公開日:2022年 11月 3日
更新日:2022年 11月 5日
本日は一過性脳虚血発作について解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
一過性脳虚血発作の原因は大きく2つあります。1つ目は、動脈硬化や不整脈、心筋梗塞や弁膜症などです。太い血管や心臓の中に血栓ができることで、血栓の一部が血流と一緒に脳に運ばれ、細い血管が詰まるのです。
脳梗塞も同じように血栓が脳に詰まって起こります。しかし、自然に血栓が溶けると、血管の詰まりは一時的なものになるため一過性脳虚血発作の症状が現れるのです。
2つ目は、脳に血液を送る動脈が動脈硬化などによって細くなることです。動脈が狭くなると、脳へ送られる血液の量が一時的に大きく減ることになります。そのため、脳が虚血状態になるのです。
一過性脳虚血発作の主な症状は、運動障害、感覚障害、言語障害、視力障害、視野障害などです。他にも、めまいや脱力、嚥下障害などの症状が現れることもあります。
一過性脳虚血発作の症状が現れている時間は短く、数分から1時間くらいです。これは、症状が脳の酸欠状態によって現れ、脳細胞が壊れる前に血流が回復して元に戻るためです。
一過性脳虚血発作の症状は短時間で改善します。そのため、一過性脳虚血発作の改善の目的は、脳梗塞の発作を予防することになります。
改善方法は、発症原因や病状によって違います。心房細動や弁膜症によって血栓ができている場合は抗凝固薬を使って改善を行います。
そのほかのことによって血栓ができていることが原因の場合は、抗血小板薬を使って改善を行います。高血圧や糖尿病、脂質異常症などの動脈硬化の原因になる生活習慣病を合わせて改善することも大事です。
頸動脈が狭くなっていることが原因の場合は、手術を行います。手術には、血管を切開してプラークを取り除く頸動脈内膜剥離術や、カテーテルを入れて血管を広げる頸動脈ステント術などがあります。
一過性脳虚血発作は脳梗塞につながることが多いです。脳梗塞は、一過性脳虚血発作を発症して48時間以内に起きることが多いです。そのため、症状が改善してもそのままにせずに病院に行くことが大事です。
病院に行き、脳梗塞を予防するために改善を行いましょう。一過性脳虚血発作や脳梗塞を予防するためには、高血圧症や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病や動脈硬化を防ぐことが非常に重要になります。
バランスの良い食事を心がけ、適度な運動を日頃からおこないましょう。喫煙している場合は禁煙することも大事です。