公開日:2021年 12月10日
更新日:2022年 4月17日
本日は全緘黙症について解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
全緘黙症は、その人の持っている性格や気質や特性と、環境的な要因などのいろいろなことが重なって発症すると言われています。
子供が全緘黙症を発症した時育て方に問題があったと悩む親もいますが、そうではありません。いろいろなことが組み合わさって起こることであるため、過剰に悩まないようにしましょう。
全緘黙症の背景には、発達の遅れがあることも多いです。言葉の遅れがあることによって、話をすること自体が不安になってしまい話すことができなくなるのです。
全緘黙症の症状は、話すことができないことです。どのような場面やどのような人とも話すことができなくなります。
全緘黙症では、自分の意志で話さないのではなく、話す必要があっても話すことができない状態になります。
選択性緘黙の場合は特定の場所や人と話すことができません。しかし、全緘黙症の場合は場所が家庭であっても話す相手が家族であっても話すことができなくなります。
全緘黙症の改善で一番大事なことは、気長に改善を行うことです。人と関わる場面では、緊張感を減らすような工夫をし、気長に改善を行なっていきましょう。
周りの人は無理にしゃべらなくても良いという環境を作ることも大事です。紙に言葉を書いてコミュニケーションをとったり、言葉を使わないゲームを一緒に行ったりする工夫が大事です。
緘黙症そのものに対して改善が期待できる薬はありません。しかし、不安などがあることによって症状が強く現れている場合などは、不安を和らげるために薬が効果的なこともあります。
気になることがある場合は、専門家に相談に行くことをお勧めします。
緘黙症を判断するときには、不安症や発達の遅れなどについてや、言葉の遅れや知的な遅れについて調べることが多いです。
病院に相談に行くことで、状態を見て個人に合った改善方法を探すことができます。悩まず相談に行きましょう。
・郄門
・内関
・労宮
・神門
・合谷
郄門の効果は、自律神経のバランスの乱れを整えることです。自律神経のバランスが正しい状態になるため、動悸や息切れなどにも効果を発揮します。
全緘黙症は精神的な病気です。原因もいろいろなことが組み合わさっていることが多く心の問題も大きく関係していると考えられます。
そのため、自律神経のバランスを整えることで気持ちが落ち着き、改善に役立つことが期待できます。
内関の効果は、精神的にリラックスさせることです。精神的にリラックスすることができることで、なかなか眠れない時や不安でいっぱいの時、イライラしている時などに刺激をすることで落ち着くことができます。
全緘黙症は、話すことができないため、不安になったりイライラしたりなど精神的なストレスを感じることが多いです。そのような時、内関を刺激することで、ストレスを感じている気持ちを和らげる効果が期待できます。
労宮の効果は、脳を活性化することや自律神経の乱れを整えることです。精神的につかれているときやストレスによってイライラしている時などに効果を発揮するツボなのです。
全緘黙症は、精神的な病気です。さらに、発達の問題が背景にあることもあります。労宮を刺激することで脳を活性化し、乱れている自律神経を正常な状態にすることで、精神的にも安定する効果が期待できます。
郄門は、両腕の内側にあるツボです。手首の中央から肘の中央に向かって直線を引いたときの直線上の中央にあります。探すときは、手首の中央から肘の中央に引いた直線に沿って指で押していき、響く場所を探しましょう。
押すときは、気持ち良いくらいの力加減で押しましょう。強く押しすぎると痛みを感じることが多いため、押しすぎには気をつけてゆっくりと押しましょう。
内関の場所は、手のひらを上に向けているとき、手と手首の境目のしわの中央からひじの方に指3本分進んだ場所です。
押すときは、少し強めに6〜8秒間ほど押します。7回くらい押すと良いでしょう。
労宮の場所は、手を握った時に手のひらに中指と人差し指の先が当たる場所の間です。
押すときは、刺激したい側の手と反対の手の親指を使って押します。押すときの力加減は少し強めの力で、ツボを押してゆっくり離す動作を何度か繰り返すと良いでしょう。