公開日:2023年 1月 3日
更新日:2023年 1月 6日
本日はプリオン病について解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
プリオン病の原因は、遺伝子の変異などです。原因によって孤発性、遺伝性、獲得性に分かれます。
孤発性プリオン病である孤発性クロイツフェルト・ヤコブ病は今のところ原因がわかっていません。孤発性クロイツフェルト・ヤコブ病を発症している人に家族歴やプリオン蛋白遺伝子の異常は見られません。
遺伝性プリオン病の原因は遺伝子の変異です。原因となる遺伝子はプリオン蛋白遺伝子で、遺伝形式は常染色体優性遺伝です。しかし、遺伝的浸透率が低く変異遺伝子を持っていても発症しないこともあります。
獲得性プリオン病は、人から人への感染や動物から人への感染など二次的に感染が起こります。
硬膜移植を行うことが原因で起きる医原性プリオン病や牛海綿状脳症に汚染された牛肉を食べることが原因で起きる変異型クロイツフェルト・ヤコブ病などがあります。通常の接触で人や動物から人に感染することはないのです。
プリオン病の症状は、原因や病気によって違います。孤発性クロイツフェルト・ヤコブ病では、認知症症状が非常に早い速さで進み、ふらつきやミオクローヌスが見られます。
遺伝性クロイツフェルト・ヤコブ病の症状は、孤発性クロイツフェルト・ヤコブ病に似ています。ゲルストマン・シュトロイスラー・シャインカー病の主な症状は、進行性の小脳失調です。
致死性家族性不眠症では、進行性の不眠や幻覚、体温の上昇、多汗などの症状が現れます。その後、認知症やミオクローヌスも見られるようになります。
プリオン病の根本的な改善方法は今のところありません。そのため、症状を軽くすることなどを目的に現れている症状に対して改善を行います。
現在、正常型プリオン蛋白から異常型プリオン蛋白に構造の変化が起きることを防いだり異常型プリオン蛋白の蓄積を防いだりする薬や、異常型プリオン蛋白の凝集性を抑える薬などいろいろな薬の研究が行われています。
残念ながら今までの臨床試験では、有効であるということが確認された薬はありません。
専門医によって改善を行うことはもちろんですが、心理カウンセラーなどいろいろな分野の専門家と連携し改善を行うことも大事です。
遺伝性プリオン病の場合は臨床遺伝専門医や認定遺伝カウンセラーなどと連携することも必要になります。
プリオン病では、プリオン病を発症している人だけではなく、家族に対する支援を行うことも大切になります。