公開日:2019年 12月23日
更新日:2021年 5月 15日
本日はパーキンソン病の鍼灸について解説させていただきます。
パーキンソン病を発症する人の約5パーセントは、遺伝的要因が絡んでいるとされます。
大半は高齢者であり、動作緩慢・筋肉の硬化・手足の震え(けいれん)などが表れ始めます。
一方、若年性パーキンソン病といい、40歳以下の男女が発症する例もみられます。
いずれにせよ、原因は脳内のドーパミン不足であり、薬や手術を行う以外に明確な改善法は確立されていません。
こうした完全な改善の見込みの薄いものを「指定難病」と呼びます。
発症確率は、およそ1,000万分の1。
今回は、パーキンソン病の遺伝性・初期症状・寿命などについて詳しく解説します。
50歳以上で発症した際の症状 | 若年性(40歳以下)パーキンソン病 |
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50歳以上・若年性のパーキンソン病の症状を比較してみると、精神疾患が出やすいのは前者だとわかります。
20代などの若いうちから難病を発症した場合、ショックが大きく心の準備ができません。
いずれの年代にも共通するパーキンソン病の初期症状は、歩行の際の「すくみ」です。
私たち人間は、足を前に踏み出すことによって正常な運動を行います。
それが、自分の意思とは裏腹に「動かしづらい」「足が震えてバランスを保てない」という状態になることで、パーキンソン病患者特有のすくみが生じます。
パーキンソン病であることを疑うべき症状は、意外にも「ありがち」なもの。
日常生活の中で、一時的に握力の弱まりを感じたり、足の力が抜けて平行感覚が保てなくなることはありませんか?
それはもしかすると、単なる過労やストレスからくる症状ではないかもしれません。
どんな些細な異常にも危機感を持ち、心身を労わりましょう。
動悸・息切れが激しくなったり、半身の震えなどを感じ取った場合にも、医療機関にいっくださいね。
パーキンソン病を発症しているかどうかを知るためには、医療機関で調べることが必要です。
まずカウンセリングにより、身体にどのような異変が起こっているのかを聞かれます。
続いて、パーキンソン病の初期症状としてあらわれる「バランス感覚の乱れ」が出ているかどうかを判断されます。
最後にMRIやSPECTを行い、脳内の異常を検出するような流れです。
薬 | レボドパ(L-dopa)・ドパミンアゴニスト・抗コリン薬など。 最初に使われるのはレボドパであり、パーキンソン病には最も効果的。 |
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リハビリ | 筋固縮の進行を避けるために、歩行訓練・ストレッチなどを行う。 声帯周りを強化するためのボイストレーニング・音読も有効とされる。 |
手術 | パーキンソン病の最終手段として行われる。 脳内でドーパミンを活性化するための電気刺激を送り込む。 |
このように、パーキンソン病の改善方法は限られています。
あくまで諸症状を抑制するための手立てです。
ただ、なにもせずに経過を見続けていれば、パーキンソン病を克服できるチャンスさえもみすみす棒に振ってしまうことになります。
現在、パーキンソン病の人への医療費助成も認められています。
個人負担ではとても支払えないコストも、国からの寄与の力を借りれば賄えるわけなので、あきらめずに改善を行い続けましょう。
11時から21時
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