公開日:2021年 8月23日
更新日:2022年 4月14日
本日はもやもや病について解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
もやもや病の原因はまだ明らかになっていません。今のところ研究によってわかっていることは、ある特定の遺伝子を持つ人に発症しやすいということです。
もやもや病は遺伝が関係した病気ですが、必ずしも親子で遺伝すると言い切ることはできません。家族の中で高い頻度で発症を起こしているケースもあれば、家族歴はなくても発症しているケースもあります。
もやもや病の症状は、手足の麻痺や言語障害などです。前頭葉の血流が不足することによって症状が起きることが多いです。症状の多くは、一時的に起こり回復します。
けいれん発作や手足の不随意運動、注意力の低下や記憶力の低下などの高次脳機能障害が現れることもあります。
小児の場合、熱いめん類などの食べ物をたべるときの冷ます動作や、管楽器の演奏、息がきれるような運動がきっかけで症状が現れることがよく見られます。
これは、脳の中の二酸化炭素濃度が下がり、脳血管が収縮して血流も足りなくなることで症状が起こるためです。口の周りや手足のしびれ、頭痛などの軽い症状が現れたことで、病気が判明することもあります。
もやもや病の改善方法は手術です。
特にもやもや病を発症すると、脳卒中などの危険があります。脳卒中の予防のためには、手術が効果的です。手術では、原因となっている内頸動脈の塞がりを直接改善する訳ではなく、新しく血流の供給をするためのバイパス経路を作ります。
脳卒中を起こしてしまった場合は、まずは脳卒中を改善することが大事です。そのため、脳卒中に対しての改善を行い症状が安定してから手術を行います。
血液が固まらないようにするために抗血小板薬を使うこともあります。
もやもや病で症状が頻繁に現れる場合は、なるべく早く改善を行うことが大事です。特に小児の場合、激しい運動や楽器などの演奏は控えてきちんと医師と相談し、手術などの方法で改善に取り組むことをお勧めします。
改善を行い、症状が安定している場合は日常生活を送る上で大きな制限はありません。手術の後、一過性虚血発作が繰り返し起こったとしても半年~1年で安定することが多いです。
・合谷
・風府
・大椎
・神門
合谷は、万能のツボと呼ばれており、色々な症状に対して効果を発揮するツボです。
疲れ目や肩こりなどの首から上の疲れや自律神経の乱れ、ストレスなどにも効果的です。もやもや病では注意力が低下したり記憶力が低下したりする症状が現れることもあります。
そのような時に刺激をすることで、気持ちが落ち着き症状を和らげることが期待できるのです。他にも、頭痛や鼻血、鼻水、歯の痛み、視力の低下などにも有効です。
風府は、脳の玄関と呼ばれることもあるツボです。風府の効果は、高血圧や頭痛、目の疲れ、めまい、物忘れなどです。もやもや病の症状で、記憶力の低下が見られるときなどに刺激をすることをおすすめします。
高血圧の人の場合、風府の周りがこっていることが多いです。毎日刺激をするように心がけると良いでしょう。
パソコンや仕事による疲れで、頭がぼーっとしている時に刺激をすると、頭がすっきりする効果もあります。
大椎は、脳につながる通り道で、手足の陽経が交わる場所にあるツボです。そのため、体表の機能を高め、エネルギーが高まる効果があるとされています。
頭がぼんやりしているときに刺激をすることで、エネルギーの流れを活発にしてくれるのです。
大椎は体表の機能を高めてくれるため、風邪から体を守るためにも役立つツボです。よく風邪をひく人や風邪を引き掛けているときなどにも刺激をすることをお勧めします。
合谷は、親指と人さし指の骨が交わる場所から少し人さし指側に進んだところにあるへこみにあるツボです。
頭がすっきりしない時や集中できない時に親指を使って押しましょう。3秒間程押し、離す動作を3回程繰り返すことをお勧めします。
風府は、背骨から上に上がっていった時、髪の生え際と後頭部が一番高い場所の中間にあたる場所にあるツボです。
押すときは、3秒ほど押して3秒ほど離す動作を約3回繰り返します。毎日習慣にしてツボを押していると、押した時に気持ちが良い日や痛い日などの違いがあることがわかり、その違いが体調と繋がっていることがわかってきます。
痛みを感じる場合は、疲れているという体からの合図になるためゆっくり休みましょう。
大椎は、首の付け根にあるツボです。うつむいた時、一番高い突起ができる場所の下にあります。
押すときは、こぶしを作り中指の関節で擦ります。大椎だけではなく、大椎の周りも一緒に擦りましょう。力加減の目安は、少し赤くなるくらいがお勧めです。