月経前症候群の鍼灸【原因・定義・症状】

公開日:2021年  8月23日

更新日:2022年  2月 5日

本日は月経前症候群について解説させていただきます。

☆本記事の内容

  • 月経前症候群とは
  • 月経前症候群の原因
  • 月経前症候群の症状
  • 月経前症候群の改善方法
  • 月経前症候群のまとめ
足のしびれ、痛み

銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。

このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。

 

月経前症候群は月経が起こる前に現れる精神的な症状や身体的な症状

月経前症候群は、月経が起こる前に現れる精神的な症状や身体的な症状のことです。主にイライラしたり情緒不安定になったり、胸の張りやむくみ、体重の増加などの症状が現れます。

 

月経の何日前に現れるかということには個人差があります。多くの場合は、月経が起こる3~10日前に起こります。ほとんどの場合は月経が始まると症状が軽くなったり無くなったりします。

月経前症候群は女性ホルモンと関係している

月経前症候群の原因は明らかになっていません。しかし、月経前症候群が起こる時期が主に排卵後から月経前であることから女性ホルモンと関係していると考えられています。

 

他にも、ストレスや食事や生活習慣が関係しているとも考えられており、ビタミンB6が不足すると起こりやすいとも言われています。

 

月経前症候群は、体に起こるいろいろな要因が組み合わさって起こると考えられているのです。

現れる症状は精神的なものと身体的なものがある

月経前症候群で現れる症状は精神的なものと身体的なものがあり非常に様々です。月経前症候群には現れる症状にも現れる期間にも大きな個人差があるのです。

 

精神的な症状では、イライラや情緒不安定、うつ状態、自己評価や集中力の低下、眠気や睡眠障害、食欲不振や過食などが現れます。

 

身体的症状では、おなかや乳房の張りや痛み、頭痛や腰痛、肩こりやむくみ、体重の増加、めまいや肌トラブルなどの症状が現れます。

 

イライラすることによって人にあたってしまったり、自己評価が下がり落ち込んでしまったりする人も多いです。

 

症状の程度にも大きな個人差があります。しかし、症状の程度がひどい場合も月経が始まるとほとんどの症状が軽くなったり無くなったりします。

改善には、薬で症状を和らげたり漢方薬でバランスを整えたりする

月経前症候群ははっきりとした原因が明らかになっていません。そのため、確立された改善方法はありません。

 

一般的には症状を和らげるために症状に合わせた薬を使って改善を行います。頭痛や腹痛がある場合は鎮痛剤、むくみがある場合は利尿剤、精神的な症状がある場合は精神安定剤や抗うつ剤などを使って改善を行うのです。

 

女性ホルモンと関係していると考えられているため、低用量ピルや低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬を使うこともあります。

 

症状や体質に合わせて漢方薬を使って改善を行うこともあります。漢方薬は月経前症候群で現れる幾つもの症状を同時に改善し、体全体のバランスを整えます。

月経前症候群と上手に付き合うためには

日本では月経のある女性の約70~80%が月経前症候群の症状があると言われています。ほとんどの人が悩まされているのです。

 

毎月、調子が悪い時期だと思い、気分転換をしたりリラックスする時間にしたりと前向きに取り組み上手に付き合っていくことがお勧めです。

 

月経前症候群と上手に付き合うためには、自分の症状が起こる時期や種類、程度などを自分自身で把握しておくことが大切です。

中見出し

・太衝

・三陰交

・湧泉

・関元

太衝

太衝は、気血の巡りを良くするツボです。太衝の作用には、太衝の少し上には足背動脈が通っていることも大きく関わっていると考えられます。

 

太衝は、月経前症候群を改善する効果や生理痛を改善する効果があります。

 

東洋医学では、感情の調整を肝という臓器が行っていると考えられており、太衝は、肝の臓器とつながるツボの中でも代表的なツボです。

 

月経前症候群などの症状で現れる感情の調整が上手くできてない状態は、肝の肝の異常であると考えられるため太衝が効果的であると言われているのです。

 

さらに、感情の調節がうまくできないということは、ストレスが溜まった状態であるとも言えます。そのため、太衝の大きな効果としては、ストレス解消もあげられます。

 

また、太衝は、頭痛や眩暈、目の症状などの改善に使われることも多いです。

三陰交

三陰交は、女性の三里と呼ばれることもあるくらい女性の悩みに対して効果的なツボです。

 

月経前症候群や生理痛、冷えや浮腫みなど女性に非常に多い悩みの改善に対して非常に効果的なツボなのです。

 

東洋医学では、脾と言い、脾の経絡を言い換えると、消化器系に関係するツボの流れという意味になります。

 

 消化器系に関係するツボの流れは、食事で得た栄養からエネルギーや血を作り全身に送る役割や血が外に漏れ出るのを防ぐ役割をしています。

 

そのため、三陰交を刺激することで、元気がでたり、貧血を改善したり、月経の周期や量を安定させたりする効果が期待できるのです。

湧泉

湧泉は、生きるためのエネルギーが泉のように湧き出るという意味のツボです。生命力や生殖を司るために非常に大切なツボであると言われています。

 

湧泉を刺激することは、全身の血行の促進につながります。そのため、体のだるさや疲れの改善に効果的です。中でも、下半身の血行を良くするため、足の冷えや浮腫みなどの月経前症候群で現れる症状にも効果を発揮します。

 

他にも、不眠や筋肉疲労にも効果的で、リラクゼーション効果もあります。

ツボの場所と押し方

太衝

太衝は、足の甲にあり、足の親指と人差し指の骨が交差するところの前にあるへこみの部分にあります。

 

太衝を探すときは、足の親指と人差し指の間に指を引っかけ、足の甲の方に上がっていき止まった骨と骨が交差する部分であると考えると良いでしょう。

 

押すときは、手の人差し指でこねるように回しながら押します。

三陰交

三陰交は、内くるぶしから上に指4本分上がったところにあります。三陰交の場所は骨の後ろ側です。

 

押すときは、あぐらをかいて親指で押しましょう。痛気持ちいいくらいの強さで押すことをお勧めします。3秒でゆっくりと押し3秒かけてゆっくりと離していく押し方を3回繰り返すと良いでしょう。

湧泉

湧泉は、土踏まずの少し上の足の指を曲げたときにできるくぼみにあります。

 

指で押しても力が上手に入らず、押しにくい場合、青竹踏みで刺激することも押すすめです。他に、お灸を行うことも効果的です。

ストレスの解消や気持ちを落ち着かせることも大事

月経前症候群の改善には、ストレスの解消や気持ちを落ち着かせることも大事です。

 

ストレスを溜めないことは不可能ですが、上手く発散することでストレスを溜めずに過ごすことは可能です。

 

自分のストレス発散法を見つけるとともに、ツボ押しも活用することをお勧めします。

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