公開日:2022年 12月23日
更新日:2024年 1月 2日
本日は尿管結石について解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
尿管結石の原因の多くは、尿中のカルシウムの濃度が高くなったり、尿が酸性に近づいたりすることです。結石の成分には、シュウ酸カルシウム、リン酸カルシウム、リン酸マグネシウムアンモニウム、尿酸、シスチンなどいろいろあります。
この中でもシュウ酸カルシウムやリン酸カルシウムなどからつくられるカルシウム結石がであることがほとんどのため、尿中のカルシウムの濃度が高くなったり、尿が酸性に近づいたりすることが発症につながるのです。
尿中のカルシウム濃度が高くなる原因は、内分泌系の異常やがん、ステロイドの定期的な処方などです。尿が酸性に近づく原因は、尿細管性アシドーシスや高度の脱水、全身の血液や体液が酸性に傾いた状態になることなどです。
尿管結石の原因は複数ありますが、主な要因としては以下のようなものが挙げられます。
水分不足: 十分な水分を摂取していないと、尿が濃縮され、結石が形成されやすくなります。
食事: 高カルシウム、高オキサレート、高塩分、高タンパク質の食事は結石のリスクを高めることがあります。
体内の化学的不均衡: 尿中のカルシウム、オキサレート、尿酸などの物質の量が多い場合、結石が形成される可能性が高まります。
遺伝的要因: 家族歴や遺伝的な要因も尿管結石のリスクを高めることがあります。
特定の病状や薬の使用: 特定の病気(例えば高尿酸血症や腎臓病)や特定の薬の使用が結石のリスクを増加させることがあります。
脱水: 暑い気候や激しい運動による脱水は、尿が濃縮され、結石が形成されるリスクを高めます。
その他の要因: 尿路の解剖学的な異常や、運動不足なども結石のリスクを高めることがあります。
これらの要因が組み合わさることで尿管結石が形成されるリスクが高まります。また、これらの要因は個人によって異なるため、尿管結石のリスクは人によって大きく異なります。
尿管結石の症状は、疝痛です。疝痛は、尿管の中にある結石を膀胱へ運ぶために尿管がぜん動運動を行うことによって起こる痛みのことで、我慢できないくらい激しい痛みがわき腹に現れます。痛みには波があります。
疝痛に関係して、痛みが現れたわき腹と同じ側の背中や右肩のあたりにも痛みが見られることもあります。尿管結石の症状は結石の大きさや形状によって違い、人によって様々です。人によっては特に症状がないこともあります。
尿管結石では、疝痛だけではなく、血尿や吐き気、嘔吐などが現れることもあります。
尿管結石の症状は、結石の大きさや位置によって異なりますが、以下のような典型的な症状が挙げられます。
腰痛や腹痛: 結石が尿管を通過する際に強い痛みを引き起こすことがあります。この痛みは腰の下部から始まり、下腹部、鼠径部、または性器に放散することがあります。
血尿: 尿に血が混じることがあります。これは結石が尿路を通過する際に内壁を傷つけるためです。
頻尿や排尿時の痛み: 結石が尿管にある場合、頻繁に尿意を感じたり、排尿時に痛みを感じることがあります。
尿の色の変化: 尿が濁ったり、異常な色(例えば赤や茶色)を示すことがあります。
吐き気や嘔吐: 結石による痛みが激しい場合、吐き気や嘔吐を引き起こすことがあります。
発熱や寒気: 尿管結石が尿路感染症を引き起こす場合、発熱や寒気が伴うことがあります。
尿管結石の改善方法は、薬と手術です。結石の大きさが4ミリ以下の場合は薬を使って改善を行います。水分をしっかり摂取し、尿の量を増やし、自然に結石が排出されるのを促しながら、排出を促進させる効果のある薬を使うのです。
結石の大きさが10ミリ以上の場合は、多くの場合薬と手術を行います。手術には、衝撃波を体の外から当て続ける方法や尿道から内視鏡や器材を結石のある尿管まで入れてレーザーで直接結石を砕く方法があります。
尿管結石の改善方法は、結石の大きさ、位置、症状の重さ、全体的な健康状態に基づいて異なります。一般的な改善法には以下のようなものがあります。
経過観察:通常は5mm以下の小さな結石は、しばしば自然に体外に排出されます。この場合、十分な水分摂取を勧められ、痛みがある場合は鎮痛剤を使用することがあります。経過を観察するために定期的なチェックが必要になることもあります。
薬:結石の排出を促進するために、アルファ遮断薬などの薬剤が処方されることがあります。これらは尿管の筋肉をリラックスさせ、結石の通過を容易にすることを目的としています。
体外衝撃波結石破砕術(ESWL):体外から衝撃波を使用して結石を小さな破片に砕く非侵襲的な手法です。砕かれた破片は後に自然に排出されます。大きすぎる結石や特定の位置にある結石には適用できないことがあります。
尿管鏡手術:尿管に直接内視鏡を挿入し、結石を取り除くか、レーザーや小型の手術器具を使用して砕く方法です。この方法はより大きな結石や、ESWLで対処が難しい結石に用いられます。
開腹手術や腹腔鏡手術:非常に大きな結石や複雑なケースに対して、より侵襲的な手術が必要になることがあります。これは比較的まれで、他の方法が適用できない場合に限られます。
尿管結石の改善は個人の状況によって大きく異なるため、最適な方法は医師との相談の上で決定されるべきです。また、再発を防ぐために、生活習慣の改善や特定の食事制限を行うことも重要です。
尿管結石の予防に役立つ生活習慣には、以下のようなポイントがあります。
水分摂取の増加:十分な水分を摂取することは、尿管結石の予防に非常に重要です。目安としては、1日に2〜3リットルの水を飲むことが推奨されます。尿の量を増やすことで、結石を形成する物質の濃度を薄め、体外へ排出しやすくなります。
特定の食品の摂取を控える:結石の種類によっては、特定の食品を控えることが推奨されます。カルシウム酸化物結石の場合、ほうれん草、ビーツ、ナッツなどの高オキシレート食品の過剰な摂取を避けることが良いでしょう。尿酸結石の場合は、レバー、アンチョビ、サーディンなどプリンが豊富な食品の摂取を控えることが推奨されます。
カルシウムの適切な摂取:カルシウムを過剰に制限することは逆効果である可能性があります。食品から適切な量のカルシウムを摂取することは、特定の種類の結石形成を防ぐのに役立つことがあります。
食塩の摂取量を制限する:食塩の過剰な摂取は結石のリスクを高める可能性があります。ナトリウムの摂取量を減らすことにより、結石形成のリスクを減少させることができます。
肉類の摂取を控える:特に赤肉、家禽、魚などの動物性タンパク質の過剰な摂取は、結石のリスクを高めることが知られています。タンパク質は必要ですが、適切な量に留めることが重要です。
体重の管理と運動:健康的な体重を維持し、定期的な運動を行うことも結石のリスクを減少させるのに役立ちます。
定期的なチェック:定期的なチェックにより、結石の早期発見や再発のリスクを減らすことができます。
これらの予防策は一般的なガイドラインであり、個々の健康状態や既往歴に基づいて、医師と相談の上で適切な生活習慣を決定することが重要です。また、結石の種類によっては異なるアプローチが必要になることもあります。
尿の量が少ないと結石ができやすくなります。脱水状態であったりしっかりと水分を摂取しない生活をしていたりすると、尿管結石を発症する可能性が高くなってしまいます。
尿管結石を防ぐためには、日常生活を送る中でしっかりと水分の摂取をすることが大事です。
また、尿管結石は、メタボリック症候群や高尿酸血症、高脂血症などの生活習慣病の基準に当てはまると発症しやすいと言われています。注意しましょう。
・腎兪
・志室
・水道
腎兪は、腎臓のツボです。腎兪の場所が、尿管に結石が詰まったときに腰背部に起こる痛みの場所のため、尿管結石で起こる痛みを軽くするために効果的なのです。
刺激することで、尿管の動きを活発化させてひっかかりの改善に効果が期待できるため、痛みを軽くさせるためにも効果が期待できると言われています。
志室は、尿管結石によって発生する疝痛を和らげるために非常に有効なツボであると言われています。
志室は、尿管結石だけでなく、生殖器系や泌尿器系の病気に対してよく使われるツボです。
水道の近くには、尿管結石の石がある方に強い痛みが見られることも多いです。そのため、尿管結石に効果が期待できます。
水道は、水の通りを良くするツボと言われているためむくみなどの改善によく使われるツボです。
腎兪は、へその裏側でちょうどウエストのくびれラインにあるツボで、背骨から指2本外側にあります。両手を腰にあてたとき、親指があたる場所です。
押すときは、息を吐きながらゆっくりと親指で押します。尿管結石の改善のために押すときは非常に強い痛みが現れます。優しく押していきましょう。
志室は、命門から指4本外側の左右にあります。へその裏側でウエストのくびれラインの高さです。
押すときは、体の中心に向けて内側に押します。押した時には一瞬激しい痛みが現れます。
水道の場所は、へその中央より指4本分下から左右に指3本分進んだ場所です。
押すときは、息を吐きながら両手の中指を使ってゆっくり押します。ツボを押すときは少し強めに押すことがおすすめです。
11時から21時
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