中枢性尿崩症の鍼灸【原因・定義・症状】

公開日:2022年  1月23日

更新日:2023年 12月21日

本日は中枢性尿崩症について解説させていただきます。

☆本記事の内容

  • 中枢性尿崩症とは
  • 中枢性尿崩症の原因
  • 中枢性尿崩症の症状
  • 中枢性尿崩症の改善方法
  • 中枢性尿崩症のまとめ
足のしびれ、痛み

銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。

このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。

 

中枢性尿崩症は、非常に薄い尿が作られる病気

中枢性尿崩症は、バソプレシンが欠乏していることによって非常に薄い尿が作られる病気です。非常に薄い尿は過剰な量作られます。

 

尿が多くの量作られることに合わせて、強い喉の乾きの症状も現れます。

 

中枢性尿崩症の原因には、脳腫瘍や脳の損傷や脳の手術など色々な病気が関係していることも多いです。

中枢性尿崩症の原因は、バソプレシンの欠乏

中枢性尿崩症の原因は、バソプレシンの欠乏です。バソプレシンは、視床下部でつくられるホルモンのことです。

 

バソプレシンが欠乏する原因は、遺伝や病気です。視床下部や下垂体の手術によって損傷が起こった場合や脳損傷、腫瘍や結核、動脈瘤や脳炎や髄膜炎などが原因で中枢性尿崩症を発症することもあります。

 

また、なぜバソプレシンが欠乏しているのかがわからないケースもあります。

中枢性尿崩症は、抗利尿ホルモンの不足によって生じる病態です。このホルモンは、腎臓が尿から水分を再吸収するのを助ける役割を担っています。中枢性尿崩症の原因は多岐にわたり、以下のようなものが含まれます。

 

脳または下垂体の損傷:脳腫瘍、脳外傷、脳手術、脳炎、脳卒中などが原因で、下垂体や視床下部が損傷を受けることがあります。

 

遺伝的要因:遺伝子の変異が関与することもあり、特に家族性中枢性尿崩症では、特定の遺伝子異常が原因となることがあります。

 

感染症:髄膜炎や脳炎など、中枢神経系に影響を及ぼす感染症が原因となることがあります。

 

自己免疫の病気:体が自分の下垂体や視床下部を攻撃することで、ADHの産生が阻害される場合があります。

 

血管性の病気:脳血管の障害や血管異常が、下垂体や視床下部に影響を及ぼすことがあります。

 

特発性:明確な原因が特定できない場合もあります。これを特発性中枢性尿崩症と呼びます。

中枢性尿崩症の症状は、尿が過剰に作られることと強い喉の渇き

中枢性尿崩症の症状は、尿が過剰に作られることと強い喉の渇きです。症状はだんだんと現れることもあれば、突然現れることもあります。

 

トイレに行く回数が過剰に増えて、夜中にもトイレにいくことが増えるのです。強う喉の渇きは、尿によって水分が外に出ていくため、水分を補うために多くの水を飲むようになるのです。

 

たくさんの量の尿が出るため、水分補給を行わなければ、脱水を起こし、低血圧とショック症状を起こす危険があります。

中枢性尿崩症は、抗利尿ホルモンの不足により発生し、以下のような特徴的な症状を引き起こします。

 

多尿:極端に大量の尿(一日に数リットルから数十リットルに達することも)が排出されます。尿が薄く、低比重です。

 

強い渇きと過度の水分摂取:大量の水分喪失による脱水状態を補うために、非常に強い渇きを感じ、大量の水を飲むことがあります。

 

夜間頻尿:夜間も何度も尿を排泄する必要があり、睡眠の妨げになることがあります。

 

脱水症状:多尿による水分喪失が補給を上回ると、脱水症状が現れる可能性があります。これには乾燥した肌、頭痛、立ちくらみ、急速な心拍数などが含まれます。

 

体重減少:慢性的な水分喪失により、体重減少が生じることがあります。

 

集中困難や疲労感:脱水状態により、集中困難や疲労感を感じることがあります。

 

中枢性尿崩症の症状は、状態が進行するにつれて重篤化する可能性があるため、早期の判断と改善が重要です。

中枢性尿崩症の改善方法は、デスモプレシン

中枢性尿崩症の改善方法は、デスモプレシンです。鼻腔スプレーのや錠剤、皮下注射や静脈内注射などの方法で体に取り込みます。

 

他にも、クロルプロパミドやカルバマゼピン、クロフィブラート、サイアザイド系利尿薬などの薬を使って改善することもあります。しかし、このような薬では症状が重い場合は改善の効果が見られないとされています。

中枢性尿崩症の改善は、主に体内の抗利尿ホルモンの不足を補うことに焦点を当てています。以下に、中枢性尿崩症の主な改善法を挙げます。

 

抗利尿ホルモン補充:デスモプレシンは、中枢性尿崩症の標準の改善方法です。この薬は、自然に生成されるバソプレシンと似た効果を持ち、鼻スプレー、経口錠剤、または注射液の形で投与されます。デスモプレシンは腎臓の水分再吸収を促進し、尿量を減少させる効果があります。

 

水分摂取の調整:多尿を抑えるため、水分摂取量を適切に調整することが重要です。脱水を避けるために十分な水分を摂取する一方で、過剰な水分摂取による水中毒を避ける必要があります。

 

低塩食:過剰な塩分摂取は多尿を悪化させるため、食事での塩分摂取を制限することが勧められることがあります。

 

潜在的な原因の改善:中枢性尿崩症の原因となる潜在的な状態(例えば、脳腫瘍や脳外傷)がある場合、それらの状態の改善が必要です。

 

症状のモニタリング:尿量、体重、血液中の電解質濃度などを定期的にモニタリングし、改善の効果を評価します。

 

中枢性尿崩症の改善方法は、状態や症状の重さによって異なります。そのため、計画は専門医の指導のもと、個々に合わせて行う必要があります。

中枢性尿崩症の主な改善法は、抗利尿ホルモンの不足を補うことに焦点を当てています。以下に、中枢性尿崩症の改善に使用される主な薬剤を挙げます。

 

デスモプレシン:中枢性尿崩症の標準的な改善薬です。ADH(抗利尿ホルモン)の合成アナログで、腎臓での水分の再吸収を促進し、尿量を減少させます。鼻スプレー、経口錠剤、または注射液の形で利用できます。

 

塩分摂取量の調整:デスモプレシンの効果を高めるため、適切な水分と塩分のバランスを保つことが重要です。水中毒を避けるために、過剰な水分摂取を控える必要があります。

 

カルバマゼピン:神経系に作用する薬で、稀に中枢性尿崩症の改善に用いられることがあります。ADHの作用を増強する可能性があるとされています。

 

クロルプロパミド:通常は糖尿病の薬ですが、一部の中枢性尿崩症においてADHの作用を強化する効果があるとされています。

 

これらの薬剤は医師の処方と指示に基づいて使用されます。特にデスモプレシンの使用には注意が必要で、適切な水分摂取量を守らないと水中毒や低ナトリウム血症を引き起こすリスクがあります。

中枢性尿崩症と腎性尿崩症

過剰なほどの非常に多くの尿が見られた場合は、尿崩症の疑いがあります。その場合、病院では水を制限して、約12時間の間、定期的に尿の量や血液中の電解質濃度、体重を測ることで調べます。

 

12時間後または、異常が見られたとき、バソプレシンを投与し、反応した場合、中枢性尿崩症であると判断されます。バソプレシンを投与しても反応が見られない場合は、腎性尿崩症と判断されます。

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