常位胎盤早期剥離の鍼灸【原因・定義・症状】

公開日:2022年  1月 3日

更新日:2022年  6月 7日

本日は常位胎盤早期剥離について解説させていただきます。

☆本記事の内容

  • 常位胎盤早期剥離とは
  • 常位胎盤早期剥離の原因
  • 常位胎盤早期剥離の症状
  • 常位胎盤早期剥離の改善方法
  • 常位胎盤早期剥離のまとめ
足のしびれ、痛み

銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。

このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。

 

常位胎盤早期剥離は、胎盤が妊娠中や分娩前に剥がれてしまうこと

常位胎盤早期剥離は、胎盤が妊娠中や分娩前に剥がれてしまうことです。胎盤は、本来分娩時に子宮の壁から剥がれて外に出ていきます。しかし、常位胎盤早期剥離では妊娠中や分娩前に剥がれてしまうのです。

 

胎盤がどのくらい剥がれてしまうかについては人によって違います。個人差が大きく、数ミリ剥がれる人もいれば完全に剥がれてしまう人もいます。

 

頻繁に発生する病気ではありませんが、発生すると母体も胎児も危険な状態になる可能性が高いため、すぐに処置が必要になる病気です。

いろいろなリスク要因と関係している

常位胎盤早期剥離の原因は、はっきりとはわかっていません。しかし、いろいろなリスク要因と関係していると言われています。

 

特に、過去に常位胎盤早期剝離を起こした経験のある場合や高齢出産の場合は、常位胎盤早期剥離が起こるリスクを高めると言われているため、注意が必要です。

 

妊娠高血圧症候群や慢性高血圧症、絨毛膜羊膜炎、前期破水などの場合も、常位胎盤早期剥離のリスクが高くなると言われています。

症状の程度が重い場合、激しい腹痛や大量出血が現れる

常位胎盤早期剥離の症状は、胎盤が剥がれている面積などによって違います。そのため、現れる症状も症状の程度も人によって様々です。

 

症状の程度が軽い場合は、ほとんど症状が現れないこともあります。現れる可能性のある症状は、軽い腹痛や腹部の張りなどです。少ない量の不正出血が続いたり、いつもより胎動が少なかったりすることもあります。

 

症状の程度が重い場合、激しい腹痛や大量出血が現れます。さらに腹部も硬くなります。その硬さは板のようであると言われています。

 

出血の量が多い場合は、血管に血栓が詰まり出血しやすい状態になる播種性血管内凝固症候群につながる可能性もあります。

できるだけ早くに分娩を行う

常位胎盤早期剥離が起きると、できるだけ早くに分娩を行うことが必要になります。ほとんどの場合は緊急で帝王切開を行います。

 

大量に出血していることで出血性ショックが起こっている場合や播種性血管内凝固症候群が起こっている場合など、重症な状態にあるときは分娩するとともに現れている症状に対して改善を行うことも必要です。

 

必要な場合は、輸液や輸血を行うこともあります。

常位胎盤早期剝離の特徴は、症状の進みが早いこと

常位胎盤早期剝離の特徴は、症状の進みが早いことです。そのため、母体にいつ自覚症状が出るかによって処置をする際の内容が変わります。

 

胎動が弱くなったり、出血が続いていたり、腹部の張りが強かったりする症状がある場合は、常位胎盤早期剝離の可能性もあります。何か気になることが少しでもある場合は病院に相談に行くことをお勧めします。

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