公開日:2021年 11月20日
更新日:2023年 12月13日
本日は抗糸球体基底膜腎炎について解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
抗糸球体基底膜腎炎の原因は、抗糸球体基底膜抗体ができて糸球体基底膜に沈着することです。
遺伝することはないと言われています。発症する年齢は様々ですが、中高年に多く、毎年100人程度発症していると言われています。
抗糸球体基底膜腎炎はは、体が誤って自身の組織を攻撃する自己免疫反応によって引き起こされます。以下に、その原因について詳しく説明します。
自己抗体の生成:この病気の主な特徴は、体が糸球体基底膜(腎臓の微細な血管を支える構造)に対する抗体を産生することです。これらの抗体(特に抗GBM抗体)が糸球体基底膜に結合し、炎症反応を引き起こします。
遺伝的要因:特定の遺伝的要素が、抗GBM腎炎の発症に関与している可能性があります。HLA関連遺伝子の変異が、この病気のリスクを高めることが示唆されています。
環境的要因:呼吸器感染、吸入毒素(例えば、一部の溶剤や化学物質)、喫煙などの環境因子が、抗体生成のトリガーとなることがあります。
その他の自己免疫の病気:抗GBM腎炎は他の自己免疫の病気と共発することがあり、これらの病気が免疫システムに影響を与え、抗体生成を促進する可能性があります。
薬物の使用:特定の薬物が抗体生成を引き起こす可能性がありますが、これは比較的稀です。
抗GBM腎炎は比較的まれな病気であり、判断のためにはいろいろなことを調べることが大事になります。
抗糸球体基底膜腎炎の症状は、血尿や尿の量が減ることです。腎臓だけに症状が現れるわけではありません。全身に現れる症状もあります。
発症して初期の段階で全身に現れる症状としては、微熱や全身の倦怠感、食欲の低下などの症状があります。病気が進むと、吐き気や息苦しさ、むくみなどの症状も現れます。
抗糸球体基底膜腎炎は、以下のような症状を引き起こすことがあります。
血尿:腎臓の損傷により、尿に血液が混じることがあります。これは尿の色がピンク、赤、または茶色に変わることでわかります。
タンパク尿:糸球体の損傷により、尿中にタンパク質が漏れ出ることがあります。
腎機能の低下:糸球体の損傷により、腎機能が低下することがあります。これには疲労感、食欲不振、浮腫(特に顔や足の腫れ)、高血圧などの症状が伴うことがあります。
関節痛:自己免疫反応に関連した関節の痛みや腫れが起こることがあります。
呼吸器系の症状:グッドパスチャー症候群の場合、抗GBM抗体が肺にも影響を及ぼすため、呼吸困難、咳、時には肺出血を引き起こすことがあります。
抗GBM腎炎は深刻な病態であり、改善を行わない場合、急速に進行する腎不全につながる可能性があります。
抗糸球体基底膜腎炎の改善方法は薬です。副腎皮質ステロイドや免疫抑制薬などを使って強い炎症を抑えるのです。改善のために血漿交換を行うことも多いです。
腎不全の状態の場合、血液透析も行います。
食事に注意することも改善のためには大事です。病気の初期段階では、タンパクや塩分を制限してカロリーをきちんと摂取することが必要です。尿の量が減っている場合、水分にも気をつける必要があります。
食事などについては医師と相談して改善を進めていきましょう。
抗糸球体基底膜腎炎は、体の免疫系が誤って腎臓の糸球体基底膜を攻撃する自己免疫の病気です。この状態の改善は、免疫系の活動を抑制し、腎臓へのさらなる損傷を防ぐことを目的としています。以下に、抗GBM腎炎の一般的な改善法を説明します。
免疫抑制剤:この病態を引き起こす自己抗体の生成を抑制するために、免疫抑制剤が使用されます。一般的に使用される免疫抑制剤には、シクロホスファミドやアザチオプリンなどがあります。
ステロイド:強力な抗炎症作用を持つステロイド(例: プレドニゾン)が、炎症を抑えるために使用されます。ステロイドは、症状の重症度に応じて、通常は数週間から数ヶ月にわたって使用されます。
血漿交換:血液中の異常な免疫グロブリン(抗GBM抗体を含む)を除去するために行われることがあります。これにより、自己抗体の濃度を迅速に低下させることができます。
症状に対する対処:高血圧や浮腫などの症状に対しては、ACE阻害剤や利尿剤などを使用して症状を管理します。
腎機能のモニタリング:腎機能の低下を抑制し、腎不全の進行を遅らせるために、腎機能を定期的にモニタリングします。
抗GBM腎炎の改善では、腎機能の状態や病態の進行度に応じて個別に調整されます。
抗糸球体基底膜腎炎の改善に用いられる薬は、主に病態の進行を抑制し、腎臓への損傷を最小限に抑えることを目的としています。以下に、抗GBM腎炎の治療に一般的に使用される薬剤について説明します。
・ステロイド(グルココルチコイド)
例: プレドニゾン
効果: 強力な抗炎症作用を持ち、免疫反応を抑制します。
副作用: 高血糖、体重増加、骨粗しょう症、感染症リスクの増加など。
・免疫抑制剤
例: シクロフォスファミド
効果: 免疫系の活動を抑制し、自己抗体の生成を減少させます。
副作用: 骨髄抑制(白血球や赤血球の減少)、膀胱炎、不妊など。
・高血圧改善のための薬剤
例: ACE阻害剤
抗GBM腎炎の改善に用いられる薬剤は、その副作用に注意を払いながら使用する必要があります。計画は症状や腎機能の状態、合併症のリスクに応じて個別に調整されるため、定期的なフォローアップが重要です。
ある程度症状が改善しても、定期的に病院に行くことが大切です。副腎皮質ステロイドなどの改善のために使っている薬に関しては医師の指示があるまでやめてはいけません。
改善には長い期間がかかるため、薬による合併症や感染症の予防も非常に大切です。食事と薬を継続することに気をつけて改善に取り組みましょう。
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