公開日:2019年 12月23日
更新日:2020年 6月26日
本日は膝崩れについて解説させていただきます。
膝崩れについてくわしく知りたい方
こういった膝崩れの悩みについて、わかりやすく解説していきます。
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
膝崩れを理解するにあたり、次の3点が大切です。
上記を理解することで、膝崩れの早期の回復が期待できます。
膝崩れは時間との勝負です。
膝崩れを感じてから時間が経つほど、回復が難しくなります。
膝崩れで悩まれている方の大半は、理学療法士のリハビリを受けております。
マッサージではなかなか回復しないのが実情です。
様々なケースをみてきた筆者が、鍼灸師の観点で膝崩れについて解説致します。
膝崩れ(ひざくずれ)とは膝がカラダを支えることができず、ガクッと力が抜ける症状です。
膝崩れは、ギビングウェイ(Giving Way)、Knee collapseともいわれます。
膝崩れとは症状の名前であり、原因によってひざ崩れの症状の強さも変わってきます。
ひざ崩れの原因は5つに分けられます。
腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症から起きる膝崩れです。
腰椎2、3、4番が狭窄を起こし、神経が圧迫され、膝に力が入らなくなります。
お尻に力が入らなくなり、膝崩れ現象が起きるケースです。
梨状筋症候群に多く、筋力低下と同時に足にしびれも感じます.
このケースは梨状筋のアプローチで早期の回復が期待できます。
半月損傷、十字靭帯の断裂でよく見られる膝崩れ現象です。
膝の構造的な問題のため、膝のサポーターで対応できます。
突然起きることが多い、膝関節の噛み合わせから起きる膝崩れ現象です。
このケースは、当院の関節の軸ズレの矯正を行うことで解消できます。
1番多くみられる腸腰筋からおきる膝崩れ現象です。
以下の特徴があります。
腸腰筋が大腿神経を圧迫して前ももの機能が低下します。
神経の長期間の圧迫により、筋麻痺、筋力低下がみられます。深層筋の鍼灸で早期の回復が期待できます。
膝崩れで起きる筋力低下は、腸腰筋による大腿神経の麻痺によるものです。
大腿神経とは、前ももの筋肉(大腿四頭筋)に指令を送る神経です。
腸腰筋の間を通る大腿神経は、構造上、非常に圧迫されやすいです。
※下記の画像は大腰筋の間を通る神経をわかりやすくしたイラストです。
前章でご説明した⑤の腸腰筋からおきる膝崩れは、深層筋の鍼灸で早期の回復が図れます。
表面上のアプローチではなく、直接、腸腰筋に鍼灸を施すことにより、腸腰筋をほぐし、神経の再生をいち早く起こします。
膝崩れは、対処法を間違えると悪化していきます。
それぞれの膝崩れに、適切なアプローチをしていきましょう。
前提として、以下の対処法と注意点があります。
神経の再生を促進させる効果をもつメチコバールは必ず服用してもらうようにしております。
ドラックストアで売られているアリナミン、マルチビタミンでも代用できます。
必ずビタミンB12を摂取してください。
大腿神経を圧迫している腸腰筋への筋トレとストレッチは膝崩れの悪化を招きます。
ストレッチは筋肉を伸長させますので圧迫が増します。特にヨガに多いため注意してください。
画像のような、えびぞりは禁止です。
膝崩れの筋トレは自重で行うスクワットが基本です。
筋トレすることで悪化する場合はすぐやめましょう。
腸腰筋の鍼灸を行うことで、大腿神経を解放させることで、大腿神経の再生を促がします。
○深層筋の鍼灸は人間のもつ自己回復能力を利用した施術法です。
膝崩れで悩まれた方、276名のうち、深層筋鍼灸の施術によって、良くなった方は250名です。回復率は90パーセントの好成績です。
以上、当院の経験を元にご説明しました。
大事なことは2点
膝崩れの原因、ケースについてご理解頂けたでしょうか?
膝崩れは甘く見られがちです。
時間が経つほど筋肉が痩せたり、膝崩れの回数が増えています。
鍼灸が改善の選択肢になれば幸いです。
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