能の低下を引き起こすことがあります。以下に、肺胞微石症の主な症状を詳細に解説します。

 

呼吸困難

肺胞微石症の最も一般的な症状は、呼吸困難です。これは、微石の堆積により肺の伸縮性が低下し、効率的な呼吸が困難になるためです。呼吸困難は、病気の進行により悪化することがあります。

 

乾いた咳

乾いた咳を経験することがあります。これは、微石が気道を刺激することにより引き起こされます。

 

胸痛

胸痛は、肺胞微石症の症状として現れることがあります。これは、微石が肺組織を圧迫することで引き起こされる可能性があります。

 

呼吸時のホイッスル音

呼吸時にホイッスル音が聞こえることがあります。これは、気道が狭くなることによるもので、空気が狭い気道を通過する際に発生する音です。

 

慢性的な疲労感

患者は慢性的な疲労感を訴えることがあります。これは、肺の機能が低下し、身体の酸素需要が満たされないためです。

 

青白い皮膚(チアノーゼ)

病気の進行により、皮膚が青白くなることがあります。これは、体内の酸素不足によるもので、特に唇や指の先が青くなることがあります。

 

胸部X線の異常所見

胸部X線で、肺の異常な影が見られることがあります。これは、微石の堆積によるものです。

 

肺線維症

肺胞微石症が進行すると、肺組織の硬化(肺線維症)が起こることがあります。これにより、肺の弾性が失われ、呼吸困難がさらに悪化します。

 

肺胞微石症の症状は多岐にわたり、病気の進行度により異なります。呼吸困難、乾いた咳、胸痛などが主な症状ですが、疲労感や青白い皮膚などの症状も現れることがあります。

肺胞微石症の改善方法は、今のところない

肺胞微石症の改善方法は、今のところないと言われています。呼吸不全の症状に対して、酸素を補給するなどの対処を行います。

 

有効であったという報告がある改善方法は、ジフォスフォネート肺移植です。

肺胞微石症の改善方法には、まず正確な判断が重要であり、適切な方針の決定のために病状の進行度や全身状態を詳細に評価することが必要です。

 

病状の評価

肺胞微石症の改善を始める前に、病状を正確に評価することが重要です。これには、症状の程度、肺機能の状態、胸部X線やCTの画像での判断などが含まれます。これにより、医師は病状の進行度や全身状態を把握し、適切な方針を決定することができます。

 

適切な方針の選択

肺胞微石症の改善は、病状の進行度や全身状態によって異なります。軽度の場合は、経過観察や対処をする方法が主となります。重度の場合は、薬での改善や手術が選択されることもあります。

 

肺胞微石症の改善には、症状を緩和するための薬物が用いられることがあります。これには、抗炎症薬や気管支拡張薬などが含まれます。これらの薬物は、呼吸困難や咳などの症状を緩和する助けとなります。

 

酸素の補充

重度の呼吸困難がある場合、酸素の補充が必要となることがあります。これは、酸素供給を改善することで呼吸状態を安定させる目的で行われます。

 

手術

肺胞微石症の中でも重度の病変があり、薬や酸素の補充で改善が見られない場合、手術が選択されることがあります。手術には、石灰化結石を除去するための手術や、肺移植が含まれます。肺移植は、特に進行した肺胞微石症の場合に対して行われることがあります。

 

リハビリテーション

肺機能の改善を目指すために、呼吸リハビリテーションが行われることがあります。これには、呼吸訓練や運動が含まれます。リハビリテーションは、呼吸機能を改善し、日常生活の質を向上させる目的で行われます。

 

生活習慣の改善

肺胞微石症では、健康的な生活習慣を保つことは重要です。これには、バランスの取れた食事の摂取や適度な運動、禁煙などが含まれます。

 

肺胞微石症の改善は、病状の進行度や全身状態によって異なります。薬や酸素の補充、手術などが選択されることがありますが、それぞれに適した方法を選択することが重要です。

肺胞微石症の改善において使用される薬には主に以下のものがあります。

 

抗炎症薬

炎症を軽減し、肺の機能を改善するために抗炎症薬が使用されることがあります。非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)やコルチコステロイドがこれに該当します。

 

気管支拡張薬

呼吸の障害を軽減し、呼吸困難を改善するために気管支拡張薬が使用されることがあります。これにはβ2刺激薬や抗コリン薬などがあります。

 

抗菌薬

感染が原因で症状が悪化している場合、適切な抗菌薬を使用することで症状の改善が期待できます。

 

薬は、病状や症状に応じて選択されます。また、病状が進行している場合や薬での改善が見られない場合には、手術が検討されることもあります。

タイミングを見ながら専門の病院に行くことが必要

肺胞微石症は、確実な改善方法がありません。そのため、肺移植を視野に入れてできるだけ早い段階で改善を行うことが重要です。

 

タイミングを見ながら専門の病院に行くことが必要であるといえるでしょう。

肺胞微石症に効果的なツボ

天突

陰郄

少沢

天突

天突は、気管と咽頭の病気に効果を発揮するツボです。喉に現れる色々な症状を和らげる効果があり、喉の痛みや息切れ、しゃっくりや咳、喉の違和感などに役立ちます。

 

喉が渇いてイガイガする時やヒリヒリ痛む時、痰がからむ時などに特に効果的です。

陰郄

陰郄は、胸の痛みや狭心症、心悸亢進症などに効果を発揮するツボです。そのため、肺胞微石症の症状によって起こる胸の痛みに効果が期待できます。

 

他にも、動悸や息苦しさ、不整脈、寝汗、手汗多汗症、鼻出血や胃出血などにも効果的です。

少沢

少沢の効果は、胸の苦しさや咳、頭痛や目の病気、口の渇き、扁桃腺炎などに効果的なツボです。肺胞微石症では胸の苦しさや咳などの症状が起こることがあるため、その場合に効果が期待できるのです。

 

他にも風邪で高熱が出た時や小児のにひきつけが起こった時にも効果的です。白内障、目の充血解消に使われることもあります。

ツボの位置と押し方

天突

天突は、 左右の鎖骨を直線で結び真ん中にあたる部分のくぼみにあります。

 

鎖骨や胸骨、肋骨などが近くにあるツボのため、強すぎない力でゆっくり押すことが大事です。

陰郄

陰郄は、手のひらを上にして小指側の手首の付け根からひじの方向におよそ1.5cm進んだ場所にあります。

 

押すときは、気持ちが良いくらいの力加減で押しましょう。

少沢

少沢は、小指の外側の爪の付け根にあるツボで、爪の底部の水平線と外側縁の垂線が交わった場所にあります。

 

押すときは、親指を使います。ゆっくり押してゆっくり離しましょう。

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