公開日:2021年 11月23日
更新日:2025年 4月15日
本日は無気力症候群について解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
無気力症候群になる原因はいくつかあると言われています。特に多い原因は、人生のなかで大きな目標がなくなることです。
特に、目標が自分で立てた目標ではない目標を達成した後に無気力症候群になることが多いです。努力家な人や完璧主義な人、競争心の高い人は無気力症候群になりやすい傾向があります。
無気力症候群になりやすい人には特徴があります。真面目で一生懸命な努力家や完璧主義、勝ち負けを気にするなどの性格を持っている場合無気力症候群が起こりやすいです。
真面目な人は周りの期待に応えようと頑張るため、自分で決めた目標でない場合に頑張っている意味がわからなくなり虚無感を感じてしまうことがあるのです。
さらに、子供の頃から当たり前のように親の期待に応えている人は、大人になった時自分決めて動くことが苦手になることが多く、次の目標が分からなくなり、無気力症候群につながることがあるのです。
完璧主義の人は、ものごとが全て上手くいかない場合、失敗したと考えてしまうことが多いです。そのためエネルギーを人より多く使って動くことになり、エネルギーが切れると無気力症候群につながることがあるのです。
勝ち負けを気にする人は、勝つことも目標に頑張るため、他人と比較して自分が劣っていると感じた時受け入れることができずに無気力症候群につながることがあるのです。
無気力症候群の改善方法は、生活習慣を改善することと、精神的な介入をすることです。
無気力症候群の人の多くは生活習慣が乱れています。生活習慣の乱れは、睡眠の質の低下や栄養不足につながりやすくなり、疲れが溜まりやすく無気力な状態になりやすくなります。
そのため、朝起きたら日光を浴びたり、食事をきちんと摂ったり、睡眠時間をきちんと確保したりすることが大切です。
精神的に介入することでは、新しい環境で新たな目標を立てることができるようになります。新しい環境で新たな目標を立てることができれば再び頑張ることができるようになります。
無気力症候群を防ぐためには、完璧主義にならないことや失敗を過剰に気にしないこと、肩の力を抜いて休む時間を作ることが大事です。
自分のペースで頑張るように心がけ、周りの期待よりも自分のやりたいことを考えることを意識して毎日過ごすことで無気力症候群を防ぐことにつながります。
無気力症候群は本業にだけやる気が出ず、趣味や遊びに対してはやる気があるため、周りからはサボっているや怠けているというような誤解をされやすいです
自分でも気がつかないことも多いため、最近やる気が出ない、いつもと違う、というような違和感を感じた場合は、周りの人に相談したり、カウンセリングなどを活用したりして早めに改善に向けて行動することが大事です。
自律神経は車のギアのようなものです。興奮したいときに興奮の方に押して、リラックスしたい時にリラックスの方に押します。
自律神経が悪いというのはギアが錆び付いている状態です。リラックスしたい時にリラックスできない、興奮したい時に興奮できないというように自分自身で調整できなくなってしまうのです。
自律神経を良くするにはギアの切り替えを上手くすることが大事です。ギアの調整が上手にできるようになるためには、自分がどの状況にいるのか判断しなければいけない。
唾が粘っこい、なかなか眠れないなどの時は交感神経が高まりすぎている状態です。唾がサラサラしている、気合が入らない、鬱っぽいなどの時は副交感神経が高まりすぎている状態です。
交感神経が高まりすぎている状態のときは末端を刺激しましょう。足裏やヘッドマッサージをすると眠くなるのは末端を刺激することで副交感神経が高まる体の反応があるためです。
反対に体の中心部を刺激すると興奮する方に仕向けられます。元気がでない、鬱っぽいなどの時は体の中心部を刺激することで交感神経が高まります。
壇中は両乳首を線で結んで真ん中にあるツボです。思いっきり押すと背中まで響きます。
いきなり元気になることは難しいですが背中に響くまで押すと体が元気になりやすいです。
商陽は親指の生え際にあるツボです。当院でも施術の時に押すことがありますが思いっきり押すと、痛いと叫ばれるくらい痛いツボです。
思いっきり押すことでリラックス状態になります。
自律神経には格言があります。「最高のリラックスは最高の緊張から始まる」ということです。
大声を出すことがオススメです。大声を出すと緊張し、出し終わった後に体がリラックスするのです。カラオケに行くとスッキリするというのはそのような理論で、興奮して話すとその後のリラックスする振れ幅が大きくなります。
反対に最高のリラックスの後には最高の興奮が始まります。リラックスしている時に大きな声がするとびっくりするように最高のリラックスは最高の興奮を生むのです。ぜひツボを刺激して自律神経を刺激してほしいです。
・気海
・腎穴
・命門
気海の気は先天の元気という意味で、生命活動の原動力となるもののことを表しています。気海の海は集まるところを意味しています。気海は、生命活動の原動力となる気が集まるところです。
気海は、元気がないときや体がだるいときなどに効果的です。そのため、無気力症候群にも効果を発揮するのです。
さらに、胃腸の問題や生殖機能の問題にも有効です。
腎穴は、ホルモンバランスを整えて、ストレスを軽くする効果があります。そのため、髪のトラブルや不妊症、浮腫などに効果的です。
泌尿器の機能を高める効果や副腎ホルモンの分泌を整える効果もあります。
命門は生命の門という意味があります。命門のある場所は腎臓の真ん中のため、エネルギーが集まる重要な場所です。
命門には、体質を強化する効果があります。これは、東洋医学で腎が生命エネルギーを調節しているとされているためです。
他にも、下痢や便秘、残尿感や足のだるさや腰痛にも効果的です。
気海は、おへそより指2本分下がったところにあります。
押すときは、指の腹を使って押します。押すときのポイントは優しく押すことです。
腎穴は、小指の第一関節の横のしわの真ん中にあります。
押すときは、人さし指でツボをはさむようにして押します。円をかくように回すような押し方で刺激をすることもおすすめです。
命門は、へそのちょうど裏側にあるツボです。第2腰椎棘突起の下のへこみにあります。
押すときは、左右の人差し指と中指を使い、指を背中で重ねて押します。押すときのポイントは軽く押すことです。