公開日:2021年 11月23日
更新日:2021年 12月 8日
本日は亜急性硬化性全脳炎について解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
亜急性硬化性全脳炎の原因は、麻疹ウイルスです。亜急性硬化性全脳炎は遺伝性もなく、人に感染することもありません。麻疹ウイルスが脳の中で持続感染を起こすことによって発病するのです。
麻疹ウイルスは脳の中で潜伏している間に普通の麻疹ウイルスと少し異なった性質を持つように変わります。そのため、非常に長く潜伏してから発病します。
しかし、性質が変わることで長い潜伏期間の後に発病するメカニズムについては今のところ詳しくわかっていません。
亜急性硬化性全脳炎の症状は、知的障害や性格の変化、脱力発作、歩行異常などです。
症状が進むとより強く症状が現れるようになり不随意運動が現れ始めます。さらに症状が進むと知的障害や運動障害が進み、歩くことや食事をすることが難しくなります。体温の上昇や唾液の異常や発汗の異常などの症状も現れます。
最終的には、意識がなくなり全身の筋肉の緊張が強くなり、自分の意識で手足を動かすこともできなくなります。
亜急性硬化性全脳炎の根本的な改善方法はありません。
今のところ、亜急性硬化性全脳炎を改善するためには免疫機能を調整するイノシンプラノベクスの内服とウイルスを増えないように抑えるインターフェロンを脳の中へ投与する方法を合わせて行うことで改善に取り組んでいます。
亜急性硬化性全脳炎が気づかれるきっかけには、学業の成績が下がったり、記憶力が下がったりすることがあります。
他にも、突然いつもと違った行動をしたり、感情が不安定になったり、字が下手になったりすることがきっかけで異変を感じ、発病に気がつくこともあります。
症状はゆっくりと進むため、自分では気が付かない異変もあります。何かいつもと違うと感じた時には病院に相談に行くことをお勧めします。