公開日:2021年 2月23日
更新日:2024年 8月15日
本日はホットフラッシュについて解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
のぼせは緊張した時や恥ずかしい思いをした時などの精神的なことがある場合や熱がある場合に現れます。
しかし、それだけでなく自律神経のバランスが乱れた時や更年期障害などの疾患がある時にも慢性的にのぼせが起きることがあるのです。更年期障害で起こるのぼせやほてりをホットフラッシュと言います。
多くの場合、ホットフラッシュは閉経前に増えていきます。ホットフラッシュは女性の約6割が経験するともいわれており、経験する女性の中で日常生活に影響が出る程の症状が見られる人は約1割と考えられています。
ホットフラッシュでの自覚症状は、2~4分間続く熱感と発汗です。脈拍の増加も見られます。ほてりや発汗は顔面から始まり頭部や胸部にまで広がっていきます。人のよっては、顔面のほてりや発汗のみの症状の人もいます。
ホットフラッシュの原因は、エストロゲンが減少することです。エストロゲンが少なくなることによって血管の収縮や拡張をコントロールしている自律神経が乱れ、ホットフラッシュが起こるのです。
ホルモン以外の原因として引き起こしやすくなるものに、暖かい部屋や空気が淀んだ部屋に入った時、暖かい部屋でドライヤーを使うこと、ヘアアイロンを使うこと、などがあります。
エストロゲンは、脳の視床下部からの命令が卵巣に伝わることで分泌されていますが、更年期になると卵巣の機能が下がることで、エストロゲンは減少していきます。
視床下部からの命令がきちんと伝達されないことによってホットフラッシュのような自律神経症状が起きるのです。
咳や鼻水、頭痛、発熱などの症状と合わせてのぼせを感じる場合、風邪などの感染症が原因でのぼせの症状が現れている可能性があります。
ウイルスや細菌が原因で起こる感染症は色々な種類があり、風邪だけがのぼせの原因ということではありません。もしかしたら重症化してしまう可能性もあるのです。強く症状が見られる場合は、早めに病院に行くことをお勧めします。
長い時間、夏の暑い日に外で作業をした時やクーラーがない部屋に長い時間いる時、熱中症になる可能性があります。
熱中症ではのぼせやほてり以外にもめまいや頭痛、喉の渇きといった症状が見られます。重症の場合は意識障害が起こることもあります。
のぼせが1度だけではなく繰り返し起こる場合、更年期障害以外にも原因となる疾患があることがあります。
のぼせが現れる可能性のある疾患には、自律神経失調症や甲状腺機能亢進症、高血圧や真性多血症などがあります。
ホットフラッシュの改善にはツボを押すことも効果的です。のぼせた気を落ち着かせるツボは太衝というツボです。ホルモンバランスを整える効果のある照海もホットフラッシュの改善に効果が期待できます。
大量の汗の症状があるときは、親指の付け根と人差し指の骨が交差する所のくぼみにある合谷というツボ、または、乳首の4cmほど上にある屋翳というツボが効果を発揮します。脇の下の付け根の3cmくらい下にある大包というツボも効果が期待できます。
のぼせが起こったときには、頭頂部にある百会、または、足の裏の真ん中にある湧泉というツボが効果的です。
太衝の効果は、のぼせた気を落ち着かせることです。刺激することで、ホルモンバランスを調節する機能を高める作用もあるため、ホットフラッシュには非常に効果が期待できるツボなのです。
さらに太衝は、肝臓の機能を高める効果もあります。そのため、二日酔いなどにも効果を発揮します。
照海の効果は、ホルモンのバランスを整えることです。そのため、刺激をすることで、ホルモンバランスが乱れたり自律神経が乱れたりすることで起こるホットフラッシュの症状を改善する効果が期待できます。
他にも、腰の痛みや足の痛みやしびれを改善する効果もあります。さらに、イライラしたとき、気持ちを抑える効果もあるため、ストレスが多い人にもお勧めです。
屋翳は、 血行を良くしたり、代謝を良くしたりする効果があります。女性ホルモンの分泌も促進する効果があるため、ホットフラッシュの改善に効果が期待できるのです。
女性ホルモンの分泌を促進する効果によって、刺激することでバストアップ効果があるともいわれているツボです。
他にも、咳で胸が苦しい時や肋間神経痛の時に血痰が現れているときや乳腺炎の時にも有効です。
太衝の場所は、足の親指と人差し指の骨が交わるところです。
押すときは、ゆっくりといた気持ちいいくらいの強さで押しましょう。押したら約5秒そのままの状態で離す時もゆっくりと離すことをお勧めします。
照海の場所は、うちくるぶしの骨の下から、親指の幅1本分下に下がったところにある骨のへこみです。
押すときは、痛気持ちいいと感じるくらいの力加減で押します。5秒押して5秒離すという動作を5〜10回ほど繰り返すと良いでしょう。
屋翳の場所は、屋翳は乳頭の3〜5cmほど上に上がったところです。
押すときは、息を吐きながら押しましょう。約10秒押し、息を吸うときに離しましょう。
突然のぼせを感じた時や、のぼせと合わせて発熱や気分が悪いなどの他の症状も見られる時、時間が経ってものぼせが改善されない時には、早めに病院に行くことをお勧めします。
のぼせが続く時やのぼせ以外の症状があるときにも病院に行くことをお勧めします。原因がわからない場合はまず最初にかかりやすい近くの病院やかかりつけの病院で相談すると良いです。
のぼせの症状は緊張やストレスでも起こることがあります。この場合ののぼせは一般的に一時的であることがほとんどです。
強い緊張などを感じていて緊張から避けることができないときには、ゆっくりと深呼吸することで緊張を和らげることができると言われています。環境を変えることができるのであれば、違う場所に行き、気分転換をすることもお勧めです。
11時から21時
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
11時~21時迄 | ◯ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
年末年始