公開日:2021年 7月20日
更新日:2024年 10月10日
本日はクマについて解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
クマの原因は種類によって違います。
青クマの原因は、血行不良です。血行不良によって静脈のうっ血が起こり青く見えるのです。疲れやストレス、睡眠不足、冷え症などによって血液の流れが悪くなると、青クマができます。
茶クマの原因は、色素沈着です。目元の皮膚はとても薄いため、洗顔などの時に目元を擦って起きる摩擦に非常に弱いです。皮膚が刺激を受け、色素沈着が起きると茶クマになります。
黒クマの原因は、下瞼のしわやたるみや顔の浮腫みです。しわやたるみが目元に影をつくることで窪んだように見えるのです。加齢によって起こる場合は黒クマです。
・血行の悪化
血行が悪化すると、酸素や栄養分が十分に運ばれず、皮膚の下の微細な血管が透けて見えることが増えます。疲労、睡眠不足、ストレスなどが血行を悪化させる要因となることが知られています。
・老化
年齢を重ねるにつれて、皮膚のコラーゲンやエラスチンが減少し、皮膚が薄くなります。これにより、目の下の青紫色の血管が透けて見えやすくなります。
・遺伝
家族歴、特に親や祖父母がクマを持っている場合、遺伝的な要因が関係している可能性が高いです。遺伝的なクマは、若い年齢から現れることが多いです。
・アレルギー
花粉症や食物アレルギーなど、アレルギーの影響で眼が痒くなり、こすったりすると、目の周辺の皮膚が刺激され、クマの原因となることがあります。
・腫れや水分の蓄積
目の周りのリンパの流れが悪くなると、老廃物や水分が滞留しやすくなります。これにより、クマだけでなく目の下のたるみや腫れとしても現れることがあります。
・皮膚の色素沈着
紫外線の影響や炎症、摩擦などでメラニン色素が増加し、目の下の皮膚に色素が沈着することがあります。
・喫煙やアルコールの過剰摂取
喫煙は血行を悪化させ、アルコールは体内の水分バランスを乱します。これらの要因が組み合わさることで、クマの原因となることがあります。
・栄養不足
鉄分やビタミンK、ビタミンCなどの栄養素の不足は、クマの原因となることが知られています。
・生活習慣
不規則な生活、深夜までの作業、食生活の乱れなど、日常の生活習慣がクマの原因となることもあります。
・皮膚の乾燥
乾燥すると皮膚は薄くなり、透明感が増す。その結果、下の血管が透けて見えるようになることがあります。
クマの症状は、目の下の影です。種類によって色が違うため、見え方が変わりますが、クマがあると疲れているような印象の顔になってしまいます。
青クマは色が青いこともあれば、赤紫や黒に近い色に見えることもあります。茶クマは色が茶色く、鏡などでどの角度から見ても質感が変わらないのが特徴です。
・血行性のクマ
青みがかった色をしているクマです。特に疲れた日や寝不足の時に強く現れることが多いです。
・構造性のクマ
皮膚の色そのものではなく、影として現れることが多いです。ライティングや角度によっては、クマが目立たなくなることもあります。
・色素沈着性のクマ
茶色っぽいクマとして現れます。夏の後や、目をこすった後などに特に現れやすいです。
・液体蓄積性のクマ
目の下が膨らんで見え、クマとして認識されます。圧迫すると少しへこみます。
クマの改善方法は種類によって違います。
青クマの場合は、鍼灸は非常に即効性が高い改善方法です。鍼灸で血行を良くすることで改善します。さらに、生活習慣の改善やセルフケアも改善において必要になります。
茶クマの場合は、レーザーなどによって改善を行います。鍼灸で改善を行う際は、鍼灸で肌のターンオーバーを正常にすることで改善が期待できます。
黒クマの場合は、目の周りの脂肪やたるみを取り除くことで改善します。鍼灸によってたるんでいる筋肉の引き締めを行うとともに、セルフケアによって筋肉のたるみ解消も必要です。
・化粧品やスキンケア
クマを隠すための最も手軽な方法はコンシーラーやファンデーションを用いることです。色素沈着性のクマの場合は美白成分を含むスキンケア製品が効果的です。
・美容皮膚科
レーザーを使用して皮膚の色素を減少させたり、新しいコラーゲンの生成を促すことで、クマを改善することができます。また、目の下のボリュームの喪失がクマの原因となっている場合、ヒアルロン酸などのフィラーを注射することで、その部分のボリュームを回復させ、クマを目立たなくすることができます。
・生活習慣の見直し
不規則な生活や睡眠不足はクマの原因となるため、質の良い睡眠を確保しましょう。体内の水分バランスを維持し、浮腫みを防ぐために塩分の摂取を控えめにし、ビタミンやミネラルを豊富に含む食事を心がけることも重要です。ストレスも血行を悪化させる要因です。ストレスを減少させる方法を見つけることも大切です。
・ビタミンK
クマの原因の1つに細かい血管の透明度の増加が考えられます。ほうれん草、ブロッコリー、カリフラワー、小松菜、納豆などに含まれているビタミンKは血液の凝固に役立ち、血管の健康をサポートすると言われています。
・ビタミンC
いちご、キウイフルーツ、オレンジ、レモン、グレープフルーツ、パプリカ、ブロッコリーなどに含まれているビタミンCはコラーゲンの生成をサポートし、アンチオキシダントとして働き、肌の健康を維持します。
・ビタミンE
アーモンド、ひまわりの種、カシューナッツ、スピルリナ、アボカド、魚、とうふなどに含まれるビタミンEは皮膚の修復を助け、アンチオキシダントとして紫外線などの外部のダメージから肌を守ります。
・鉄分
赤身の肉、ほうれん草、レンズ豆、大豆、カシューナッツ、海藻、かぼちゃの種などに含まれている鉄分が不足すると貧血の原因となり、クマの原因となることもあります。
・亜鉛
牡蠣、牛肉、鶏肉、カシューナッツ、アーモンド、全粒穀物、乳製品などに含まれている亜鉛は肌の修復をサポートし、免疫機能を強化します。
クマの原因はいろいろありますが、体の内側から改善していくことが大事です。鍼灸によって改善は可能ですが、効果を十分に発揮させるためには、体全体が健康であることが大事なのです。
クマを改善するためには、クマだけにアプローチするのではなく、ストレスを解消したりホルモンバランスを整えたりすることに対してもアプローチしましょう。
・瞳子膠
・球後
・承泣
・下清明
瞳子膠は目の疲れに効果的なツボです。そのため、眼精疲労に対してよく使われます。
美容面でも有効で、クマや目尻のシワを改善するためにも使われます。
球後は、目尻のシワやたるみに効果的なツボです。美容面の効果が高いツボですが、目が疲れた時にも有効です。
さらに、まぶたがピクピクするという症状が現れた時にも効果を発揮します。
承泣の承は受けるという意味で、承泣の泣は泣くという意味です。承泣は、涙を受け止めるところという意味を持つツボなのです。
承泣は、眼精疲労などの目に現れる色々な症状に効果を発揮します。目だけではなく、顔面神経麻痺や三叉神経痛にも有効です。
瞳子膠の場所は、目尻から親指の幅半分ほど外側に進んだところの骨の際の少しのくぼみです。
目の周りはデリケートです。押すときは、強く押しすぎないように注意して気持ち良いくらいの力加減で押しましょう。
球後は、目の下側の骨にあるツボで、目尻から4分の1くらいの場所にある骨のくぼみにあります。
眼球が近いため、押すときは、強く押さないことが大事です。軽く撫でるくらいの強さで刺激しましょう。
承泣は、目の下の骨の際にあるツボで、瞳孔の真下にあります。
押すときは、人差し指の腹でゆっくりと押します。目が疲れた時などに押しながら小さな円をイメージしてマッサージすると効果的です。