公開日:2019年 12月23日
更新日:2021年 5月 15日
本日は慢性腎炎について解説させていただきます。
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
慢性腎炎(慢性糸球体腎炎)は、腎臓内の「糸球体」という血液中の老廃物や塩分をろ過し、尿として体外に排出する機能を持つ器官に慢性的な炎症が起こるため、タンパク尿や血尿が長期間(少なくとも1年以上)持続するものをいいます。
腎臓病の中でも最も多いものとして知られています。
腎炎(糸球体腎炎)は慢性腎炎の他にも、急性腎炎、 ネフローゼ症候群などいくつか種類があり、下記で見分け方を解説していきます。
今回このページでメインで紹介している慢性腎炎は、特に症状がないことが多いのが特徴です。
腎臓の「糸球体」というろ過フィルターに慢性的な炎症を起こし、腎臓が傷んできて、血液中のたんぱく質や赤血球が尿に混ざります。IgA腎症ともいい、小学校高学年以後に多く発症し、真っ赤な尿で気づかれることがあります。
急性腎炎は他の感染症状が出現した後に現れます。最も多いのはA群溶血性連鎖球菌(溶連菌)による急性扁桃腺炎や咽頭炎などを患った後、発病することが多いです。
また、皮膚の感染の後に症状が出現することもあります。
これらの感染1~3週間後にむくみや血尿に気付きます。
高血圧、倦怠感、息切れなどの症状がみられることもありますが、急性腎炎の場合、これらの症状が自然に軽快することが多いとされています。
尿にタンパクが多量に混じり、血中のタンパクが減り低たんぱく血症が起こります。結果、身体のむくみが起こる症状が特徴です。
低タンパク血症で血管内の水分が減少し血管外に水分と塩分が増えるためにむくみが起こるという仕組みです。
重症化すると、肺や腹部、さらに心臓や陰嚢にも水がたまってしまい血液中のコレステロール値も上がります。
腎不全、血栓症、感染症などを伴う危険性もあります。
慢性腎炎の原因は急性の腎炎が慢性化することや自己免疫疾患の影響などさまざまですが未だ不明なことも多い疾患です。
そのため根本的な改善法は確立されていません。
現段階では、主に腎臓そのものよりも腎臓外に原因があることが想定されています。
リンパ球の機能異常、細菌やウイルス感染症、また、遺伝が関係していると考えられています。
原因が不明であるため、根本的な改善法は確立されていませんが、食事や薬での改善を行います。
近年日本では、扁桃腺の摘出とステロイドの併用がよい成績をあげています。
薬では他にも抗血小板薬や抗凝固薬、高血圧を下げる作用のある降圧薬や
※副腎皮質ステロイド薬を使用します。
※副腎皮質ステロイド薬:ステロイドとは、腎臓の上にある副腎から作られる副腎皮質ホルモンの1つです。 ステロイドホルモンを薬として使用すると、体の中の炎症を抑えたり、体の免疫力を抑制したりする作用がある
また、尿タンパク1g以上を放置すると10年でおよそ30%が慢性腎不全に移行します。慢性腎不全は腎臓の機能が数カ月から数年をかけて徐々に低下していく病気です。定期的に尿を調べることが非常に大切です。
<食事療法>
薬と併用して食事も改善します。
糸球体腎炎では高血圧になりやすく、腎不全の進行速度と高血圧との関係が深いため、血圧の低下および正常化を目的とした食塩制限は重要になります。
慢性腎炎は、放置しておくと人工透析や腎移植が必要な慢性腎不全になってしまうこともある病気です。
重症化しないため、そして早期に異変に気付けるようにまずはご自身で毎日以下の内容をチェックすることをお勧めします。
異変があった際はすぐに医療機関に行ってください。
色に濁りと泡立ちが強く、匂いがきつい尿が続いていたら要注意です。
尿の色は摂取した水分量の影響で変わったりします。朝早くの尿は色が濃く、寒いときや水分を大量摂取した後の尿は無色に近いなど、感じたことがあると思います。
食事や時間などに注意し毎日チェックしていきましょう。
健康なときの尿はほとんどニオイがありません。普段との違いが続く場合、病院にいくことをおすすめします。
足や顔のむくみが続く、、、もしかしたら腎臓のせいかもしれません。
腎臓は水分を尿として排出する機能を持ちます。そこが正常に機能しなくなると、体内に水分が溜まってしまうので、身体のさまざまな箇所がむくみます。
異常なむくみを感じたら腎臓の異常を疑い、医療機関にいきましょう。
また、心不全や栄養失調なども腎臓以外でむくみの原因になります。
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